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洋食缶詰の歴史を感じさせる明治屋『おいしい缶詰』  丁寧な作りに、油やソースの1ランク上の美味しさ!

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回は高級おつまみ缶詰の第3弾、老舗・明治屋(東京・中央区)の『おいしい缶詰』の登場だ。前2回の缶詰同様に厚手の紙のパッケージに包まれた普通の缶詰とは一線を画するルックスは、いかにも上質でそこに写っている料理の写真もとても美味しそうである。

 

また記者は、明治屋のおつまみ缶詰(当時は「PUB缶」という商品だった)には30年前から馴染みがあり、今回の試食はとても楽しみなのである。さっそくフタを開けてみよう。

明治屋の『おいしい缶詰』シリーズは、素材別に牛肉、豚肉、鶏肉、魚介、貝の5種類に分かれており、現在全部で36アイテムで展開されている。

『おいしい缶詰』シリーズとしては2012年からの開発で、格別長い歴史を持つわけではないが、実は明治屋は1985年から2005年まですでにおつまみやお総菜というコンセプトで、長年にわたり「PUB缶」という缶詰を発売してきた実績があり、その美味しさと目新しさは当時から異彩を放っていた。今から30年前の85年当時、記者は明治屋六本木ストアーでよくPUB缶を買ってはワインやバーボンを飲んでいたので、そのDNAを『おいしい缶詰』のどこかに見いだせるのではないかと非常に楽しみなのである。

 

今年の売上げ第3位は・・・

『おいしい缶詰』の中で、今年1月~9月の9カ月で12万缶を売ったのが「国産鶏の燻製オリーブ油漬」である。

国産鶏のもも肉とむね肉を燻製にし、オリーブ油に漬けた商品だが、その缶のフタを開けたとたん明治屋らしい感じが即座に伝わってきたのである。何より素材の肉の切り分け方が繊細で、いかにも味が染みていそうな感じが伝わってくるのである。

こういうところは明治屋の缶詰の1つの特長といえるかもしれない。

燻煙薫る鶏肉はしっかりと肉の歯ごたえがあり、それが浸かっているオリーブ油も、それでパンを美味しくいただけるほど味が出ていて美味しい。前回も書いたが、おつまみ缶詰で大事なのは素材はもちろんだが、油の質は大きいと記者は思っている。その点では、この『おいしい缶詰』は、1ランク上を行っているように思える。

この「国産鶏の燻製オリーブ油漬」は、まずビール、そしてバーボンやスコッチなどのウイスキーで合わせたい。また、オリーブ油はパンで拭き取る。何となく食が洋食っぽくなってしまうところにも、記者は明治屋らしさを感じてしまう。「国産鶏の燻製オリーブ油漬」は税別400円。第3位だが、記者的には第1位かもしれない。

 

今年の売上げ第2位は・・・

今年の第2位の売上げは、1月~9月で14万缶を売り上げた「牛肉デミグラスソース味」。

こちらも味の点で、全く文句がない。

トロリとしたデミグラスソースは湯煎していただくと、作りたての小皿料理のよう。皿に野菜と盛りつければ、これはもう缶詰だとは思えない料理である。

肉は軟らかく、それでいて存在感があり、ソースは複雑な味わいで丁寧に作られている印象を受ける。ソースが美味しいのはPUB缶時代からの伝統で、単に酒のつまみ用ではなく、ご飯が食べられる「お総菜缶詰」として『おいしい缶詰』が位置付けられていることを納得させる。

デミグラスソースなので、合わせる酒はやはりまず赤ワインだろう。しかしあまりこだわらずとも、ビールや昨今流行のRTDのスピリッツの類でもばっちり美味しくいただける。「牛肉デミグラスソース味」は税別450円だ。

 

今年の売上げ第1位は・・・

今年1月~9月期までの売上げでは21万缶というダントツの売上げとなったのが、「プレミアムほぐしコンビーフ(粗挽き黒胡椒味)」だ。

たかがコンビーフと思うなかれ。これはしっかりと牛肉の味がするのである。食べてみると、この缶詰が第1位になるワケがわかる気がする。

というのも、これは若い人にもウケが良さそうだし、コンビーフを懐かしんで食べられる年配にも受け入れられ、ご飯のおかずのほか、軽いお酒と一緒にいただく女性を中心にした層にも広く人気が出そうな美味しさだからだ。

コンビーフと聞いて連想するものよりずっと肉感があり、そしてスパイスが強く香るので、噛みしめると牛肉の味が染み出してくる。

記者は、この「プレミアムほぐしコンビーフ(粗挽き黒胡椒味)」には間違いなくバーボンを合わせるが、ビールやウイスキーなど洋酒系なら何でもOKだと思う。また、このコンビーフをサラダと一緒にいただけば、ワインのオードブルとしても似合ってくる。パンにペーストして塗っても、やはりワインの付け合わせにいいだろう。価格は税別550円。

 

おすすめ新商品2種・・・

1.「国産真いわしと野菜のトマト煮」
今年8月に発売された新商品から、メーカーに聞いたおすすめの商品は、まずこちら。

オリーブ油が香るソースが何ともいい味を出している。青魚が苦手な人にも、このオイル煮なら大丈夫なのではないだろうか。臭みもなく香辛料が効いたトマトソースは、ベースの野菜の味が出て、いわしを軟らかく食べやすくしてくれる。

しかも明治屋らしいのが、このいわしの切り分け方。小さく上品に洋食らしく調理している。これが大きなぶつ切りだと趣きはかなり異なってくことだろう。

価格は税別450円。素材がいわしなので、意外と日本酒や焼酎にもよく合うし、もちろんビールやワインにもいける。

 

2.「瀬戸内産いかなごのごま油漬(和風アヒージョ)」
メーカーおすすめの新商品2つ目は、「瀬戸内産いかなごのごま油漬(和風アヒージョ)」である。

いかなごは、瀬戸内では釘煮という佃煮料理が知られるが、そのいかなごをごま油を使って、スペイン料理のアヒージョ風にオイル煮にしたのがこの商品である。

これも食べた瞬間に、油の美味しさが口の中に広がる。ごま油とニンニク風味で和風なのだが、唐辛子の辛みと相まって地中海を感じさせる雰囲気がある。

少し熱めに湯煎して日本酒や焼酎でじっくりといただくと、これはなかなか“やめられない”肴となる。

小魚を丸ごといただく食感もよく、ニンニクと唐辛子味のハーモニーは、「とりあえずビール」のお通しには少々贅沢な感じ。この油を使って和風のペペロンチーノを作り、締めにするのもいいかも。価格は税別450円。

今回の明治屋の『おいしい缶詰』はどれも均質に美味しく、かつてのPUB缶時代の明治屋らしさも感じられて絶賛ばかりしてしまったが、ぜひ読者の皆様も自分の好みを探して、いろいろと味わってみて欲しい。ほんのちょっと一工夫してお皿に盛りつければ、本当に缶詰か?と思いたくなるものばかりである。

また今回3回にわたって、いわゆる高級おつまみ缶詰をご紹介したが、味には大きな差が感じられた。これからの年末年始、家でお酒を飲む機会も多くなると思うので、これを機会に、ぜひご自分でも試してみてはいかがだろう。その参考に、この記事を読んでもらえれば幸いである。

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