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20代女性、会社の忘年会で「フォアグラ入りマカロン」食べてタクシー帰宅 一部で浮かれる小バブルと格差

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数日前の12月22日。今となっては非常にレアな深夜の繁華街の光景を見た。場所は大阪・京橋。友人とプチ忘年会をした帰り、午前1時半頃にタクシーで帰宅しようとしたところ、いっこうにタクシーが捕まらない。

普段はタクシーが何台も止まって長蛇の列を作っている国道だが、列はおろか一台も停車しておらず、通り過ぎる車も「賃走」ばかり。やっと「空車」が来たかと思えば、タクシー待ちの人たちとの争奪戦でまったく乗車できない。(文:みゆくらけん)
「ボーナスがアップしたから」と贅沢三昧

この夜、結局小一時間もタクシーを捕まえられず、最終的に国道を諦め、ラブホ街で降りたカップルと入れ違いで乗り込む荒業でなんとか乗車できたが、道路にはタクシーを捕まえられずに困っている帰宅難民が大勢いた。

タクシージプシー同士の男女間でナンパが発生したりと、もはや路上はお祭りムード。いくら忘年会のピーク日で祝前日といえども、生まれ育った京橋であんな光景は見たことがない。まるでバブル期の再来かのような熱気のある光景だった。

同じようなことが、東京でも起こっていたようだ。12月23日の「直撃LIVE グッディ」(フジテレビ系)では、22日の街のタクシー事情を調査。銀座でも渋谷でもタクシー待ちの大行列ができ、帰宅難民が続出していた。

行列は終電前からできており、普段は節約して電車で帰宅する人も「ボーナスがちゃんと出たから」「ボーナスがアップしたから」と贅沢なタクシー使いをしていたようだ。

「フォアグラが挟まれたマカロン」が組み込まれた1万5000円のコースを会社の忘年会で食べてきたIT業界の20代女性3人組も、普段は使わないタクシーで自宅まで帰るという。タクシー料金の6490円も会社持ちというあたり、なんともバブリー。

「2万円使ってきた。後輩の分まで出した」

という社団法人に勤める50代の乗車男性も、「景気が良くなってきている実感がある」とコメントしていた。
製造業は1997年以降で最高額の冬のボーナス

渋谷では深夜2時半を超えても、133人ものタクシー待ちの行列が。道路では争奪戦に疲れ、諦めて道端で座り込む人や寝落ちしてしまっている人の姿も見られた。取材したタクシーのこの日の売り上げは5万5000円。いつもより1万円ほど高かったという。

飲食店も大繁盛だったようだ。満席の店が続出し、何軒にも断られて「最悪コンビニの缶ビールで飲む」という人もいたほど。忘年会中の人に話を聞くと、ある製造業勤務の男性は「予算はひとり1万円。去年と比べて倍」と明かした。

経団連の調べによると、製造業の今年の冬のボーナスは集計をはじめた97年以降最高の89万6279円を記録したという。

「豪華景品で高価なダイソンの掃除機が(忘年会で)当たっちゃいました」 「会社もすごく金払いが良くてありがたい限り」

と楽しそうに乾杯していた。大手企業の冬のボーナスも前年比3.79%アップの88万593円と、やはり景気回復の波はキテいるのかもしれない。
4割の非正規社員は恩恵を被れず、冷ややかに眺めるだけ

「グッディ」コメンテーターの経営学者・野田稔氏は「タクシーは景気回復の最後に回復する。タクシーの景気が良くなってきたのは本格的な景気回復かもしれない」とコメント。しかし、直後にこう指摘した。

「正直言うと、二極化しているような感じがします。すごく調子の良い大手製造業とかITとかはいいのかもしれないけど、その恩恵にあずかれない人が出てきている。景気回復の格差みたいなものを感じる」

実際に「給料もボーナスも上がらない」「食べるものの質が下がった。缶詰生活」と嘆く人も大勢いる。働く人のうち4割は非正規社員という現実があり、「ボーナスがどうのこうのなんか自分には全く関係ない話」ということも。

ネットでも「潤ってるのは一部の人だけ」という声も多々上がっている。番組キャスターの安藤優子も「一部の人が浮かれていて、その他の人は冷ややかな目でみている」とコメント。かつてのバブルは皆が浮かれていたが、今の「一部小バブル」はそれとは全く異なり、まだまだ大部分の人が景気回復を実感できていないのが現状といえそうだ。

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