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「コードの綺麗さよりも、課題解決できるか」が全て。ゼロから新しいものを生み出す起業家エンジニアの「0→1力」

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アイデア100本ノック!リーンスタートアップ体験で「0→1力」を鍛える

フォトシンスを立ち上げたのは、2014年9月。それまではガイアックスでエンジニアとしてiOSアプリ開発などに携わっていました。

在職中に社内外の仲間たちとスマートフォンで家の鍵を開閉できる鍵ロボット「Akerun」を開発、これを本格的に事業拡大するために独立した格好です。ただ、ガイアックスとの関係性は今も深く、出資もしてもらっています。

2011年にガイアックスに新卒入社した当初から、同期のメンバーを中心に社外プロジェクトを組み、新規ビジネスのアイデアを考えてはビジネスコンテストへの応募を続けていました。

週末に集まっては、アイデアを考えて皆で揉んでコンテストに出す、の繰り返し。でもなかなか成果にはつながりませんでした。

しかし、昨春開催の音楽ハッカソンに出した「WeTunes」というサービスが評価され、若干バズったんです。2台のiPhoneをBluetoothを使ってペアリングすると、1台のiPhoneに入っている曲を2人同時に聴ける音楽体験共有サービスなのですが、これがバズったことで自信がつき、iPhone×Bluetoothで鍵を開閉する「Akerun」のアイデアにつながったのです。

ガイアックスは自由な会社で、やりたいことにどんどん取り組めると聞いていたので、入社を決めました。実際、いろいろなことをやらせてもらいましたね。コミュニティサイトや、iPhoneアプリ作りなど、既存ビジネスの拡大のみならず、ゼロから企画を考え、立ち上げる経験もしました。

特に3年目からは新規事業企画を専門に担当。辞めるまでの半年間ではありましたが、リーンスタートアップの考えのもと皆で100以上のアイデアを持ち寄り、リーンの指標に照らし合わせてトップ5のものをどんどん開発するといったフットワークのいい事業立ち上げも経験しました。

そもそもゼロから新しいものを生み出すのが好きなので、とてもやりがいがありましたし、「0→1力」がさらに鍛えられたと感じています。

ちなみに、当時事業化したサービスに「シニアモード」という、退職後のシニア向けの仕事マッチングサイトがあるのですが、そのシニアモード経由で現在、73歳の回路設計技術者に週1ペースで来ていただいています。

すごく的確なアドバイスをいただけるので、ありがたいですね。このサービスを開発した人すごいな~って改めて思います。自分のことなんですが(笑)。

▲株式会社フォトシンス Co-Founder 本間 和弘氏
長岡技術科学大学大学院で生物進化論的最適化手法の研究に従事。修了後、2011年にガイアックスに入社し、コミュニティサイトやiPhoneアプリ開発、新規事業開発などに携わる。社外プロジェクトで鍵ロボット「Akerun」を開発、本格的に事業展開するために2014年9月にフォトシンスの立ち上げに参画。

技術の王道ではなく「端っこ」のキャッチアップを意識する

私は世の中にないもの、面白いもの、そして本当に役立つものをこの手でゼロから生み出したいという欲求がとても強い人間だと自認しています。

だから、仕事で新規事業を企画するだけでは飽き足らず、週末などを使って社外活動でもビジネスアイディアを考え続けてきたわけです。

学生時代からそうでした。当時吹奏楽をやっていたのですが、年1回の演奏会を盛り上げたくて、観客にQRコードを配って演奏中にメッセージを送ってもらい、それを壇上のスクリーンに流すという「ニコ動」のようなことをやったり、ドラムセットにセンサーを付けてPCにつないで、音の大きさと連動してアニメーションを流したりしていました。

ドラムをバーンと叩いたら、スクリーンに爆発するようなアニメーションが出る、みたいな。こういう、みんなが楽しめるようなちょっとした工夫を凝らして、反応を見るのが好きだったんです。

そういえば、当時から「バズる」ことは意識していましたね。バズるということは、受け手が楽しんだり、何かを得たりと、「何らかの価値」を感じてくれているということ。自分の努力や工夫が、世に貢献できているんだなと感じることができ、もっと価値あることをやろう!というモチベーションにつながるからです。


「ゼロから新しいものを生み出し」、かつ「バズらせる」ために、“技術の端っこ”を常にキャッチアップするようにしています。

“技術の端っこ”とは、まだ認知度の低い新しい技術だったり、みんなが知っている王道の技術とは少し外れた関連技術を指します。

そういう技術を知ると、意外なアイディアや面白い発想が浮かんでくることが多いんです。

iPhone×Bluetoothも今では当たり前ですが、早い段階で気付けたからこそ「WeTunes」や「Akerun」の発想につながったのだと思っています。

コードの綺麗さよりも、課題解決できるかどうか、が全て。

これらの根底にあるのは、「周りで困っている人の課題を、全く新しい方法で解消したい」という思い。私に限らず、私の仲間もみんな、これがモチベーションになっています。

例えば「Akerun」の原点は、プロジェクトメンバーの一人がしょっちゅう鍵をなくすので、首から鍵を下げて生活していたけれど、それがとても不便だという「課題」。


目の前の人が強烈に困っているという事実がモチベーションを刺激して、技術でどうにか応えたいと皆で知恵を絞って考え出したものなのです。

エンジニアの中には綺麗なプログラムを書くために時間を使う人がいると思うのですが、自分としては一度動かして人に見てもらってフィードバックをもらって初めて価値があると思うんですよね。

だから形なんて二の次で、価値を提供できたかどうか、課題に貢献できたかどうかを優先したい。
これからも世の中の課題に向き合い、貢献価値を感じられるサービスにこだわっていきたいと思っています。

※本記事はエンジニアのためのTechLife Magazine「motech」(※2015年4月28日掲載)からの提供記事です

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では、あなたにとって理想の会社とは?
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残業が多い、服装が自由じゃない、エンジニア向きの設備がない、
BtoBの開発だけだと反応がなくてつまらない、
会社全体が新しい技術や開発スタイルに関心がない、
ずっとコードを書いていきたいのに管理職しか道がない…

あなたが抱くその「不満」を「理想」に変えられる会社がどこかにあるはずです。

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