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床が見えない”汚部屋”住人、妊娠を期に片付けに目覚める。まず着手した「仲間集め」とは?

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今は片付けのプロとして「引越しオーガナイザー」を名乗り、引越し前後の整理収納サポートやコンサルティングを行っている私。

でも、実は、もともと片付けも掃除も苦手。

そんな私がはじめての妊娠期を経て片付けに目覚めたのは、かれこれ6年前。

当時はハードワーカーなサラリーマン生活で自宅は寝に帰るだけで、夫も私も自宅にいる時間は1日10時間に満たない日々。

新婚でありながら主婦の自覚はみじんもなく、家の中と向き合うこともほとんど無かった。

部屋の中は、掃除機をかけようにも床が見えないような状態で、掃除しなきゃなーと思いつつも時間が無いことを言い訳に手つかずのままだった。

そんな生活が転換期を迎えたのは、妊娠とつわり。

妊娠初期からつわりと貧血が辛く、出社できず自宅で寝るだけという期間が続いた。

つわりで寝込む部屋は掃除機もかけられないほどモノが散乱した部屋。

体調の悪さに加え、荒れた環境がさらに気持を陰鬱とさせる…。

鬱々とする意識の中で「この部屋では子どもは育てられない」という思いが募っていく。

つわりの晴れ間、体調が楽な日を使いながら部屋の掃除をしようと試みる。

しかし…掃除機をかけようにも床が見えない。

テーブルの下のモノを集めてごっそりとテーブルの上に移動し、わずかな隙間に掃除機をかける。

そして、次の隙間を作るために、隣にある床のものを移動させる。

テーブルの上を拭こうにも、何やら大量に積み重なっているので、集めて床に移動させる。

そして床に移動させたことで、また掃除機をかける床が埋まってしまう。

なんだかものがA地点からB地点に移動するだけで、部屋の見た目はまったくスッキリしない。

掃除機もモノを移動させるたびにスイッチを入れたり切ったりですこぶる効率が悪い。

そしてつわりに引き戻されて時間切れとなり、また寝込む。

片付けの仕事をする今だから分かるようになったことだが、「片付け」と「掃除」は別モノ

「片付け」はモノを定位置に収めること。

『出したらしまう』アレだ。

「掃除」は汚れを取り除くこと。

文字にすると当たり前のように思えるが、作業として取り掛かると混同しがちになる。

片付いていない状態で掃除を進めようとすると、都度モノを戻す手間が発生するし、戻す場所が決まっていないモノなどはどこに戻すか考えるだけでさらに時間をとられてしまい、汚れを落とす作業どころではなくなってしまう。

だからこそ「片付け」でモノを収めてから「掃除」を始めると、効率よく汚れを取り除くことに着手できる。

当時の私はそんなことは知る由も無く、1Kの狭くて雑然とした部屋を眺めながら、「いったい何がこんなにごちゃごちゃとしているのか」と考えあぐねていた。

そして、まずは床に散乱したもの、テーブルに散乱したものを集め同じ種類のモノを集めることを始めたのだ。

まず、大量に集まったのはボールペン、サインペンなど。

研修だ、備品だ、粗品だ、と配布され、自宅に放置され続けたモノたち。

ざっと100本近くあった。

次に、書類や雑誌、DMチラシなどの紙類。

とっくに期限の切れているクーポンや支払い終わった振込用紙など、ついつい放置しているうちに大量に溜まっていた。

つわりの妊婦の身でキビキビ動くことなど無理だったので、ちょっと体調が良い時に

30分だけ…1時間だけ…と隙間時間で続けていった。

集まったものを見ると、使っていないもの、使わないものがいかに多いかに気付かされる。

ペン100本だって、本当に使えるペンがどれだけあるのか。

紙類だって期限切れや不要なモノが大半だ。

「いるものだけに減らさないと置くところが無い…」

狭い1K住まい。

全部を収めることはできないと悟り、減らす作業にとりかかった。

体調の良い時を見計らって、少しずつ使えるものだけを選び始めた。

ペンが使えるかどうか調べる作業。

TVの音で気を紛らわせつつ、ただひたすら1本ずつインクが出るか調べる。

「使える」「インク無い」と選別。

別の日には、大量の紙類から処分に困っていた個人情報が記載された書類だけを集め、

ひたすらシュレッダーにかける作業。

気分が悪くなったら横になり、気が向いたらまた作業する。

片付けをするにも、家具を移動させたり重い荷物を運ぶのは妊婦にはしんどい。

つわりの時期だったからこそ細々と手元でできる片付けの作業が向いていたのかもしれない。

ちなみにこの方法は片付けの始めに行う「仲間集め」「分類」などと言われる方法で、何がどれだけあるか現状把握のために実践すると効果的とされている。

テーブルのモノだけ、カウンターの上だけ、引き出しの中だけ…と、小範囲だと取り掛かりやすい。

初めにペンの仲間集めから始まった私の片付けも、床の書類を片付け出す頃には少しずつ床が見える範囲も広くなっていき、テーブルの上も広くなっていった。

掃除機をかける時に避けていた邪魔なモノが無くなってくると、掃除の前の憂鬱さも軽くなってくる気がする。

汚れが気になった時にサッと拭ける、収める場所にものが収まってくる。

出しっぱなしが無くなるだけで、掃除の前の片付けも随分と早くなる。

「片づいてると掃除が楽だーーー!!!」

部屋が片付いていることの快適さを覚え、ここからますます片付け熱が加速していくのだった。

あれから6年。

娘も6歳を迎え、引越しを3回経験したが、

・モノの住所を決めること

・仲間集めで必要なものを選び取ること

など、妊娠中に実践した片付けにより、今でも部屋は掃除のしやすさを保っている。

著者:門野内絵理子

年齢:37歳

子どもの年齢:娘6歳、息子0歳6か月

妊娠退職を機に片付けに目覚める。引越しオーガナイザー。元、汚部屋の住人。現在「入居3年たっても新居がスッキリ片付づく引越し」として整理収納のプロの視点から片付けのサポートをしている。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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