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Tidal、8カ月で3人目のCEOに元SoundCloudの幹部が就任

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ジェイ・Zの定額制音楽配信「Tidal」、8カ月で3人目のCEOに元SoundCloudの幹部が就任

ヒップホップ・アーティストで起業家のジェイ・Zが運営する高音質での定額制音楽配信サービス「Tidal」が新たなCEOの就任を発表しました。

CEOに就任したのは、前SoundCloudのチーフ・ビジネス・オフィサーのジェフ・トイ(Jeff Toig)。ハーバードでMBAを取得し、ヴァージンモバイル USAの立ち上げメンバーを経て、スマホ向け定額制音楽ストリーミングサービス「Move Music」の創業者として活動し、2013年から2015年まではSoundCloudのチーフ・ビジネス・オフィサーとしてマーケテイングやコンテンツビジネス開発、定額制ビジネス、広告ビジネスなどを統括してきました。

Tidalはジェイ・Zが3月に親会社Aspiroを買収し、リブランド仕直して再出発してからCEOが3人入れ替えています。これまでのCEOであるAndy Chenは4月に、Peter Tonstadは6月にTidalを去っており、Toigは8カ月で3人目のCEOです。

また、レーベルリレーション担当のZena Burns、さらにはチーフ・インベストメント・オフィサーVania Schlogelも今夏去ったことが11月になって明らかになっているほどで、買収以来、トップ人事が目まぐるしく変化しています。

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TidalはSpotifyやApple Music、YouTubeなど音楽ストリーミングのライバルとは比べ物にならないほど現在は小規模でビジネスを行っていますが、高音質と大物アーティストとのつながりという他社が羨む強みを持って運営しています。特に参加アーティストには、ビヨンセやカニエ・ウェスト、ダフト・パンク、リアーナ、マドンナなど大物アーティストがTidalの共同オーナーとして参加し、時には新作や新PVを独占で公開するメディアとなっています。さらにはTidal独占でのライブ映像のストリーミング配信を行うなど、アーティストを軸にしたマーケティングを行ってきました。

その一方でTidalが他社サービスよりもロイヤリティを多くアーティストや権利関係者に分配する事実については、あまり多く語られていません。本来伝えなければならないはずの高比率なロイヤリティ分配のメッセージは、大物アーティストたちの影に隠れがちになっているのが現状と言えるところが、残念でもあります。

ToigはCEO就任の理由をBillboardノインタビューで次のように答えています

CEO就任を選んだ理由は3つあります。まず、高い基準で特別なことを実現することができるまたとない機会だからです。Tidalとそのビジネスについてのビジョンにジェイ・Zとオーナーでもあるアーティストたちが深くコミットしています。私がこのビジネス機会を分析してみた結論では、Tidalは非常にユニークな資産があることに気付きました。独占的なコンテンツ、トップクラスのアーティスト達とのコネクション、Tidal Xなどのライブイベントを持っています。戦いはまだ始まったばかりです。ですが種はすでにまかれ、それが非常に魅力的な礎になっていきます。

2つ目は、話し合いを進める中でジェイ・Zと長い時間を過ごし、彼のTidalに対するビジョンやこのビジネスに巨額の投資をした理由を知ったからです。ジェイ・ZやTidalを支援するアーティストたちは、ファンに対して本当に素晴らしい音楽体験を届けるために熱心に取り組んでいます。これは多くのサービスがすでに失った要素で、Tidalが市場をリードする立場となるためには重要なポイントです。

3つ目は、Tidalの勢いです。6-7カ月前に立ち上がり、すでに100万人の有料会員を獲得しています。この勢いで成長するビジネスを見れば、面白いことが起きていると思うはずです。これまでに同じ体験をしたことがありますし、成長とポテンシャルに魅力を感じています。

Tidalが3月に再ローンチしてから、Apple MusicやYouTube Red、Pandoraも定額制配信に参入する計画を発表している現在の市場について、どう思うかと聞かれたToigはこのように答えています。

私の個人的な見解ですが、定額制音楽配信サービスには広い意味で勢いがあると言えます。コンセプトは消費者に支持され始め、この市場には非常に意味のある企業が多く参入し、新しいアイデアに注目が高まってきました。このビジネスのコンセプトが実現することは5年前には予想もできませんでしたが、今ではしっかりと根付いています。

定額制ビジネスの仕組みを見ると、定額制ビジネスが魅力的な企業を作っています。Netflixなど動画の定額制配信、Verizonなどのモバイルキャリア、Comcastなどのケーブルテレビ会社、これらは全て定額制のビジネスモデルが継続的に収益を生む素晴らしいビジネスであることを証明しています。

■記事元http://jaykogami.com/2015/12/12402.html

記事提供All Digital Music

Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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