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A9、クリスマスライブにて来春のツアー&EPリリースを発表

8月23日の豊洲PITワンマンで1年間の沈黙の期間から見事な復活を遂げたA9が、12月25日にクリスマスライブ『the DIVINE』をEX THEATER ROPPONGIで開催した。

12月25日@EX THEATER ROPPONGI (okmusic UP's)

従来からの武器であるファンタジックな世界観と、1年を経て頼もしく進化した躍動的なパフォーマンスを両輪に新たなバンド像を提示し、ライブの最後には春の全国ツアーも発表して、フロアに歓喜の声を沸かせた。

Alice NineからA9へとバンドの名称を変更して、これが初となる単独公演。加えて12月25日は結成以来、毎年ファンのためのライブが行なわれてきた特別な日で、独立のため初めて空白となった昨年は、ファンのみならずメンバー自身も寂しい想いをしたという。そこで2年分の想いを籠めたクリスマス公演は、2年前に発表したバラード「Merry Christmas to U」でしっとりと幕開け。「準備はいいか? お前らの声、もっと聞かせてくれ!」という将(Vo)の号令に続き、沙我(B)がヴォーカルを挟む「Q.」に人気シングル「閃光」と、ライブではお馴染みのナンバーをノンストップで放ってゆく。しかし、楽曲自体は慣れ親しんだものなれど、ヒロト&虎のギター隊を中心に鋭利なアレンジが施されて、そのサウンドとパフォーマンスは以前にも増して攻撃的なものに。「みんなA9というホームに集まってるファミリーだから、今日は最高のファミリーパーティしようぜ!」と煽られたフロアではタフな拳と眩しいサイリウムが突き上がり、初期からの定番曲「ハイカラなる輪舞曲」ではNaoのツーバスが炸裂して大歓声を呼ぶ。

しかし、どんなベクトルに進もうとも、ロマンティシズムに満ちた旋律は彼らの最大の武器であり、変わらぬ根幹。「みんなと久しぶりに星を掴みたいと思います」と贈られた「昴」、星々に想いを重ねた「FANTASY」、エモーショナルなプレイが切なさを掻き立てる「銀の月 黒い星」と、輝く夜空を思わせる楽曲を並べて、クリスマスにピッタリの幻想的な空気感を演出してみせるのはさすがだ。一転して「九龍-NINE HEADS RODEO SHOW-」「G3」といったパワーチューンでモッシュとヘドバンを、「RAINBOWS」でA9名物“Aジャンプ”をフロア中に出現させると、将は感慨深げに「本当に最高だよ! お前たちは俺たちの帰る場所であり、宝物です」と一言。アンコールでは未発表の新曲「ANIMUS」も初披露されたが、細かなビートにエレクトロとエモーションが融合したサウンドはまさしく最新鋭で、オーディエンスも素早く曲に反応して身体を揺らし、A9が音楽面でも確かな進化を果たしていることを証明してみせた。「今日、A9としては初めてのワンマンです。だから始まりの場所に相応しいこの曲を」と鳴らされた復活第一弾作「Phoenix」、「これからは春夏秋冬関係なく、みんなと思い出を重ねていきたい」と奏でられた「春夏秋冬」でファンとの再会をしっかりと刻み、ダブルアンコールではこの日だけのスペシャルなメドレーが! なんと「ラストクリスマス」のカバーから「the beautiful name」へと繋がれたドリーミーかつ壮大な音世界が、念願のクリスマスライブを祝福(=the DIVINE)の内に締めくくり、そしてステージの去り際にヒロトは叫んだ。

「俺たちの物語はここからだ! ついてこいよ! はなさないぞ! 愛してるぞ!」

その言葉通り、終演後には2nd EP「LIGHT AND DARKNESS」を2016年春にリリースすること、さらに4月16日の品川ステラボールから5月29日のTSUTAYA O-EASTまで、全国15都市16公演に上るワンマンツアー“TRUTH IN LIGHT AND DARKNESS”を行なうことをスクリーン上で発表した。メンバーの話によると二部構成のコンセプトを伴ったツアーになるとのことだが、単純に白と黒、美しさと激しさといった対比で捉えるのは早計というものだろう。ちなみに2月11日にはZepp Tokyoで2マンライブ“共鳴の夜、共振の宴”を開催することも決定しているが、その対バン相手は今もって未発表。ミステリアスな謎を振りまき、我々の好奇心を掻き立ててやまない彼らが提示する“光と闇の真実”から、いったい何が飛び出すのか? 2016年、遂に羽ばたき始めるA9から目がはなせない。

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