アウトドア系ライターに聞く! アウトドアグッズ収納のポイント

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アウトドア系ライターに聞く! アウトドアグッズ収納のポイント

アウトドアブームに沸く昨今。週末のキャンプ場などには数多くの人が訪れアウトドアを楽しむ。その一方で、限られた空間で暮らす都市部の人にとって、テントやBBQコンロなどアウトドアグッズの収納は頭が痛い問題だ。そこでアウトドア系ライターの真田崇史さんにその収納術の極意を伺った。
「生活の動線を妨げないこと」を前提に収納場所を分散する

都心から電車で約30分。埼玉県草加市にある築10年の3LDKの分譲マンションに暮らす真田さん。同居するのは妻、子ども2人、犬1匹。10年ほどアウトドア雑誌の編集部に勤務し、5年前にフリーライターとして独立した。現在も主にアウトドア系の取材・執筆の仕事をしている。

「最初はBBQセットぐらいしか持っていなかった」という真田さん。しかしアウトドア雑誌の編集者として働くうちに、すっかりその魅力のとりこになっていく。取材用にメーカーから提供されたアウトドアグッズで気に入ったものがあれば、次から次へと特別価格で購入。そのうち自宅がそれらで徐々に埋め尽くされていった。

現在真田さんが所有する主なアウトドアグッズを次に挙げてみたい。ファミリーテント1、タープ3、テーブル2、キッチンテーブル1、椅子6、コット(折りたたみ簡易ベッド)8、ダッチオーブン7、ツーバーナー2。これら以外にもクッカーセットやランタンなど、きりがないほど大量の道具を所有している。

「たまに妻から『どうにかして!』と突っ込まれます」と頭をかく真田さん。現在それら大量のアウトドアグッズは3つの場所に分散して収納している。6畳洋間の仕事部屋、6畳洋間の寝室、そして車のトランクだ。リビングやベランダにはアウトドアグッズは置かず、家族の日常生活の妨げにならないように空間と動線を確保しているのがミソだ。そのため自然とメインの収納場所は真田さんの仕事部屋になった。

【画像1】真田さんの仕事部屋がメインの収納スペース(写真撮影/藤川満)

【画像1】真田さんの仕事部屋がメインの収納スペース(写真撮影/藤川満)繰り返し使うことによって置く位置が決まってくる

メインの収納スペースとなる仕事部屋の壁には2つのラックが並び、その下部にはダッチオーブンなどの重量物を収納している。上にいくほど寝袋、マットレスなどコンパクトで軽いものを配置。万が一地震などが起こっても、落下によるダメージはほとんどない。

ラックの横には小物類を収納したコンテナを積み上げた。一番下のコンテナは使用頻度の少ない小物。頻繁に開けることがなくても、瞬時に中身が分かる透明なコンテナを使用している。その上の金属製のコンテナはガスカートリッジなど燃料系をまとめて収納。

【画像2】仕事部屋の壁に設置しているラックとコンテナ。重量物、使用頻度が低い物は下部へ。ただし小物は中身が分かりやすいよう透明なコンテナに収納する(写真撮影/藤川満)

【画像2】仕事部屋の壁に設置しているラックとコンテナ。重量物、使用頻度が低い物は下部へ。ただし小物は中身が分かりやすいよう透明なコンテナに収納する(写真撮影/藤川満)

【画像3】燃料収納コンテナ。小物はカテゴリーごとに収納するのがコツ(写真撮影/藤川満)

【画像3】燃料収納コンテナ。小物はカテゴリーごとに収納するのがコツ(写真撮影/藤川満)

一番上のコンテナは折りたたみ式。ここには使用頻度の高いものを収納。ハードタイプのコンテナだけでなく、その日に使う道具の選別によって、ソフトビニールタイプのコンテナを追加するなど増減する。コンテナにはストラップが付いていて、駐車場まで運ぶのにも便利だ。

【画像4】使用頻度の高い小物類は折りたたみのコンテナに収納して持ち運びをしやすくする(写真撮影/藤川満)

【画像4】使用頻度の高い小物類は折りたたみのコンテナに収納して持ち運びをしやすくする(写真撮影/藤川満)道具の形状に合わせてデッドスペースを有効活用

6畳の仕事部屋とほぼ同じ広さのベッドルーム。ベッドの下のスペースには折りたたみの椅子やコットなどを収納する。床はフローリングなので滑りやすく出し入れする際もスムーズ。「私は床の傷を気にしませんから(笑)」と真田さん。

ベッドの足元のデッドスペースには、重いスクリーンタープなどをカーゴに立てて収納。タイヤ付きのカーゴでそのまま外へ搬出できる。このようにアウトドアグッズの形状を活かし、部屋のデッドスペースに合わせる収納術は参考になる人も多いだろう。

【画像5】普段はアウトドアグッズを置かないリビングで話を聞かせていただいた(写真撮影/藤川満)

【画像5】普段はアウトドアグッズを置かないリビングで話を聞かせていただいた(写真撮影/藤川満)

真田さんは、クローゼットや押入れにはアウトドアグッズは収納しない。それらの場所にはあくまで日常生活に使うものを収納する。アウトドアグッズをあえて見える範囲に置くことで、大量の道具がどこにあるのかが常に把握できるメリットもあるという。

また「人目につきにくい」という理由で、アウトドアグッズをベランダにそのまま置く人も少なくないだろう。しかし真田さんは「紫外線によって劣化するためやめたほうがいい」と注意を促す。せっかく手に入れたアウトドアグッズなら長く大切に使える状態で保管したい。

【画像6】ベッドの下の収納。フローリングの傷もアウトドア感覚で気にしない(笑)(写真撮影/藤川満)

【画像6】ベッドの下の収納。フローリングの傷もアウトドア感覚で気にしない(笑)(写真撮影/藤川満)

【画像7】ベッドの足元のデッドスペースにカーゴを置いてタープなどを収納(写真撮影/藤川満)

【画像7】ベッドの足元のデッドスペースにカーゴを置いてタープなどを収納(写真撮影/藤川満)

アウトドアグッズを購入して一度使用したら、次のシーズンまで置きっぱなし、という人も少なくないだろう。真田さんのように積極的に使うことで、各住宅事情にマッチした「持ち出しやすく片付けやすい」という収納術が確立できるはずだ。またアウトドアグッズは高価なほどコンパクトで軽量になり収納しやすいので、予算の許す範囲でそれらを購入するのもいいだろう。
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/12/28/103286/

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