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仙台市に新しく開通した地下鉄「東西線」で 市民も旅行客も便利に

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仙台市に新しく開通した地下鉄「東西線」で 市民も旅行客も便利に

12月6日、仙台市地下鉄「東西線」が開通した。それに伴い沿線のまち、JR・バス・地下鉄南北線など各交通機関が集まる東北の玄関口・仙台駅周辺も大きく変わる。地下鉄東西線で仙台市のアクセス、仙台駅周辺がどう変わるかをレポートする。
中心部のアクセス向上のために開通した地下鉄「東西線」

仙台市は1980年代に周辺の町村と合併し、1989年に政令指定都市になった。仙台市郊外、特に仙台市北部での大型ニュータウンの開発、住宅建設が進み、交通渋滞が激しくなったことなどにより、1987年、仙台市に東北初の地下鉄「地下鉄南北線」が開通した。北の「泉中央駅」~南の「富沢駅」まで17駅を結ぶ路線で、当初北端駅は「八乙女駅」だったが、1992年に「泉中央駅」まで延伸し全線開通した。

地下鉄東西線の計画は1970年代からあり、1979年8月、仙台都市圏交通計画懇話会で初めて公式に提案された。東西線の計画は、質の高い集約的都市の「コンパクトシティ」を目指す仙台市の方針の一環でもあった。また、ラッシュ時の交通渋滞の緩和や中心部のアクセス向上のために、車社会から、定時性があり、かつ時間が短縮される公共交通機関への転換を図り、交通渋滞の解消と同時に、排気ガスや二酸化炭素の削減による環境への配慮も意図していた。

【画像1】仙台市地下鉄の路線図(「南北線」は一部)。東西に伸びる水色のラインが地下鉄「東西線」。仙台駅で地下鉄「南北線」と交差する(画像提供:仙台市交通局)

【画像1】仙台市地下鉄の路線図(「南北線」は一部)。東西に伸びる水色のラインが地下鉄「東西線」。仙台駅で地下鉄「南北線」と交差する(画像提供:仙台市交通局)東西線沿線はどんなところ?どう変わる?

地下鉄「南北線」の開通から28年、今回開通した地下鉄「東西線」は、「八木山動物公園駅」、「国際センター駅(仙台城跡入口)」、「仙台駅」、「卸町駅」、「荒井駅」などの13駅を結ぶ約13.9km(営業キロ)の路線だ。(カッコ内は副駅名)

【画像2】地下鉄内トンネル。平成18年度に工事に着手、東日本大震災で建設が遅れたがついに完成。復興のシンボルのひとつになるだろう(画像提供:仙台市交通局)

【画像2】地下鉄内トンネル。平成18年度に工事に着手、東日本大震災で建設が遅れたがついに完成。復興のシンボルのひとつになるだろう(画像提供:仙台市交通局)

仙台駅から西側の区間には、都市型動物園の八木山動物公園(「八木山動物公園駅」隣接)、仙台市を代表する遊園地の八木山ベニーランド(最寄駅「八木山動物公園駅」)といった子どものレジャー施設や、宮城県美術館、仙台国際センター、仙台市博物館といった文化公共施設が多く点在、車を所有しない人も気軽に行けるようになる。

仙台駅から東側の区間は、「仙台駅」東口エリアや卸売業、文化施設が集まる「卸町駅」、印刷工業団地がある「六丁の目駅」など、地域性を活かした新たなまちづくりやコミュニティ活動が活発化しているのが特徴的だ。また、東の起点「荒井駅」周辺は居久根(いぐね、屋敷林)が点在する田園地帯だったが、荒井東には自然と調和しながら住みやすい環境を整えた土地区画整理が進められ、住宅地としての成長が期待される。

また、「地下鉄東西線」の駅近くには東北大学青葉山キャンパス(「青葉山駅」隣接)、東北大学川内キャンパス(「川内駅」隣接)、仙台第二高等学校(最寄駅「川内駅」)、仙台第一高等学校(最寄駅「連坊駅」)など学校が多い。「地下鉄南北線」と違い「地下鉄東西線」は、山側と海側を結ぶため、「八木山動物公園駅」~「国際センター駅」間は高低差が100m余りもある。「国際センター駅」と「大町西公園駅」との間には、広瀬川にかかる東西線専用の橋りょう「広瀬川橋りょう」がかかり、清流と豊かな緑が望めるのも杜の都ならではだ。

【画像3】西公園、仙台国際センター近くの広瀬川橋りょう。平成25年度土木学会賞(田中賞)を受賞(画像提供:仙台市交通局)

【画像3】西公園、仙台国際センター近くの広瀬川橋りょう。平成25年度土木学会賞(田中賞)を受賞(画像提供:仙台市交通局)仙台駅を中心に、地下鉄での移動がぐっと便利に

地下鉄の乗車時間は、「地下鉄東西線」は13駅間が26分ほど、「地下鉄南北線」は17駅間が27分ほどで、「地下鉄東西線」と「地下鉄南北線」が十字に交差する「仙台駅」からはどの駅も乗車時間は15分以内とスピーディーだ(所要時間はおおむねの見込み)。しかも両地下鉄は改札口を出ずに乗り継ぎができて、乗り継ぎ時間は5分ほど。

雨や雪など天候に左右されず、車やバスのように渋滞がなく時間が読める地下鉄を上手に活用すれば、通勤、通学、レジャーの足まわりがグンと便利になる。また「仙台駅」から各駅までの地下鉄の運賃は、東西南北の起点駅までそれぞれ300円。「仙台駅」を中心にした東西南北3駅まではどこで乗り降りしても一律200円だ。

「地下鉄東西線」各駅には、自転車や車で駅まで来て地下鉄に乗り継ぐ駐輪場(サイクル&ライド)や駐車場(パーク&ライド)などが設置され、バスの乗り継ぎを考えた駅前広場や道路の整備、バス時間の再編もあり、仙台市内の移動時間は大幅に短縮され行動範囲も広がるだろう。車を利用する人が減ると交通渋滞が緩和されるだけでなく、環境にもやさしいのは言うまでもない。仙台駅周辺はどう変わる?

JR仙台駅西口には、国内最大級のペデストリアンデッキ(歩行者回廊)が設けられ、バスプールもあるが、交通渋滞、バス停の乗り場が分散し分かりにくい、駅の東口と西口を結ぶ通路が狭いといった問題があった。そこで、「仙台市地下鉄東西線」開業にあわせて、2012年から西口駅前広場の再整備、東口駅前広場の再整備が進められてきた。

アクセス面では、西口駅前のバスターミナルを拡張し、バラバラだったバス乗り場を増設・集約。中長距離の高速バスターミナルを西口付近の青葉通と東口駅前広場に集約する。いずれも、バスの利用しやすさ、分かりやすさ、乗り継ぎのしやすさを考えての改造だ。JRと地下鉄の乗り継ぎを便利にするためにエスカレーターやバリアフリー対応のエレベーターも増設され、高齢者や足の弱い方も使いやすいだろう。

また、2015年に土地区画整理事業が完了し、新たなまちづくりが進む仙台駅東口エリアは、楽天イーグルスの本拠地や「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」が出来て以来訪れる人が増えた。その東口と西口を結ぶ東西自由通路の幅を6mから16mに拡幅し、東西の連絡をスムーズにして東西一体のまちづくりが進められている。

【画像4】東北最大のターミナル駅「仙台駅」西口駅前広場も再整備される(画像提供:仙台観光国際協会)

【画像4】東北最大のターミナル駅「仙台駅」西口駅前広場も再整備される(画像提供:仙台観光国際協会)

さらに仙台駅東口では、駅に隣接する商業施設と宿泊施設を建設中で、既存駅舎の改修工事も行っている。商業施設は南棟と北棟から成り、北棟の2階には東口初の在来線改札口が新設され、子育て支援施設も整備される予定(2016年春完了予定)。宿泊施設は地下1階、地上14階建て、客室約280室でレストランや商業施設も入る予定、2017年春完成を目指しているという。

地下鉄「東西線」の開通で、市内の東西南北への移動時間が短縮され、地下鉄2路線とJR・バスとの乗り継ぎもスムーズになり、通勤・通学・レジャーなどの足まわりがさらに軽快になる仙台市。
「東北大学川内キャンパスや仙台国際センターで行われる文化的な催しにバスを乗り継がなくても行けるようになるのが楽しみ(Oさん/仙台市泉区在住)、「坂道が多い地区に住んでいるので雪の日のバス通勤が大変だったが、これからは雪の日も遅延を気にせず通勤が便利になる(Tさん/仙台市太白区在住)、「藤崎百貨店や仙台三越がちかくなるのがうれしい(Sさん/仙台市若林区)と、多くの市民が期待を寄せている。住む人の暮らしも観光の足も便利で快適になった仙台市、ぜひ多くの方に訪れてほしい。●参考
仙台市交通局東西線
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/12/22/103106/

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