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50代から考える終の住処[後編] 分譲シニアマンションってどう?

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昨今、サービス付賃貸住宅やら老人ホームやら…シニア向けの住宅や施設の種類が多くてよく分からない。終の住処は自分が弱ってから探し始めると、ろくなことが無さそうだ。
50歳代の筆者も[前編]で紹介したセミナーで勉強![後編]では見学会をレポートする。
体験見学! 分譲マンション「逗子ヘルス・ケア・マンション」

セミナーの後、実際の物件見学へ。まず[前編]で紹介した、(3)の所有権分譲マンション形態である「逗子ヘルス・ケア・マンション」の一例を見せてもらった。

【画像1】通常の仲介物件と同様、その時の相場で物件価格は上下するが”2. 毎月の費用”は今後、下がることは無さそう…(写真撮影:藤井繁子)

1984年に開設した築31年の分譲マンション。売り出し中の住戸によっては、リフォーム済みの即入居できるものから、少々手を入れる必要がある住戸までコンディションがさまざま。それによって価格も結構差があるようだ。

相場的には近隣の中古マンションと大きく違わないが、入居時に必要な費用に加えて併設する老人ホームの施設管理・運営一時金300万円(5年償却)が必要。こちらの老人ホームは終身介護を行う施設で、マンション住民が優先的に入居できるもの。要介護になっても住み替えがスムーズで安心だが、その前に死んだら損か??その他、仲介手数料・管理費保証金・消費税などを含め

●売却価格:1200万円(専有面積:43.73m2)+入居費用=1669.36万円
●毎月費用:13万2430円/月(1人の場合) ※電気・水道代は住戸毎に別途

所有権なので固定資産税はかかる(年約8万円)が、先のセミナー事例や私が見てきた老人ホーム相場からすると、とてもリーズナブルな価格水準に思える。売却物件が多い時期や、相続人の方が売却を急いでいるケースはもっと安い物件もあるようだ。

早速、売り出し中の住戸を見せて頂くことに。マンション内の廊下にはクラシック音楽のBGMが流れ、優雅さを醸し出す……。
館内を案内されて、まず建物の立派さに驚いた。約30年前の鹿島建設施工ということで、ロビーなど今では使えないような高級な石や絨毯なども見られた。

【画像2】ガラス張りの中庭がいくつかあり、空間のゆとりと共に心を和ませてくれる(写真撮影:藤井繁子)

【画像3】広い内廊下は、カーペット敷き。窓も多く明るいので施設っぽくない(写真撮影:藤井繁子)

【画像4】居間+和室の1LDK(43.73m2)を全フローリングにリフォームした住戸(写真撮影:藤井繁子)

【画像5】小キッチンやお風呂、設備はオール電化。24時間センサーが見守り、ナースコールも配置(写真撮影:藤井繁子)

敷地に余裕があるため、陽の差し込む明るい居室。高齢者向け住宅では20m2台のものが多い中、40m2台なら1人暮らしに十分。所有権分譲だから和室へも洋室へも、ワンルームへも自由にリフォームできる。
そして一戸建てより魅力的なのは、共用施設。こちらの施設を見学させてもらおう。共用施設とサークル活動の充実が、シニアライフの肝!

賃貸のサービス付き高齢者向け住宅との大きな違いは、共用施設とサービスの充実度(それが入居時費用の差でもあるが)。

【画像6】これが大型施設の醍醐味! 大浴場。各住戸にもバスタブはあるが毎日入浴派の私には、かなりうれしい(写真撮影:藤井繁子)

住まい選びで気になるのは、施設と共にコミュニティの雰囲気。分譲マンションとは言え共用施設も多いので、自分が馴染めそうか気になるところ。

ちなみに、現住民の平均年齢は83歳。男女比は3:7と、女性が2倍以上!?
夫が介護施設に入り、元気な妻はこのマンションで生活という夫婦も少なくないようだ。

【画像7】他施設では見たことがない、大きな体育館。運動器具も常設、卓球サークルも週3回ここで活動

良いコミュニティを醸成するのに効果的なのが【サークル活動】なのだそう(大学生活みたいだなぁ(笑))。
同マンションでは、囲碁・将棋・ビリヤード・コーラス・ウクレレ・絵画・麻雀など20近くのサークルが活動中。

【画像8】ゴルフ愛好者は多いようで、練習場もあった(写真撮影:藤井繁子)

【画像9】何かのサークルの皆様が集まって鑑賞会中(写真撮影:藤井繁子)

見学の最後に、昼食も食堂で体験させて頂いた。大きな食堂なので席には余裕があり、皆さん1人〜6、7人のグループまで思い思いの過ごし方でお食事されている。

【画像10】本日のランチは[鯖の文化干し・切り干し大根煮付・納豆・あさりのみそ汁]660kcal(写真撮影:藤井繁子)

隣のテーブルでお食事をされていた住民女性(69歳)は、夫が他界し3年前に岐阜県から転居して来られたとのこと。
「元は鎌倉育ちなので妹が近くに住んでいて、ここを紹介されたの。馴染むのには時間がかかった方だけど、サークルで仲間ができたわね。セブンブリッジで頭の体操をしているのよ!」と優しくお話して下さった。40代の現役会社員も?! 至れり尽くせり快適ライフ

マンションの管理・運営会社である、逗子ヘルス・ケア株式会社の松崎支配人にお話を伺った。

【画像11】「当社は東京の小金井市で1978年に、元市長でもあった創業者が『小金井ヘルス・ケア・マンション』を開設したのが始まり。リタイアメント・ハウスとして人生を楽しんで頂こうというのがコンセプトです」(写真撮影:藤井繁子)

35年以上の実績から生まれた信頼の結果、入居者からの紹介で購入される方が多いそうだ。
「実は45歳から入居可能なので、東京へ通勤される現役の方もいらっしゃいます。食事や掃除のサービスもあるので単身の男性には快適ですよね」

親から相続したケースや親御さんに連れ添って入居されたケースなど、リタイア前の人も快適に暮らせるのはサービスが充実したマンションならではだ。

「24時間常駐の看護職員やフロントでのサポート、敷地内にクリニックと介護施設を併設するというトータルサービスを提供していますが、何よりも住民の皆さんが健康に活動的な生活を送れることを念頭において運営しています」と松崎支配人。
見学を終え、私も「気の合う友達と入居できれば楽しい老後になりそうだ!」と本気で思った。

昨年、特養(特別養護老人ホーム)の待機者数が52万人を超えたと厚生労働省が発表。国は在宅介護も推進するが、私のように子どものいない者は「国にも子どもにも頼れず、自分で何とかせねば!」と痛感。
終の住処の選択肢は増えているが、住宅は金額が大きくシニアを狙う詐欺も増えそう。
「こんなはずでは無かった!」と最期に失敗はしたくない。気力体力が十分な50代のウチに、国内外あちこち出向いて終の住処探しを続けてみよう。●取材協力
・逗子ヘルス・ケア・マンション
・神奈川ロイヤル株式会社(高齢者ホーム入居者相談センター)
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/12/11/102235/

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