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5分間のLTで聴衆を魅了する!JavaScript超絶テクニック勉強会『JSオジサン』の人気の秘密

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JSオジサンたちが吠える「俺の話を聞いてくれ!5分だけでもいい」

Webエンジニアは学習する人々である。仕事が終わった後や土日を利用した勉強会も、会社の枠組みを超えて盛んになる一方だ。

JavaScript方面で知られた勉強会が「JSオジサン」。第一回は、Webデザイン会社に勤める小島芳樹氏が、TwitterやFacebookで呼びかけて、2014年3月に開催した。毎回渋谷の「21cafe」で行われている。

ATNDで告知すると、毎回キャパ80名があっという間に埋まる。12月には第6回目のイベントをなんと3日連続で開催。それもすでに満員御礼状況だ。なぜこんなに人気なのか。

「堅苦しい勉強会はすでにたくさんあるけど、居酒屋のようなところで、お酒を飲みながら技術の話ができる場があったらもっといいのに、というのがもともとの発想。JSオジサンにはサブタイトルがあって『俺の話を聞け!5分だけでもいい』。もちろん、クレイジーケンバンドの歌詞そのままですけど(笑)、つまりJavaScriptにかかわるエンジニアたちのライトニングトーク大会みたいなものなんです」と小島氏。

毎回10人前後が登壇。5分の枠で日頃の技術の蓄積をコンパクトに喋りたおす。例えば、12月イベントの発表者のテーマは、「ベタにReactまわりでなにか……」「SOP との闘い」「スタイルガイドジェネレータ作った」「vue.jsコンポーネントのススメ」などなど。

満員御礼!! JSオジサン #6「まさかの3日間連続開催だよ!」

1日目発表テーマを見る<スクーでも生放送!>
2日目発表テーマを見る<スクーでも生放送!>
3日目発表テーマを見る<スクーでも生放送!>

JavaScript初心者には難しい、きわめてマニアックかつテクニカルなお題もあれば、JavaScriptがテーマなのに一切、技術の話に触れない裏芸のようなトークもある。

もちろん話題の多くは最近の技術トレンドを反映する。例えば、クライアント側JavaScriptのコントローラでデータモデルを管理し、ビューとの間をリアルタイムにデータ交換するのに適したフレームワーク「AngularJS」を深掘りした話とか。

最近はIoT方面でもC言語で書かれたコードをJavaScriptでいじれるようになってきたので、「JSでロボットを動かす」というようなテーマには聴衆の食いつきもいい。

「初心者にとっては、業界のすご腕エンジニアの話に触れるだけでも刺激的。その場で全部理解するのは無理だけれど、次の勉強の意欲につながればいいと思っています。一方、熟練者にとっては玄人ならではの深いトークが楽しめる。ふだん仕事では書かないようなコードを『いたずら心』で書いて見せ合う。そんなところがエンジニアのツボにハマるんじゃないかと思うんです」

最初の発表者の9割は、初めて会う人ばかりだった

「JSオジサン」の命名は、その前に「JS Girls」というコミュニティがあって、それへの対抗だ。ただ「オジサン」というには、小島さんはまだ29歳。十分、若い。

「でも、JS Boysじゃちょっと……オジサンというネーミングで、男臭さを強調したいと思ったんです。もちろん女性の参加も大歓迎ですよ。毎回、LT発表者のうち1人は女性にお願いしています」(小島氏)。

1回目の発表者たちは、Twitterで呼びかけて集めた。「来てくれた人の9割は、ネットでは存じ上げていても、会うのは初めてという人ばかり。それからは、発表者が次の発表者を紹介してくれたりと、ネットワークの輪が広がっていきました」

JavaScriptの世界ではよく知られた有名人もいれば、知る人ぞ知る隠れた逸材も。Webでよく発言している著名人に街で偶然出会い、声をかけてイベントに引っ張り出したこともあるという。誰にでも気軽に声をかけ、その能力を引き出すのは、小島氏の天性のフットワークなのかもしれない。

「幸いにもイベントは好評で、最近は、未知の人に会社の名刺を出すと、JSオジサンの小島さんですかと言われることもあります。そんなつながりで、転職してうちの会社に入ってくれたエンジニアもいるんですよ」

JSオジサンは「21cafe」でも一番の人気イベントだ。

「鼻眼鏡の格好で話す人がいたりして、登壇者はみなバラエティ溢れる人ばかり。オープニングからノリのいい音楽が流れ、LTの合間にビールのお代わりタイミングがあったりと、主催者たちのイベント盛り上げ方が上手です。その独特の楽しい雰囲気が人気の秘密じゃないでしょうか」と、「21cafe」管理人のはぎえりこと松井瑞恵さんは分析している。

▲「21cafe」管理人・萩原愛梨さん(左)、小島氏、「21cafe」管理人・松井瑞恵さん(右)

コミュニティ・マネージャーがプロダクト開発に果たす役割

小島氏は20代前半は飲食ビジネスの事業企画立ち上げという、ITとは畑違いの仕事に従事していた。ただ、PCやインターネットに触れるのは好きで、自分でサイトを作ったりもしていた。

26歳のときに「Webの分野で何かスキルを身につけよう」と業界入り。いくつか会社を変わりながら、Webデザイナー、フロントエンドのコーダー、Webディレクターとスキルアップしてきた。

そのなかでも一貫して好きな仕事が、コミュニティ作り。今の会社でも業務の一環としてUIデザインに関するコミュニティを運営している。

「勉強会一つとっても、なんとなく集まろうというのではなかなかうまくいかない。まず、ビジョンやコンセプトを明確にして、Facebookなどにグループを作り、趣旨に賛同して集まって来た人たちの声を聞きながら、いま最も求められている企画と人選を進めます」

「最近はほとんど自分ではコードを書かなくなってしまったんですが、その替わり、エンジニアやデザイナーのためのコミュニティ作りが面白くなってきました。いわば、コミュニティ・マネージャー。JSオジサンでも自分はそういう役回りだと思っています。ここで培ったノウハウを、今後自分のプロダクト作りにも活かしていきたいですね」

コミュニティがプロダクトを育てる時代。そこで果たす、コミュニティ・マネージャーの役割は大きいが、小島さんはそのノウハウにさらに磨きをかけようとしている。

(執筆:広重隆樹 撮影:平山諭)

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