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世界約200カ国は「王国」と「共和国」に分かれる……その違いってなに?

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 1994年にTBSテレビに入社して以来、バラエティ制作部に在籍しながら、『さんまのスーパーからくりTV』『中居正広の金曜日のスマたちへ』をはじめとする数々のバラエティ番組の制作に携わってきた角田陽一郎さん。

 角田さんは自著『最速で身につく世界史』の中で、バラエティの番組制作についてこう語ります。

「バラエティ番組は、毎週放送があります。今起こったことや流行ってることを、瞬時に理解していただくために、どう表現すると皆さんに伝わるか? 僕らテレビスタッフは始終考えています。そして放送時間は限られています。1時間なら1時間で、その伝えたい情報をわかりやすく構成・編集しなければなりません。まさに情報を”最速で身につける”のがバラエティ番組なのです」

 かつて東京大学でフランス近代史を学んだ経験を軸に、これまでバラエティ番組制作で培ってきたという”最速で身につける”技法を駆使しながら、世界史をバラエティ番組のごとく構成・編集し、わかりやすく伝えようとした同書。文明、宗教、思想、革命、産業など24のキーワードのもと、人類の誕生から現代までを辿っていきます。

 24のキーワード、そのうちのひとつは”国家”に焦点が当てられます。最初の国が誕生したといわれているのは、約1万年前。人が集まり、防御のための城壁や治水作業等を集団で行うことで、それをコントロールしやすくするための政治体制として、国家は誕生したといいます。

 アメリカ合衆国、中華人民共和国、フランス第五共和国、ロシア連邦……現在、世界には200近い国家がありますが、その種類は大きく2種類――王国と共和国――に分けることができ、その違いは、国の代表者をどのように選んでいるかによるもの。
 つまり、王国の代表者は”王様”であり、王様を選んだのは”神様”。共和国の代表者は”大統領”であり、大統領を選んだのは”人”という違いが。わかりやすく例えると「社長を創業者一家から選んでいるのが『王国』で、社内で公募して決めているのが『共和国』」(同書より)ということなのだそう。

 しかし、なかには共和国でありながら、中華人民共和国のように大統領がいない国も。

「それは、中国が社会主義の共和国だから。社会主義の国では、その国の代表は人ではなくて会議なのです。みんなで偉い人を選ぶのではなくて、みんなで選ぶ会議が一番偉いという考え方です」(同書より)

 中国の場合、一番偉い会議は”全国人民代表会議”であり、”国家主席”はこの会議の代表であるため、中国の一番のお偉いさんということに。さらに、北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国の場合は、その偉い会議のなかで、一番偉い人を王国のように世襲しているというさらに複雑な状態。

 いずれにせよ、世界史を学んでいくなかでは実にさまざまな国が登場しますが、王国なのか共和国なのかという観点から捉えてみると、頭のなかで整理しやすくなるかもしれません。

 このように同書では24のテーマに沿って、世界史の要点がまとめられています。世界史を最速で身につけたい人にはオススメの一冊といえそうです。

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