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Album Review: 父となったクリス・ブラウン、様々な面においての成長が伺える『ロイヤルティ』

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 前作『X』からおよそ1年ぶり、通算7作目のスタジオ・アルバムとなる『ロイヤルティ』を12月18日(日本盤23日)にリリースする、クリス・ブラウン。今年の春、“生後9か月の娘の存在が発覚”という衝撃的なニュースが飛び込み、世間を沸かせたが、その娘の名前が、本作のタイトル『ロイヤルティ』だというから、驚きだ。さらに、アルバム・アートワークには、その愛娘を愛おしく抱く、クリス・ブラウンの“父”としての顔が伺え、ゴシップを乗り越え、パパとして生きていく意思を固めたという意気込みが伺える。

 また、『ロイヤルティ』の発売日、12月18日までには3つのコンサートが決定していて、13日にシカゴ、16日はサンフランシスコ、リリース日となる18日には、ロサンゼルスで本作のプロモーションライブが行われるのだが、そのアルバムとチケット代から、1ドルを寄付するという、チャリティー活動を急遽発表。これまでの非行っぷりからは考えられない動きに、父親としての責任感のようなものすら感じるのだ。

 そうなると、アルバムの内容はこれまでのような攻撃的な作風ではなく、保守的なアルバムになるのでは…と思いきや、サウンド面では最新のトラックが起用されていて、未だ“最先端”であることをアプローチ。トラックメイカーには、ニッキー・ミナージュのヒット曲を放ったビニールや、マドンナの新作を手掛けた、ショーン・ダグラス等が参加していて、ゲストには、ソロ・ルッチやテイラー・パークスといった、今後活躍が期待される実力派がクレジットされている。

 前作『X』からヒットした「ロイヤル」以降、大きなヒットには恵まれていないものの、常にその動向や楽曲に注目が集まるということは、スターとして確立されている証。本作には、2曲のミュージック・ビデオが、一つの長編作品となり、ダブル・シングルとしてリリースされた、ポップテイストな先行シングル「ゼロ」、メロウチューン「リカー」など、往年のクリス・ブラウンらしいナンバーが揃っている。父親になったことで、かつての勢いが衰えてしまったということはないようなので、ご安心を。

 今年でデビュー10周年をむかえた、クリス・ブラウン。首位を獲得したデビュー曲「ラン・イット!」他、これまでに11曲ものTOP10ヒットを放ち、アルバムは、首位をマークした4th『F.A.M.E.』をはじめ、すべてがTOP10入りを果たしている。まさかあの頃、10年後には娘を抱いたアルバムを、リリースするとは本人も思っていなかっただろう。そのヤンチャだった当初から、どれだけ人間的にもアーティストとしても成長したか、それが本作『ロイヤルティ』ではうかがえる。

Text: 本家 一成

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