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[瀧波ユカリさんインタビュー 後編] もっと適当にやればよかった離乳食。 そして、子どもができて変わったこと

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大人気漫画『臨死!! 江古田ちゃん』でおなじみの瀧波ユカリさんは、2010年9月に女の子を出産。育児エッセイ+漫画の『はるまき日記』では、生後2ヶ月から14ヶ月になるまでの新米夫婦の奮闘ぶりや爆笑エピソードが満載です。

インタビュー後編となる今回は、産後の生活や仕事と育児の両立などについて語っていただきました。 前編:失敗した産院選び。怒りは産後2年たった頃にやってくる!?

赤ちゃんって面白い!『はるまき日記』誕生のきっかけ

産院を退院したあとは、しばらく母に手伝いにきてもらいました。でもかえって気を遣って掃除したり片付けたり、それほどゆっくりできなかったですね。キッチンの使い方とかやっぱり実家と違いますし、「うちはこうしてるんだよ」といちいち教えないといけないのも面倒で、結局、10日で帰ってもらいました。多分、私が実家に帰っていたら、お客様気分でいられたと思います。

それでも生まれたての頃は、授乳しておむつ替えて、それ以外はずっと寝てばっかりだったので、それほど大変じゃなかったですね。産後1ヶ月はマタニティ・ブルーになる人もいるそうですが、私はどちらかというとマタニティ・ハイになってましたね。赤ちゃんを見てると面白いことばかりで、何かに書き残したいけど漫画は大変だなと思ってはじめたのが『はるまき日記』です。それぐらいハイになってました。

一方、常に不安もあって。よくやっていたのは赤ちゃんが寝ているときに息をしているか確認することです。1歳半ぐらいまではやってました。今でも、あまりにも動かないと、あれ?っと思って近づいて確かめます。

がんばりすぎた離乳食。もっと適当にやればよかったと後悔

もともと根が小心者なので、いろんな育児情報をチェックして、こうしたほうがいい、ああしないといけないということは、結構いろいろまじめに守っていました。

離乳食も毎回ちゃんと手作りして、いろんな食材を刻んだりつぶしたり、がんばってたんですけど、今振り返ると市販のものでもよかったと思うんですよ。

ちゃんとやってあげたことが誇りになるっていう人もいますけど、私の場合は、あんなにちゃんとやらなければよかったと思いますね。もっと適当にやればよかったと、むしろ後悔しています。やっぱりちゃんとやればやるだけ、うまくいかないと腹が立つんですよね。こんなにがんばってつくったのに食べてくれないとか。だったら最初から市販のものをあげて、食べてもらえなかったら「仕方ないや」って思えるほうが気が楽です。

これは私の持論ですけど、子どもって3歳ぐらいまでは、ご飯と納豆とトマトときゅうりぐらいで育ちますから。もちろん、ちゃんと離乳食をつくるのを、自分でも楽しめるならいいと思うんです。そうじゃなくて、やらなきゃいけないと思いながらやるのは苦痛だし、うまくいかないとイライラするんですよね。

子育て情報ってすごく多いから、気にしはじめるとキリがありません。これから一人目を出産する方や、今まさに一人目の赤ちゃんを育てている方には、「そんなに気にしなくても大丈夫だよ」と言いたいですね。

親になって変わったこと。5年間を振り返って

いま娘は5歳です。この5年の間、母親になって丸くなったねとしょっちゅう言われています。とはいえ性格が優しくなったわけではなく、仕事と子育てしているとやることが増えるので、何かで誰かにイラッときても「どうでもいい他人に使う時間はない!」って思うようになったんだと思います(笑)。

最近思うのは、子どもの成長とともに変わるのは親の「自我のあり方」ではないかということ。赤ちゃんの頃は自分のことを我慢して世話しましたけど、子どもが大きくなってくると、こっちもやりたいことがあるんだよっていう気になりますね。つまり一度「無我」になった自我が元に戻っていく。母親になってから変わったことが、そのままずっと続くんじゃなく、揺り戻しがくるんです。

他に変わったことといえば、自分や子どもがケガや病気をするかもしれないというリスクに対して、すごく敏感になりました。家族の誰かが風邪ひとつ引くだけですべてがまわらなくなるのを何度も経験して、健康管理意識も高まりましたね。

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