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「道は後ろにできる」業界デファクトのサービスを生み出した原点

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クライアントは大手消費財メーカー。各社のマーケティングを効率化するための日本唯一のサービス

我々が提供しているのは企業のマーケティング、特にデータを活用した製品開発やプロモーションの意思決定を効果的に実施するためのサービスです。クライアントは国内大手の消費財メーカーなどです。

例えば、社内で新規製品を企画するとします。その際にはマーケットニーズを探るための調査が必要です。

まずは調査企画を立てて、作業・設計を考え消費者にアンケートをとります。そしてその結果を集計、分析し、レポートを作成し社内プレゼンテーションを実施します。

他社のサービスですと「アンケートを集める」部分を効率化しているサービスはあるのですが、その後の業務までを一気通貫で効率化するようなサービスはありません。どれもパワーポイントで作成された資料が納品されるだけです。

そうすると、その新規製品の議論にしか使われずに有効活用されにくい。世の中的にデータドリブンマーケティング(データに基づき意思決定を行うマーケティング)が必要とされる中で、そういった現状は問題だと我々は捉えています。

そういった現状に対して、アンケート作成に加えて、集計したアンケートを多角的に集計・分析・レポーティングするクラウド型のサービスを提供しています。

現状では日本の消費財メーカーは未だに、莫大な金額でマーケティングを大手広告代理店に依頼しています。

あらゆる業界、業務においてIT化が進む中で、マーケティングは比較的IT化が進んでいない、活用されていない領域で、それゆえにコストがかかりすぎていると感じていました。社内で仕組みさえできてしまえば、もっと効率的・効果的にマーケティングを行えるという考えのもとで事業を推進しています。


株式会社マーケティングアプリケーションズ 代表取締役 萩野 郁夫 氏
大手警備会社に新卒入社後、WEB制作会社を経て独立。株式会社マーケティングアプリケーションズ(旧 ボーダーズ)を設立する。マーケティングに関する業務、集計・分析・レポーティングを効率化するクラウド型のサービスを展開。

前職で感じた、受託開発のビジネスモデルの限界

私が就職活動をしていた時期は、ちょうど就職氷河期で、メーカー全盛期で国内大手メーカーに就職するのがよしとされている時代でした。その中で、若手のベンチャー企業上場のニュースがメディアで取り上げられているのを観て、自分も将来的に起業したいと思うようになりました。

しかし、新卒の就職先として選んだのはセコムという会社でした。起業を志すも、出身が田舎で「せっかく学費を払ったんだから誰もが知っている大手企業にいきなさい」という周囲のプレッシャーもあり、一旦大手企業に入社しました。

その後、1年3ヶ月で辞めてウェブ制作会社に転職しましたが、それはもうハードな毎日でした。ベンチャー企業で、受託でのウェブサイト作成を行う会社だったんですが、仕事も、社員みな熱心で豪傑な人が割と多かったので、かなり鍛えられました(笑)。

泊まり込みでの仕事は当たり前で、他の人の4倍は働いたと思います。お昼を外に食べに行った記憶はほとんどありません。ただ成長も当然するわけで、グローブのはめ方も分からない素人レベルから始めて、1年でエースと呼ばれるまでになりました。

そして同時に自分が事業をするならば受託型以外のビジネスモデルで勝負しなければと考えるようになりました。受託型は人月契約型が主流で、人を増やすことで成長するビジネスモデルです。成長が人数に依存するためスケールが難しいことがその理由です。

エンジニアにとって穴の産業。IT技術が活かせる領域が見つかった

受託型のビジネスに限界を感じて、何か事業を興したいなと漠然と考えていました。当初は起業を意識していたのではなく、あくまで自社で何か新しい仕事が出来ないかというレベルでした。

その時に考えたのが、現在のマーケティングアプリケーションズのサービスの原型となるマーケティング・リサーチのサービスでした。自社を成功させるためにと頑張っていたのですが、結果、会社から独立することとなり、目指していた起業をすることが出来ました。

ひらめきがあったとかタイミングがあったとかそういう事ではありません。気づいたら起業していたという感覚に近いですね。「道は後ろにできる」のだと強く思いました。

気づいたら起業していたと言いましたが、思いつきだったわけではなく、サービスが伸びる背景もきちんとあります。仕事を通じて消費財メーカーの業務を見る中でここをIT化すればもっと楽になるのにと思うことが多々ありました。

たとえばマーケティング・リサーチの資料なんて共有フォルダに残っているだけの状況で「あのグラフどこに入っている?」「どうやって探すんですか?」という状態なわけです。お客様の課題が明確に見えていて、そこにITによるソリューションを提供しているからこそ今の事業が伸びているのだと思います。

加えて、IT化が進んでいない業界にITサービスを提供するのって、すごく面白いんです。誰もが知っている消費財メーカーを相手に「これ便利だね」と喜ばれる。

それだけではなく、自分の作ったサービスが、業界を、世の中を変えていくのを見ることができます。IT化が進んでいない故に、やりたい放題という側面もあり、我々が創ったサービスが業界のデファクトになっていっています。

方法はいくらもある。その上で集中すべきポイントを見極める。

起業において何か素質があったのかと思われるかと思うのですが、特に何かあったわけではありません。ただ「言い切る力」は誰よりも強かったのかと思います。

営業時代に事業を始めたばかりでほとんど売上がたっていない時に、500万円の売上を達成するとたんか切ったことがあります。結果、3ヶ月後には達成しました。

売上を上げろと言われたら、それは個人の努力とやり方次第でなんとかなることも多いと思っていました。しかし、今はそれだけの考えではマズイと思っています。

50億の売上を作るのも、実はそんなに難しくないんです。一時的に50億を達成させることだけを考えて、その先にある雇用などを考えずにやればいくらでも可能な数字だと思っています。

しかし、我々のやるべきことはそれではないんです。我々のやるべきことは新たな雇用を生むことであり、将来新しいビジネスモデルで産業を作っていくことだと考えています。

受託開発で売上を作ることは簡単ですが、やはり人月契約型で言われた要件でしっかりシステムを作りますというのは中長期的には成立しない。

少なくとも日本ではもう無理で、例えば東南アジアの方がはるかに人件費が安い。そこで勝負しても勝てるわけがありません。

日本はそこではなく、仕組み作りやクリエイティビティが求められる事に集中して取り組むしかないと考えています。エンジニアに求められるのは、そういった素養です。

できるエンジニアは、仕事をする中でいろいろなことに気が付きます。常にソリューション発想をしています。ここが業務を行う上で1番重要なポイントだ、これをもっと効率的に行う方法があるのではないか?と事業・業務を捉えています。

受け身職人的なエンジニアが少なくない中で、自分で1点集中できてソリューション発想ができるエンジニアは希少価値が高いと思います。

※本記事はエンジニアのためのTechLife Magazine「motech」(※2015年2月10日掲載)からの提供記事です

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あなたが抱くその「不満」を「理想」に変えられる会社がどこかにあるはずです。

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