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スター・ウォーズは 3代にわたる一家描く銀河系大河ドラマ

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 全世界同時公開にみんな、浮き足立っている。「スター・ウォーズ フォースの覚醒」が公開されるからだ。どうしてこんなにみんなスター・ウォーズに魅了されるのか? その秘密とは?

 第1作『新たなる希望』が誕生した1970年代は、テレビドラマ『宇宙大作戦』(1966年から放送開始)や映画『2001年宇宙の旅』(1968年)などの流れを汲み、SFブームが到来していた。

「そんな中で、SWが斬新だったのは、“SFなのに過去”という設定です」

 と言うのは、『どっちのスター・ウォーズ』(中央公論新社)の著者で映画ジャーナリストの立田敦子さんだ。

「作品の冒頭、“遠い昔、はるか銀河系の彼方で”というフレーズが流れますが、それは“SF=未来”という概念を覆す画期的なものでした」(立田さん・以下「」内同)

 というのも、これはメガホンをとったジョージ・ルーカス監督が、SWをおとぎ話のようにしたいと考えていたからだ。

「過去を描くことで現実の話ではないと認識でき、その世界にハマることができたのも、ヒットの要因といえます」

『宇宙戦争』のように外敵が攻めてくるストーリーではなく、内部分裂による抗争だった点も人の心に深く刺さったのではないかとも。

「『銀河共和国』という国から、そのやり方に納得できないと悪に転じてしまったのがダース・ベイダーに象徴される『銀河帝国』。内部分裂は学校や会社など、どこにでもある問題だけに、共感されやすかったのかもしれません」

 第1作が1977年に公開された当初は、全米のわずか50館のみの上映だったが、封切り後は口コミで評判が広がり、人気は拡大していく。そして1978年には日本でも公開され、映画館には連日大行列ができるほどの社会現象となった。

 第1作目の主人公は若き騎士ルーク・スカイウォーカー。

「ただ、映画を見ると荒くれ者の宇宙海賊ハン・ソロなど、アンチヒーローでありながら、魅力的なキャラが登場します。特筆すべきは、何よりもダース・ベイダーの存在感。彼とルークの関係をひもといていくと、この映画が単なるSFではないことがわかります」

 そして第1作目が記録的大ヒットしたことで、その後、30年前の話が作られ続編の製作が決定。第1作目はビデオソフト発売時にエピソード4と名前を変えることになった。従って、1からではなく、4、5、6と、物語が展開していく。

「エピソード4に加えて、続編のエピソード5『帝国の逆襲』(1980年)と6の『ジェダイの帰還』(1983年)で、ルークとダース・ベイダーの親子の物語が描かれます。そして、1999年から始まったエピソード1~3では将来を嘱望された若き騎士アナキン・スカイウォーカーが、暗黒卿ダース・ベイダーに転じた理由が明かされるのですが、才能あふれる若者が、愛する人を守るために悪の道に落ちていくのは、ドラマの設定としても普遍的なテーマ。そんなところも人々の心をとらえたのだと思います」

 最新作ではエピソード6の30年後が舞台。ルークの子供たち世代が活躍し、ルークやレイア姫、ハン・ソロといったおなじみのメンバーのその後にも触れられるという。

「こうしてみると、SWはまさに3世代の“スカイウォーカー家”を長期間で描いた銀河系大河ドラマ。家族の物語だったからこそ、人々の心をひきつけたのではないでしょうか」

※女性セブン2015年12月24日号


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