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2016年の「住まいトレンド」は “住民経営マンション”

2016年の「住まいトレンド」は “住民経営マンション”

(株)リクルートホールディングスは、住まい、飲食、美容などの7領域ごとに2016年のトレンド予測とトレンドを表すキーワードを発表した。住まい領域では、「住民経営マンション」をキーワードに挙げた。「住民がマンションを経営する」とは、どういうことなのだろうか?【今週の住活トピック】
2016年のトレンド予測を発表 住まい領域:「住民経営マンション」/リクルート住まいカンパニー2016年トレンドキーワード「住民経営マンション」とは?

「経営」という言葉を国語辞書で見てみると、意味の一つに「事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し、事業を管理・遂行すること。また、そのための組織体。」とある。

もちろん、マンションの住民が営利事業をするわけではなく、管理組合のあり方が変わるということ。つまり「住民経営マンション」とは、「マンションの住民、具体的には管理組合が主体で、資産価値の維持や住み心地の改善のために意思決定を行い、管理・遂行する」ということのようだ。

「SUUMO」編集長池本洋一氏によると、マンションについては、大規模修繕のための積立金の不足懸念、理事会や総会への参加意欲の低さ、住民同士の関係性の低さ、住民の高齢化等の将来不安といった課題があるという。

一方で、マンションを「資産」と考える人が増加したり(画像1のグラフ参照)、積極的にマンションの管理に関与する住民が出てきたりといった兆しがあり、マンション管理のあり方が、管理会社主導型から住民経営型に変わっていくというのが2016年のトレンド予測だ。

【画像1】購入を思い立った理由のうち「資産を持ちたい、資産として有利だと思ったから」の回答割合が過去最高の19.7%に(出典:リクルート住まいカンパニー「2014年版新築マンション契約者動向調査(首都圏)」)

【画像1】購入を思い立った理由のうち「資産を持ちたい、資産として有利だと思ったから」の回答割合が過去最高の19.7%に(出典:リクルート住まいカンパニー「2014年版新築マンション契約者動向調査(首都圏)」)マンションの住民相互のコミュニティを形成し、管理を向上させる事例も

池本氏は、トレンドを感じさせる事例をいくつか紹介している。
住民経営型の管理を実践しているマンションの事例として、「ブラウシア」と「有明マンション連合自治会」を紹介している。

「ブラウシア」は2005年に竣工した438戸の大規模マンション。東日本大震災を契機に管理会社任せではなく、管理組合が主体に運営していこうと、『ブラウシア理念』=「ブラウシア管理組合は、強固なコミュニティをベースとし、終の棲家として充実したマンションライフを実現する」をつくり、この理念のもとにビジョンや行動指針、理事会役員の活動方針を定めている。

その結果、マンションの長期修繕計画を30年から54年に引き延ばし、修繕積立金を増額したり、クリスマスや夏祭り、大消防訓練などのコミュニティ活動を積極的に行い、新規入居者向けのオリエンテーションを実施したり、公式ホームページを独自に作成したりといった成果を生み出している。

「有明マンション連合自治会」は、有明エリアにある5つの大規模マンションの管理組合が連合した組織で、住民相互の親睦を深める運動会などを開催したり、江東区と東京都交通局に要望して、バス便の増設にこぎつけるといった活動をしている。

【画像2】住民が集まる場になった「ブラウシア」敷地内の庭(画像提供:ブラウシア管理組合)

【画像2】住民が集まる場になった「ブラウシア」敷地内の庭(画像提供:ブラウシア管理組合)

管理会社以外にも、コミュニティ形成の活動をサポートする第三者機関が登場していたり、マンション管理会社の業界団体(マンション管理業協会)が、マンションライフの充実や管理向上の成功事例を集めたマンションライフ総合支援サイト「マンションのWa」を運営しているといった事例も紹介された。

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