月の半分は注射に通う日々…不妊治療のストレスから解放されたら、1年後に妊娠

●結婚当初
31歳で結婚した当初は
「子どもはまだ先でいいや」
と、思っていました。
仕事も充実しており、また、夫婦2人の暮らしも楽しみたいと思っていました。
●妊活スタート
34歳になったころ、夫から
「そろそろ子どもがほしいな」
と言われました。
私も同意し、妊活をスタートしました。
しかし、半年経っても妊娠する気配はナシ。
生理はずっと順調で、基礎体温も測ってタイミングをとっていました。
原因が思い当たらないので、産婦人科で診てもらうことにしました。
●不妊の原因
産婦人科で診察を受けたところ、5cm程の大きさの子宮筋腫があることがわかりました。
生理痛もほとんどなく、出血量も普通だったので予想だにしませんでした。
医師によると、子宮筋腫があっても妊娠は可能とのこと。
とりあえず摘出せずに様子をみることになりました。
また、血液検査の結果、高プロラクチン血症であることもわかりました。
これはプロラクチンというホルモンの値が通常より高い状態とのこと。
プロラクチンは授乳を促し、妊娠をさまたげるはたらきをするそうです。
授乳中の女性ほどの高い値だったため、不妊の原因かもしれないと言われました。
●不妊治療
まず、プロラクチンの値を正常に戻すために、カバサールという薬を週1回服用しました。
飲み始めてから2ヶ月後に、プロラクチンの値は正常値に。
それから3ヶ月間、タイミング法を試みましたが成果なし。
そこで、hMGというホルモン注射をすることになりました。
卵子の質を高め、妊娠の確率を上げる効果があるとのことでした。
これは筋肉注射でかなり痛かったです。
しかも生理終了後から排卵日前まで、ほぼ毎日注射しなくてはいけませんでした。
仕事もあり、時間の都合をつけるのが難しかったのですが、早朝に注射だけしてもらうなどの配慮をしていただけたので、続けられました。
しかし3ヶ月続けてもダメでした。
そこで、hCGという排卵誘発剤も注射することに。
この注射を打つと、36時間以内に排卵するという薬でした。
「こんなに注射してるのに、また増えるのか・・・」
と、うんざり。
でも、妊娠するためだと自分に言い聞かせて治療を続けました。
それでも妊娠はできませんでした。
毎月毎月、期待してはがっかりすることの繰り返し。
しかも、月の半分は注射に通う日々が1年近く続いていました。
「なぜ私だけが、こんなに辛い思いをしなくてはいけないの?!」
と、夫に当たることも増えました。
そして、医師から人工授精などのステップアップを勧められました。
できるだけ自然妊娠を希望していたのでステップアップの決心はつかず、一度治療を休むことにしました。
●治療を休んでから
治療を休んでからは、とても楽しく日々を過ごせました。
毎日の病院通いから解放されて、気分が明るくなりました。
妊娠しなくても、
「治療を休んでるし当たり前!」
と思えるので、落ち込みません。
治療中、かなりの強いストレスを感じていたことを実感しました。
治療を休んでから約1年経ったころのある日、生理が遅れていることに気付きました。
「まさかね」
と、思いつつ妊娠検査薬を試すことに。
なんと陽性に!夫と大喜びしました。
今となると、
「あのつらい治療は何だったの?」
と、思わなくもありませんが、その分、子どもをもてることのありがたさが分かった気がします。

著者:びーぐる
年齢:38歳
子どもの年齢:1歳7ヶ月
元気いっぱいで甘えん坊の娘の子育てに奮闘中です。「育児は育自」という言葉を痛感する毎日を送っています。娘の笑顔や成長に癒されながら、育児を楽しんでいきたいです。
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。
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