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島国では味わえない陸路の国境越え!出入国審査は意外に甘い?

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Photo credit:Takuo Shikata 「知らぬ間に密入国!?アマゾン三国国境地帯」

TRiPORTライターの志方拓雄です。
師走に入り、今年も残すところあと1ヶ月となりました。年末年始の休みに、旅行の計画を立てている方も多いでしょう。なかには複数の国に訪れる予定の人もいるかもしれませんね。そこで今回は、島国である日本では体験できない「陸路での国境越え体験」について紹介します。

歩いて国境を渡るのは何とも感慨深い!

日本から旅立つときは、空港や港で搭乗・乗船手続きを済ませますよね。そして導線に従い建物内を進んでいくと、保安検査や出入国審査場を通過し、出国手続きができるようになっています。陸路で隣り合う国を移動する際も、基本的な手続きは同じ。現在いる国側の出入国管理事務所で出国のスタンプをパスポートに押してもらい、国境をまたいだ後、到着した国側の入国スタンプをパスポートに押してもられば、手続きは完了です。

しかし、手続きがスムーズにいかない国境もあり、陸路で越える国境がない日本ではできない貴重な経験になることもあります。筆者がアマゾン奥地の3国国境地帯を旅した際の国境手続きは、単純ではありませんでした。

この地帯は、ブラジル、コロンビア、ペルーの3つの国の国境が互いに接している場所です。ブラジルのタバチンガ港からコロンビアとの国境までは歩いていけるので、筆者は重いバックパックを背に進んでいきました。

辺りに両替商やタクシーが目立つようになってきた場所に、ブラジルとコロンビアの国境を発見。日常的に国境を行き来する地元の人には何の意味も持たない単なる道路ですが、島国からきた旅行者にとって、自分の足で国境をまたぐのは特別なことです。コロンビアに入ると、店の表示や人々の話す言葉がポルトガル語からスペイン語に変わり、国境を越えたと実感した瞬間、高揚感に包まれました。

陸路の国境管理は意外とゆるい?

Photo credit: Takuo Shikata「公園にイグアナ!!ガラパゴスへの玄関口 ~エクアドル・グアヤキル~」

ふと気が付くと、ブラジル側での出国手続きも、コロンビア側での入国手続きも、どちらもしないまま国境を越えていたのです。国境の道路には手続きができそうな建物もなく、筆者は“密出入国”状態に!

近くにいたおじさんに聞くと、国境に手続きができる事務所はなく、ブラジルは警察署、コロンビアは何と空港まで行ってスタンプをもらわないといけないとのことでした。「警察署はもうすぐ閉まるから明日でもいいんじゃないか」と言われたものの、このままの状態で何かトラブルが起こっては困ると思い、タクシーで慌ててブラジルに引き返して警察署へ。

駆け足で建物に入ったものの、残念ながら警察署の出入国システムがダウンした状態で、待ちぼうけ。警察官は「別に明日戻ってくれば問題ないよ」と、何ともゆるーい対応…。幸い、システムが復旧し、ブラジル側での出国手続きはできたのですが、コロンビアの入国手続きは、その日の受け付け時間に間に合いませんでした。つまり、ブラジルを出国したけれど、どの国にも入国していない宙ぶらりんな状態になってしまったのです。

コロンビアのレティシアの宿で事情を説明すると、受付の人からは「明日で大丈夫」という返事が。半信半疑で宿にいたイギリス人の旅行者に尋ねると、その人も手続きする場所がわからなかったので、何もせずに来て3日経っているけど特に問題はないとのこと。それを聞いて拍子抜けしてしまいました。

明くる日、陸路で国境を越えてきたにも関わらず、入国手続きをするために空港へ。飛行機を使っていないので事情を聞かれたら面倒になるなと心配していると、同じような旅行者は毎日来るようで、特に問題もなく事務処理が完了しました。

入国管理よりランチ優先

Photo credit:Takuo Shikata「間近で感じる氷河の迫力-アルゼンチン」

筆者は数日レティシアで過ごした後、ペルーのサンタロサまで向かうことにしました。この区間の移動はボートでしたが、船着き場に出入国管理事務所はなく、再びレティシアの空港まで、今度は出国のスタンプを押してもらいに行くことに。ボートで国境を越えるのに、空港まで行かないと手続きができないとは…。

サンタロサに到着すると、船着き場の近くに出入国管理事務所があるということで向かってみたのですが、どうやら閉まっているようでした。近くにいた人に聞くと、「あそこの食堂でご飯を食べている人に聞きなさい」と言われ、その食事中のおじさんに尋ねると、どうやらこの人が担当者の模様。「昼食を食べているから、1時間後くらいに戻ってきて。それまで村を見て回ってて」と言われました。 

スタンプをもらっていないので、ここでもまた密入国状態でしたが、担当者から口頭でのお許しがあるので問題はないだろうと思い、前回よりは安心できました。それにしても、出入国処理より、ランチが優先とは…。なんだかとても気楽な雰囲気が漂っていました。

出入国管理といえば、荷物を隅々まで調べられ、出入国カードをもとに宿泊先や滞在日数など事細かに質問されるイメージを持つ人がほとんどかもしれません。しかし、今回紹介したように、手続きは少し煩雑ですが、緊張が解けるような出入国管理も世界には存在しています。皆さんも次の旅で、歩いて国境を越えてみてはいかがでしょうか。

ライター:志方拓雄
Photo by: Takuo Shikata 「知らぬ間に密入国!?アマゾン三国国境地帯」

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*Shikata Takuo「公園にイグアナ!!ガラパゴスへの玄関口 ~エクアドル・グアヤキル~」

*Shikata Takuo「間近で感じる氷河の迫力-アルゼンチン」

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