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「自分の手で”モノ”をつくりたい」というエンジニアの欲求。それを追求するために、あえて「自分を試す」選択をした理由とは?

事業を起こしたいという強い気持ちでCrevoへ

大手SIに就職して7年ほど、主に金融系のシステム開発プロジェクトのマネジメントを担当してきました。

非常に大きな規模のプロジェクトを動かしていくやりがいは感じつつも、今後を見据えた時「自分の成長の限界」を感じつつありました。

それにエンジニアといっても自分が直接コードを書くような機会はなかったため、30歳を迎えたタイミングでもう一度、原点に立ち返りたいという思いが募ってきたんです。

そこで一度会社を飛び出し、事業を起こして一からサービスを開発しようと決意。ちょうどその時知り合ったCrevo代表の柴田と共に2012年、創業しました。

2013年まではdesignclueというクラウドソーシングサービスに注力しまして、現在の動画制作サービスを立ち上げたのが2014年3月。

Webでの動画視聴が身近になりつつある状況を踏まえ、クラウドソーシングの仕組みを応用してWeb上で比較的安価に動画制作ができれば、もっと動画の活用シーンが拡がるのではないかと考えました。

Crevo株式会社 取締役 兼 CTO 工藤 陽 氏
2004年、大手SI企業に入社後、主に金融系の業務システムやインフラ系のプロジェクトマネージャーとして活躍。2012年、自らの力で事業を起こし、アプリケーションの開発にゼロベースでチャレンジしたい思いからCrevo(当時PurpleCow)創業と共に入社。その後CTOとして、サービス全般の技術開発責任者として活躍中。

退路を断ってモノを作りたいというエンジニアとしての欲求を追求する

エンジニアであれば誰しも、自分の手で“モノ”をつくりたい、という欲求があると思います。

その一方、特に大きな組織に属していると、自分の手で作ったという感覚が乏しい。そこで自然と自らの手でモノづくりができる環境に身を移そう、という意識が生まれてきました。

私の場合、一度退職するという退路を断つ道を選択しました。例えば休日を使ってアプリを作ってみるなど、退路を断たなくてもモノづくりにチャレンジできる手段はあると思いますが私の場合、あえて「自分を試す」選択をしたかったんです。

「どれだけ本気でモノづくりに挑めるのか?」少なくとも自分の場合、退路を断ってチャレンジしなければ、本当の自分の力を発揮することはできないと判断したからこそ、勇気を持って今の道に進みました。

決断の遅さこそが最大の失敗。ワクワクしながらチャレンジした上での失敗は次につながる。

現在の会社に長く居れば居るほど、転職には二の足を踏んでしまうケースも多いと思います。しかし私は逆に、何かやりたいことがあった時、いつまでもそこにチャレンジせずに悶々としている時間こそ、後悔に繋がると思っています。

特に20世紀最大のイノベーションだといえるインターネットの可能性と、その周辺技術の進化を考えると、最新の技術やツールを真っ先に試して、画期的なモノやサービスを生み出したいと思うのは、至極自然なこと。

その中で私自身、この数年で様々な刺激的なチャレンジを続けてきました。もちろん、その中には数えきれない失敗もありました。

SIerに長く居過ぎたのも失敗、不具合が発生して一時的にサービスを止めざるを得なかった事もありますし、インターン生をうまく育てられないこともありました。

ただ、それらの失敗があったとしても、躊躇してを目指してなかなか進まないよりは、得られるモノが多いと思っています。

こうした失敗の積み重ねをサービスの改善につなげたり、失敗のリスクを最小限に抑える仕組みを作ることも、CTOの役割の一つだと考えています。

例えば、メンバー間のコミュニケーションを重視したりコードレビューを義務付けるなどの取り組みも、品質維持や個人のスキルアップ、属人性の排除など、様々な視点でリスクを減らすための活動だったりします。そのような取り組みが、失敗を恐れないメンバーの積極性に繋がっているとも言えますね。

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