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親が子供の交際関係に口出しできるのでしょうか?

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Q.

 私には、お付き合いしている彼がいます。その彼の御家族は彼に「彼女(私)と関わるなら家を出て行け」と言ったそうです。理由は付き合っていてお互いメリットがないからということです。彼は、この言葉を聞き、家を出ていこうとしたのですが、高校生のため、ひとりでの生活は厳しいので、親に言わずに付き合うということになりました。そこで、疑問なのですが、彼の交友関係(友達、彼女)に親は口を出せるのですか?また家を出て行けというのは、親権など大丈夫なのでしょうか?いろいろ調べていたのですがわからず質問をさせていただきました。

(10代:女性)

A.

 実は、法律上「親が子供の面倒をみること」が規定されています。
 具体的には、「親権を行う者は、子の利益のために子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う」と民法820条において定められており、「監護教育権」と「財産管理権」が認められています。

 監護教育権とは、簡単に言えば子供の肉体的・精神的発達を図るために様々なサポートを行うための権利義務と考えていただければと思います。
 たとえば、親が子供の居場所を指定したり(民法821条参照)、しつけの範囲内で叱ったり(懲戒権として民法822条)、アルバイトの許可を与えたり(民法823条参照)なども行えます。

 財産管理権は、子が有する財産を管理して、その使い道を決定できる権利義務と考えていただいて問題ないかと思います(民法824条など)。
 このように、親は子に対して広い権利義務が認められていることをまずはご理解ください。

 今回のケースのように交友関係に口を出すことは、しつけの範囲における懲戒権の行使として行われているのではないかと考えられます。
 しかし、懲戒権の行使は、あくまで子が健全に成長するために行使される場合において許されるものです。
 したがって、交際が交際している当人たちの健全な成長のためにプラスになるものであれば、そのしつけは「間違っている」ことになるのではないかと思われます。

 たとえば、どのような付き合い方をしていくのかということを説明したり、学業に支障の無いように交際していくことを約束したりして、「当人たちの健全な成長のためにプラスになる」という点を相手方の親御さんが納得するように説明されてはいかがでしょうか。
 実際に会ってお話するのが緊張されるのであれば、お手紙などを書くというのもひとつの方法ではないかと思います。

 一方、親が子を家から追い出すというのは、監護教育上その責務を放棄することを意味し、好ましいものではありません。また、彼氏さんの生活が困窮するということからも避けた方がよいのではないかと思われます。
 むしろ、先述の説得がうまくいけば、親元で生活しつつ、きちんと交際もできるわけですから、まずは説得を優先されるべきだと思われます。

 隠れて付き合っていることがバレて、相手方の親御さんの態度が硬化することも考えられます。そうであるならば、交際が健全なものであることを理解してもらって、安心してもらった方が解決への近道だと思われます。
 陰ながら、交際が認められることを応援しています。頑張ってください。

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親が子供の交際関係に口出しできるのでしょうか?

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