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寿司と鮨、どう違う? 日本に「寿司」が伝わる前に、中国に「鮨」という漢字があった理由

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日本を代表する料理をひとつ挙げろと言われたら、多くの人が「すし」と答えるのではないでしょうか。「すし」を漢字で書くときにもっとも多く使われる「寿司」は、江戸時代末期に作られた当て字で、もともと「鮨」「鮓」と書いていました。現在でも「鮨」のほうはよく使われていますよね。このふたつの漢字は中国から日本に伝わってきたもので、いずれも太古の文献に載っていることから2000年以上も前に作られた文字だということがわかっているそうです。もちろん、当時の中国には日本の寿司なんてありません。それなのに、なぜ寿司を表す漢字が作られたのでしょう。

実は漢字だけではなく、すし自体が中国から伝わったものと考えられているのです。すしの原型となった料理は、紀元前に東南アジア生まれたというのが定説になっています。それは米などの穀物を炊いたものに川魚を漬け込んで発酵させたもので、現在のなれ寿司に近いものでした。これが古代中国に伝わって、「鮨」「鮓」という漢字名がつけられたのです。そして、この料理が稲作とともに大陸文化のひとつとして日本に伝わり、長い時間をかけて日本料理を代表する「寿司」として進化していきました。一方、中国では宋の時代に「鮨」「鮓」が全盛期を迎えて広く流行しましたが、時が経つにつれてやがて食べられなくなるようになり、これらの漢字も使われなくなって料理自体も姿を消してしまいました。そんなわけで中国には「すし」を意味する漢字はあるのに、料理そのものはないという奇妙なことになったのです。現在でも中国南部の少数民族地域では、日本のすしの原型となったなれずしを食べているところがあるそうですが、食べ物の嗜好、その変化は不思議なものですね。(TEXT:料理サプリ編集部)

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