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Yuji Ohno & Lupintic Five、中野サンプラザにて新旧アニメ「ルパン三世」と初コラボ

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「ルパン三世」の新TVシリーズ、そして1977年の2ndTVシリーズ以降の「ルパン三世」の音楽の殆どすべてを生み出している大野雄二のリーダー・バンド「Yuji Ohno & Lupintic Five」の結成10周年を記念したホールコンサート「ルパン三世コンサート〜LUPIN! LUPIN!! LUPIN!!! 2015〜」が、12月20日の宮城・仙台サンプラザに引続き、12月24日に東京・中野サンプラザで開催された。

開演時に場内が暗転すると、聞き覚えのある声、ルパン三世(栗田貫一)から客席に向けてのユーモアあふれるメッセージに大歓声。幕が上がると、Yuji Ohno & Lupintic Fiveが奏でるコンサートの「OPENING THEME」(曲名は「LUPIN AU GO GO」という)と「ルパン三世 PART III」の主題歌「SEXY ADVENTURE」を立て続けに演奏した後、最新アルバム「BUONO!! BUONO!!」のタイトル・チューン「BUONO!! BUONO!!」。イントロでは、ステージでのMCも務めるギターの和泉聡志が、「ボーノ!!ボーノ!!」のかけ声をオーディエンスに求めて煽り、若干の照れが混じりながらの「ボーノ!!ボーノ!!」が客席からも返された。

ここで和泉からメンバー紹介。江藤良人(Drums)、井上陽介(Bass)、そしてギターである自身を挟んで、松島啓之(Trumpet)、鈴木央紹(Sax)、以上が Lupintic Five。さらにサポートで、近年の大野雄二のレコーディングにも参加しているパーカッションの川瀬正人。最後にリーダーの大野雄二が紹介されるとひと際大きな拍手と歓声。「皆さんコンバンハ!大野雄二です!今日は映像がバックに出て、なおかつ、演奏もラテン・パーカッションが入ってますからね、いつもより大サービス!カメラも入ってるから、コレは張り切らないワケにはいかない。僕らが良い演奏が出来るかはお客さんにかかってますからね。楽しく盛り上がって頂きたいと思います。最後まで僕らはがんばって一生懸命やりますけれども、お客さんも大事ということで是非、よろしくお願いします!」

そして、TIGER、佐々木詩織、佐々木久美の3人からなるFujikochan’sが登場。佐々木詩織をフィーチャーした2ndTVシリーズのエンディング曲「ラブ・スコール」。峰不二子のテーマ曲でもあるのでモニターには不二子の名場面が映し出される。その後も、TIGERをフィーチャーしたTVスペシャル「ルパン三世 暗殺指令」(1993)のエンディング・テーマ「DESTINY LOVE」、佐々木久美のヴォーカルで「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)の「炎のたからもの」という順番で、Fujikochan’sがメイン・ヴォーカルを入れ替わりながら3曲を披露。

キャラクター・テーマのコーナーとして、大野雄二のピアノソロから始まる次元大介のテーマ「トルネード」。石川五ェ門のテーマ「斬鉄剣」。Fujikochan’sのコーラス、各メンバーのアドリブも交えて、原曲よりもはるかに長い演奏。さらにTIGERのヴォーカルでルパンのテーマ「スーパーヒーロー」で、第1部が終了。スクリーンでは番組と同様にアイキャッチが添えられるニクい演出。

休憩を挟んだ第2部のスタートは、たとえマニアックでも付いてくるオーディエンスも多くいるであろう「アイキャッチ・コーナー」。アイキャッチとはテレビではCM前やCMから本編に戻る前に付けられている番組タイトルを示した短い映像。そこに添えている短い音楽も、もちろん大野雄二の作曲。新TVシリーズ5話までのアイキャッチ全パターンを一挙上映の大サービス。新TVシリーズでは、「イヤーン」などの声でFujikochan’sも参加。3人で同じ台詞を言うオーディションをして選ばれる率は佐々木久美が最も多かったというエピソードが大野雄二から明かされた。なんと生演奏でもアイキャッチを披露。

ギターの和泉聡志から、新TVシリーズのための作曲の依頼が50曲あり、大野雄二が実際に作った曲数を250曲と明かすと、場内からは感嘆の声と大きな拍手。その250曲の中から、ヒロイン、レベッカのテーマ「ジェットコースター・ラブ」と「メランコリー・ベイビー」をYuji Ohno & Lupintic Fiveの演奏に乗せて佐々木詩織が歌う。ここでギター和泉聡志の軽妙なMCで、物販されているタオルやマグカップなどの紹介が。全員がタオルで汗を拭うしぐさをしたり、ここでも息の合った演技?を見せる。和泉はそれだけでなく、テーマ曲に「歌詞を付けました」とAメロ部分だけの、「ブッパン三世のテーマ」を歌って場内の笑いを誘った。

新TVシリーズのエンディング曲「ちゃんと言わなきゃ愛さない」のLupintic Fiveヴァージョン「CHANT IWANAKYA AISANAI」。各パートのアドリブでも見せて聴かせる。大野雄二のこぼれ落ちてくるようなピアノのフレーズは、この曲に限らずとも、プレイする姿を見られる瞬間の全てが、貴重な時に感じられる。続いて、河合奈保子が歌いチャート1位を獲得した曲と紹介されたのは「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」(1985)の主題歌「MANHATTAN JOKE」をTIGERのソウルフルな歌声で披露。

ここでクリスマス・イヴのコンサートということで、ミニスカサンタが登場。メンバーにサンタの帽子が配られた。ベースの井上陽介にはヒゲも追加。ドラムの江藤良人はトナカイのかぶりもの。大野雄二とて例外ではなく、サンタの帽子をかぶって演奏という、ある意味でレアなシーン。大野雄二がアレンジした「赤鼻のトナカイ」が奏でられた。

「重要なキャラクターを忘れてるよね? ICPO!」と和泉聡志が煽れば、客席から「銭形〜!」と叫ぶ人も表れる局地的なコール&レスポンスからの「銭形マーチ」。客席の手拍子を受けて熱を帯びたかのように、CDでは7分以上ある演奏がさらに長いエキサイティングなプレイ。コンサートは終盤。ジャジーなテイストで「ルパン三世 愛のテーマ」に続いて、最後にお待ちかねの「ルパン三世のテーマ」。これはアルバム 「UP↑ with Yuji Ohno & Lupintic Five」でレコーディングされた「THEME FROM LUPIN THE THIRD ’89(Lupintic Five Version)」をベースにしたような演奏で。そして、コンサートの「ENDING THEME」の演奏が始まると、大野雄二はマイクを持って立ち上がって、メンバーを紹介して本編終了。

場内の大きなアンコールに迎えられて大野雄二が再びステージへ。「やっぱり、ルパン三世は山田康雄さんから始まったので、山田さんの思い出の曲「MEMORY OF SMILE」を聴いて下さい」…大野雄二が1993年にプロデュースしたアルバム「ルパン三世 トーキョー・トランジット」で山田康雄のヴォーカル曲として誕生し、その後も様々なアレンジで演奏を続けている「MEMORY OF SMILE」。ピアノソロで奏でる大野雄二の向こう側に星空を模した照明と相まってエモーショナルに響き渡る。

そして、Lupintic FiveとFujikochan’sも再登場。客席にいる原作者のモンキー・パンチも紹介されると、場内は大歓声と拍手の嵐。

ラストは、「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で誕生し、ルパン音楽のファンからも絶大な人気がある「サンバ・テンペラード」。ギターの和泉が「スタンダップ・プリーズ!」と叫べば、最後の曲になって初めての客席総立ち。この珠玉の名曲によるカーニバルは10分近く続いて、コンサートは幕を下ろした。

時に立ち上がってキーボードを奏でるエキサイティングな大野雄二や、楽器間で会話をしているようなLupintic Fiveのクールでありながらも熱量の高いプレイ。ホール・コンサートでありながらライヴハウスのようなステージとの近さも感じられる2時間半越えの至福の時間であった。大野雄二の音楽、ルパンの音楽を愛する人たちにとっては、最高のクリスマス・プレゼントになった。

なお、このコンサートはニコ生で生中継され5万人に迫る来場者数を記録。その人気の高さを証明した。また、3月23日にDVDとBlu-rayで発売されることが決定している。

Text by 高島幹雄 2015.12.25
Photo by 名和真紀子

©モンキー・パンチ/TMS・NTV
原作:モンキー・パンチ©TMS

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大野雄二 オフィシャルWEBサイトhttp://www.vap.co.jp/ohno/

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