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家が傾かないために!知っておきたい地盤のこと[前編]

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横浜のマンションの杭問題が話題になり、地盤や補強工事への関心が高まっている。地盤は建物を支える重要な部分。安心して暮らすためには、土地の地盤の強度を知り、弱い地盤だったときには適切な対処をする必要がある。地盤調査の重要性や方法について、地盤調査・解析などを手がけるジャパンホームシールド、広報マーケティング部の児新昌亮さんと、営業部の岡部健広さんにうかがった。
新築はもちろん、建て替えでも地盤調査は重要

弱い地盤の上に家を建てると、地盤が家の重さに耐えられず不均衡に沈み、家が傾いてしまうことがある。これを「不同沈下」という。不同沈下が起こると、壁に亀裂が入ったり、ドアや窓が開かなくなったり、めまいなど健康に悪影響が出たりする。このような沈下事故を防ぐ適切な補強工事をするためには、地層の構成や土の強さを調べる地盤調査を行うことが必要なのだ。

地盤の強度は狭い範囲でがらりと変わることがある。お隣が調査したときに強い地盤だったからと安心せずに、きちんと調査することが大切。同じ敷地内でも状態が違うこともあるため、1箇所ではなく建物の配置に合わせて周囲4点と中央1点の、5点を調査する方法が広く使われる。

【図1】周囲が強い地盤だからといって、自分の土地も同じとは限らない(提供/ジャパンホームシールド)

更地に新築する場合はもちろんだが、自宅を建て替える場合も地盤調査をしたほうがいい。
「地盤調査をしていない、または、過去に地盤調査をしていても結果を示す書類が残っていない場合も地盤調査は必要です。昔の家よりも今の家のほうが重いため、あらためて調査を行ってみたら、建て替え後の家では杭打ちなどの補強工事が必要だと分かる場合もあります」(児新さん)地盤調査の主流は「スウェーデン式サウンディング試験」

目では見えない地盤の中を調べるには、大きく3つの方法がある。一つは地盤の強さを調べる「スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)」。これは、一戸建ての地盤調査の主流となっている方法。もう一つが、「スクリュードライバーサウンディング試験(SDS試験)」。地盤の強度を判断する指標の一つになる土質が分かる新技術だ。そして、地盤の強さを調べながら土のサンプルを採取するのが「ボーリング調査」。これは主にビルやマンションを建てる場合に使われている方法だ。強い地盤なのに、「弱い」という結果が出る場合も

スウェーデン式サウンディング試験は、先端にスクリューの付いたロッドと呼ばれる棒を地面にまわしながら刺していき、何キロの重りが乗ると沈むか、回転数はどうかなどで数値を出す方法。
「実は、この方法では土質が判断できないため、実際の地盤の強度と数値にずれが出ることがあります。例えば、火山灰はロッドが入りやすいため弱い地盤の数値が出るのですが、実際には強い地盤。逆に、ロッドにからみつきやすい腐植土は強い地盤のような結果になりますが、スポンジのように水を含む弱い地盤です。ですから、その地域の地形の特徴、過去の調査実績など、さまざまな角度から判断したり、土質が分かるスクリュードライバーサウンディング試験を併用して地盤の強度を判断するのです」(岡部さん)

弱い地盤だと分からずに建ててしまえば家が傾く可能性がある。逆に強い地盤なのに、過剰な補強工事をすると必要のないコストをかけることになる。地盤を正確に把握することが大切なのだ。

なお、後編では軟弱地盤だった場合の対策について解説する。●取材協力
ジャパンホームシールド
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/12/18/102658/

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