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イルカの目から見た人間の姿はこんな感じだった・・・

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アメリカとイギリスの合同研究チームが、人類史上初めてイルカが超音波を使って物体を捉えている証拠を視覚化することに成功しました。彼らが捉えている人間の姿、これがビックリするくらい鮮明だったのです。

これが、イルカから見た人間の姿

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イルカは、仲間とのコミュニケーションや餌を捕る際に音を使い分けます。この音に合わせて出す超音波を使って、物体の存在を測定する能力をエコーロケーションと言います。合同研究チーム「SpeakDolphin」は、イルカがどうやって海の中で、そのエコーロケーションを使って物体を視認しているかを、ついに突き止めたのです。
上の写真は、目の前にいるダイバーをイルカが捉えた際のノイズから、2Dプリントした画像です。輪郭だけとはいえ、四肢がしっかり表れています。

イルカ特有のクリック音を前方に向けて発し、物体からの反響を聴くことで、対象物の位置や形、大きさを把握しているんだそう。それにしても、スゴい!

イルカの発する音を集めて
3D画像で視覚化

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SpeakDolphinのリリースによると、研究者らは、イルカのエコーロケーションノイズを収集。そこから雑音を取り除いていき、まずは2Dでイメージを印刷しました。
さらに、イメージの全体像を把握するためそれを3D画像へと変形。これにより、イルカたち海中で超音波を発することで認識している物体の全容が把握できるんだそう。写真に写る円形のレリーフのような造形は、イルカが発した超音波を3D化したものです。

実験は人間だけに限らず、他にも立方体(写真奥左)、植木鉢、さらにはプラスチック製の「+」シンボルをエコーロケーションを用いて行われました。ぼんやりとですが、それぞれの形が認識できるのでは?

「92%の正確さで物体を認識」
想像以上のインテリ動物?

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この実験に協力してくれたのは、彼が“アマヤ”と名付けたメスイルカ。エコーロケーションを収集すべく、水中聴音機を構えたダイバーに向かって、超音波を発射しました。酸素ボンベからの排気泡すらもノイズとなるため、熟練ダイバーによる素潜りで集音されたそうです。

SpeakDolphinの創設者Jack Kassewitz氏は、これまでイルカのコミュニケーション方法について、調査研究を続けてきた第一人者です。彼は、10年前イルカが発する超音波を3D画像化することで、彼らの生態系を突き止める方針に大きく舵を切っていました。

「イルカが発している超音波に違いがあることに気づいたとき、私たちは物体を識別しているのではないかと思ったのです。実際、彼らは超音波を使って92%の正確さで識別していきました。その音が何を意味しているか、それを調べるところからスタートしていったんです」

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