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厳しさと癒しを兼ね備えた不思議なムスタン王国でトレッキング体験

生活・趣味
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筆者撮影

こんにちは。世界2周の旅を終えたTRiPORTライターのTaniです。

世界2周目の旅では、トレッキングを中心にしながら旅を続けました。今回はその中でも特に印象深かったムスタン王国のトレッキングについて。ムスタン王国は2008年まで存続したネパール領の自治王国で、8167mの高峰ダウラギリを臨めるネパールと中国・チベット自治区の間にあるエリアです。

ネパールのトレッキングルートのメッカ「アンナプルナサーキット」も近くにある山岳エリアで、ネパール第2の都市・ポカラからアクセスすることができます。

なぜムスタン王国を歩くのか?

そもそも、なぜ私はムスタン王国でトレッキングしようと思ったのか? その理由は単純です。比較的旅行者が少なく、情報が少ないチベット文化圏を歩きたかった。ただ、それだけなのです。10日間のパーミット(入域許可証)で500$もかかるムスタン王国はどうしても旅行者が敬遠しがちな場所。しかし私は、かの有名な仏教学者河口慧海(日本人として初めてチベットへの入国を果たした黄檗宗の僧侶)も歩いたムスタンへ、どうしても訪れてみたかった。そしてなによりも、高地にある独特なチベット文化圏の空気を吸いたかったのです。今でも「チベット」という言葉の響きだけで、そのときの体験を思い出し、心拍数が上がります。

ムスタン王国トレッキングは専門ガイドの同行が必須。カリ・ガンダキ(ガンダキ河)に沿って歩く場合の標高は2700m〜4200mほどで、比較的容易なルートです。約2週間のトレッキングの宿泊は基本的にゲストハウス。そのためテントや食材を持ち運ぶ必要はなく、基本的な装備だけで挑戦できます。各ご家庭の手料理をいただくことができるのも魅力的。

目の前に広がる私の桃源郷

入域許可証の関係上、わずか10日間しかムスタン王国に滞在できないので、トレッキング計画は念入りに立てました。

①河口慧海氏が長期滞在していたツァランに行く

②ムスタン王国の首都ローマンタンに行く

③年間20名も通らないマイナールートで目的地に到達する

この3点を中心にガイドと真剣に話し合い、トレッキングに臨みました。お決まりの観光コースを歩くことが私の目的ではありません。あくまでも自分の好奇心に従い、「扉をノックしたい地」を訪問するのが私の旅の趣向なのです。

チベット・トレッキングの魅力は「目的地に到着した達成感とチベットの方々の文化・優しさに直に触れられる」こと。これに尽きると思います。荒涼とした大地を歩き、幾重も峠を越え、ようやく到着したチベットの村。そこには昔からの生活を現在も続けている地元の方々が住み、笑顔で我々を迎え入れてくれました。

村の黄金色の小麦畑が目に入ってきた瞬間の「あ〜、目的地にたどり着いた」という安堵感はトレッキングの醍醐味。10時間歩いた疲れも吹き飛びます。また早朝の村の静けさも趣深し。少し離れた丘の上に登り、村を眺めてみる。両脇にそびえる5000m級の山々に挟まれ、工夫に工夫を重ねて生活しているムスタンの人々には感銘を受けます。

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