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スケールスピード500キロ超! 次世代玩具『リニアライナー』は父子2人がかりでお母さんを説得すべき逸品!?

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最近リニアモーターカー関連のニュースをよく耳にするが、磁力を使って走る夢の超特急、リニアの技術を自宅で体験することができるおもちゃがある。その名もズバリ『リニアライナー 超電導リニア L0系 スペシャルセット』で、これはタカラトミーが2015年9月に発売したリニアモーターカーをモチーフにしたおもちゃだ。今回、タカラトミーを訪問して、この話題の商品を実際に動かしてきた。


まず、この製品最大の特徴は、本物のリニアモーターカーのように浮上して走行する点にある。実際に透けたレールの底をのぞくと、車両がわずかに浮いているのがわかる。これはレールの磁石と、リニアモーターカーの“L0系”をモチーフにした4両編成の車両内部の磁石との反発によって起きる現象だ。走行する場合は、高速磁気センサーが前方の円形磁石の磁力を感知し、車両内のコイルに電流が流れ磁界を発生させて前に進む仕組みになっている。


早速走行させてみようと、起動スイッチの代わりになっているステーション型のコントローラーに触ると、「本日は、リニアライナーをご利用いただき、まことにありがとうございます」とのアナウンスが。細かいところまで気が利いているぞ。さらに、レバーを操作すると「まもなく列車が発車します」の音声とメロディが流れ、車両は滑るように走りだした。


最初はかなりゆっくりで「こんなものか」と油断していたのもつかの間、あっと言う間に車両はスピードアップしていく。そのうちカメラでとらえるのが困難な速度まで上がり、思わず「速っ!」と叫んでしまったほどだ。

正直言って、以前、筆者が撮ったことのある“レッドブルエアレース”のレース用飛行機よりも、カメラでとらえることが困難だ。すると、ステーションからは「時速500キロメートル到達」というアナウンスと共に、搭載された液晶に速度が表示された。


実はこの『リニアライナー』は実車の90分の1サイズのため、実際の速度は時速6キロメートルだ。ただ、理論値として実際の大きさに直すと、スケールスピードとしての時速は540キロ出ていることになるのだという。ちなみに、製品に標準で付属するストレートレール6本、 カーブレール8本、ハーフレール2本を平らな場所(ココ大事!)でつなげた状態だと、時速600キロを超える走行が可能だ。

今回の取材に協力して頂いた、タカラトミー・大伴さんの話によると、レールの直線を長くすればするほど、摩擦がないためスピードアップしていくとのこと。以前イベントで全長50メールのコースを作った際は、時速1000キロを突破したそう。この速度を聞くと、まさに夢の超特急のミニチュア版といった感じで、モーター音もなく浮きながら走行する様は、おもちゃの新時代到来を感じさせるに十分だ。



また大伴さんから「同商品を楽しむ際のベストのロケーションはトンネルに入った直後」と教えてもらったので、これを間近で体験してみることに。すると確かにこれは……! トンネルの壁に車両後部の赤色LEDが反射する様は、まるで実際の車両のような雰囲気で、かなり見応えがある。

最新技術の詰まった『リニアライナー』。大伴さんの話によると、開発を開始したのはさかのぼること約2年前で、完成まではかなりの困難を極めたそうだ。磁力で浮かせ、なんとか走行するまでには至ったものの「浮かせた状態を維持したままスピードを出すのが大変だった」と語る。

この問題の解決には、レールの磁石の間隔と車体センサーの位置がとても重要だったそう。最初は浮かせることにこだわりすぎるあまり、速度が全く出ず「超特急とは言えない状態だった」とのこと。この問題を解決したのが、実験の際に「浮上する高さがいつもより低かった」という偶然のアクシデントだった。


その後、スピードとバランスの取れる高さの計算に注力し、熟考した結果、レールから2ミリ浮いた状態が良いという結論に達した。そういった経緯もあって、同商品では、磁石の品質管理に最新の注意を払っているそう。通常では付属のレールを全て使った場合、計112個の丸型永久磁石を使用しているが、その磁石の磁力はただ並べただけではバラつきが出てしまうので、そうならないように、ひとつひとつ入念な検品がおこなわれているという。その工程については大伴さん曰く「仮に1万個製品を作るには100万個以上の磁石が必要です。その数を検品するのはそれはもう大変な作業です」とのこと。

同商品は当初、50~60代の金銭的に余裕のある年齢層への需要をベースに「3世代で楽しめる」ことを狙っていたそうだが、発売してみるとこの層はもちろんのこと、小学生以下のキッズユーザーからの反響が想像以上にあったそう。実際に現在までのアンケート結果では、購入者の約半分がこのキッズ層ということで、実は子どもの“父親”が欲しくなって購入につながったケースも案外多いのかもしれない。

これからクリスマス、お正月を控える冬休み期間、“磁石”を使って“磁力”で走行するおもちゃということで、『リニアライナー』は親子で楽しめるだけでなく、子どもの理科の教材としても最適だ。子どもと一緒に、童心に帰って遊んでみたいお父さんたちは、「磁石の仕組みが楽しく学べて、理科の教材がわりにもなるんだよ!」とお母さんを説得してみるのは、このおもちゃをゲットするチャンスなのかも!?

車両本体と充電もできるステーションに前述のレールなどが付属したスターターキット『リニアライナー 超電導リニア L0系 スペシャルセット』は3万7800円(税込み)となっている。また、来年1月末からは、レールの単品販売も開始されるということで、今後さらに遊びの幅が広がっていきそうだ。

リニアライナー|タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/products/linearliner/

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