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【連載:映画で分かる女の本音】~愛を繋ぐのも会話、愛を壊すのも会話、恋人たちの会話に引き込まれる『COMET コメット』~

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人の記憶は時に不確かで曖昧です。恋愛に関しても、忘れたいコトは記憶から消し去り、こうあって欲しいと勝手に抱いた願望が知らぬ間に記憶として刻まれていたり……。

不確かで曖昧だからこそ映画のテーマになりやすくもあって──。記憶をテーマにしたラブストーリーって、結構あるんです。

たとえば、苦しくて切ない現実から逃れるために記憶を消してしまう恋人たちの話『エターナル・サンシャイン』

同じ時間を生きていても男女で記憶の刻み方が違うことを男と女それぞれの視点で捉えた『ラブストーリーズ コナーの涙|エリナ―の愛情』

出会ってから別れるまでの時間軸と別れから出会いまでを遡る時間軸を交互に描いた『ラスト5イヤーズ』などなど……。どれも「恋愛」「男女」「記憶」をテーマにしたものです。

それらに新たに加わるのが『COMET コメット』。彗星の見える夜に運命的に出会い、恋に落ちたデル(ジャスティン・ロング)とキンバリー(エミー・ロッサム)。

ふたりが過ごした6年間をランダムに切り取っていくファンタスティック・ラブロマンスです。

冒頭「これは夢じゃない現実なんだ」というデルのセリフから映画は始まり、ふたりが出会った公園、再会する列車、パリのホテル、次々と場所と時間と状況が変わっていきます。

まるでいくつものパラレルワールドに生きる彼らを組み合わせているかのよう。

すごく不思議な構成になっていますが、頭の中の記憶はきっとこんな風にごちゃまぜなんじゃないか、と妙に納得できたり……。

ごちゃまぜの記憶のなかには、デルとキンバリーの結婚にまつわるエピソードもあります。

「女が害のないゴキブリを怖がるように、僕(男)は“ずっと”が怖いんだ」──このセリフのシーンからは、結婚したい女と結婚を躊躇する男の心理が伝わってきます。

彗星の夜に“言葉”によってふたりは距離を縮めましたが、“言葉”によってふたりの距離が遠ざかってもいく。

覆水盆に返らず。一度、口から出てしまった言葉は取り返しがつかず、たったひと言で愛がすぅっと冷めることもあるわけです。

現実なのか記憶の中の出来事なのかそれとも夢なのか、ストーリーを探っていくなかで引き込まれるのは、そんなふたりの会話です。

ロマンティックなセリフ=言って欲しい言葉もあれば、ものすごくリアルなセリフ=できれば聞きたくない言葉もある。恋愛にまつわる様々な会話を楽しむ映画とも言えます。

ふたりの恋はどうなったのか、どんな選択をしたのか、どこからどこまでが現実なのか夢(記憶)なのか──あの結末をどう受け止めたのか語りあえるかどうかで、相性の良さがわかっちゃうかもしれません。

 

『COMET/コメット』

12月12日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー

© 2014 COMET MOVIE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

【監督】 サム・エスメイル

【出演】 ジャスティン・ロング 『そんな彼なら捨てちゃえば?』『ダイ・ハード4.0』

エミー・ロッサム 『オペラ座の怪人』『サヨナラの代わりに』

2014/アメリカ/91分/英語/カラー/ドルビーデジタル/ビスタサイズDCP/日本語字幕/原題:Comet

【提供・配給】 キュリオスコープ

【宣伝】 ウフル、アンプラグド

【公式サイト】 www.curiouscope.jp/comet

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