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教師の行き過ぎた暴言にはどのように対処すればいいでしょうか?

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Q.

 授業中に、わたしが絵を描いていると勘違いした教師に、「○○さんが絵を描いてまーす数学の成績1つけてやる、ざまぁみろ」と言われました…。非常に傷つきました。「描いてません」と言いましたが聞く耳を持ちませんでした。どのように対処すればいいでしょうか?

(10代:女性)

A.

 今回のご相談内容は、教師の発言が行き過ぎではないか?行き過ぎた場合、なんらかの対処ができないか?という問題になると思います。

 学校教育法11条では、「校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の定めるところにより、児童、生徒及び学生に懲戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない」として、体罰を禁じているものの、一定程度の懲戒、言い換えるとしつけは認められています。

 体罰かどうかの判断としては、「懲戒の内容が身体的性質のもの、すなわち、身体に対する侵害を内容とするもの(殴る、蹴る等)、児童・生徒に肉体的苦痛を与えるようなものに当たると判断された場合には、体罰に該当する」と考えられています(文科省通知平成25年3月13日付文科初第1269号など参照)。
 簡単に言えば、肉体的な苦痛を与えるしつけは体罰とされ、禁止されていると言えます。
 今回の内容は、言葉の暴力、すなわち暴言ですので、これには当たりません。

 もっとも、暴言はすべてしつけとして認められるかというと、そんなことはありません。「教員が、児童・生徒に、恐怖感、侮辱感、人権侵害等の精神的苦痛を与える不適切な言動」を、「不適切な行為」と分類しています(参照:体罰関連行為のガイドライン)。

 今回の先生の行為は、絵を描いているかをろくに確認もせずに、さも絵を描いているかのような指摘をした上で、自らの裁量においてなしうる成績評価で低い点数をつけることを匂わせる高圧的な発言であるため、不適切な行為に分類されるのではないかと考えられます。

 ただ、残念ながらこれらはガイドライン上不適切であるということに留まり、先生が違法行為をしているから、何がしかの刑法上の罪が成立して罰せられるということはないと考えられます。

 とはいえ、各都道府県の教育委員会では、教師の行き過ぎた暴言など職務を行う上での不適切な行為については、行為の内容に照らしてさまざまな懲戒処分(簡単に言えば制裁です。法的に言えば、行政処分や行政指導などに当たります)を用意しているのが一般的と言えます(参考:東京都教育委員会ホームページ)。

 今回のご相談における先生の行為は、筆者としてはいかがなものかと思います。例えば学年主任の先生や、教頭先生や校長先生などの別の先生に相談したり、場合によっては教育委員会に相談なさるという対応をされてはいかがでしょうか。
 先述の懲戒処分として、教育委員会を経由して何がしかの対応がされることもありえるのではないでしょうか。
 ともあれ、先生の指導の仕方が改められるのを祈っています。

元記事

教師の行き過ぎた暴言にはどのように対処すればいいでしょうか?

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