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MCバトル番組「フリースタイルダンジョン」が激アツい! 王者参戦の神展開にヒップホップファン大注目

MCバトル番組「フリースタイルダンジョン」が激アツい! 王者参戦の神展開にヒップホップファン大注目

ラップのフリースタイルバトルをテーマにした番組「フリースタイルダンジョン」(テレビ朝日系)がここ最近話題となっている。

フリースタイルバトルとは簡単に説明すると、交互に即興のラップを披露して優劣を競うというものなんだけど、いかんせん即興なので言葉選びのセンスやリズム感が重要となる。たまに相手をディスって動揺を誘う手法を取り入れるも良し、真っ向勝負、スキルで勝負するも良し。非常に白熱するバトルだ。

「フリースタイルダンジョン」では、即興ラップに自信のある若者が、番組が用意した5人の大物ラッパーに挑み、勝ち抜くごとに賞金をゲットしていく。11月25日の放送回なんかは、9月の番組スタート以来、最高の盛り上がりを見せた回だった。

なんせ今年デビューしたばかりで、現在はアルバイトと並行して音楽活動を行っている若手ラッパーの焚巻(たくまき)が、番組側の4人の大物ラッパーを撃破した末に、ついにあの男と直接対決する機会を得たのだから。(文:松本ミゾレ)
ヒップホップ界のカリスマ、般若が7年ぶりにバトルに登場

実は僕、RHYMESTERといったジャパニーズヒップホップの黎明期から活躍するユニットを長年追いかけているんだけど、その中でも、とりわけ般若という男は、特にリスペクトし続けてきた。その般若が、「フリースタイルダンジョン」最後の刺客として登場すると聞いたときは、耳を疑ったもんだ。

恐らくその道を極めようとする人間の中で、彼を知らない者はいない。メディアにはあまり露出しないが、その理由は簡単。世論や風潮をぶった切るスタイルのアーティストの中でも、特にセンシティブな戦争や民族、LGBTなどをテーマにした作品を発表してきたからだ。

一方で楽曲のバラエティは多岐にわたり、自身が登場するMVではコミカルな演技を見せることも多いため、幅広い世代にファンがいる。

そんな般若がフリースタイルで戦うのは、なんと公の場では7年ぶり。それだけに僕も、25日放送回を観るまでは、期待と不安に駆られる日々を送っていた。が、やっぱり般若は般若だった。
まさに格闘技!食らいつく若手!蹴り飛ばすキング

勝負は8小節2ターン制の3ラウンド勝負で、2本先取すれば勝ちとなる。しかし、たとえ1ラウンド目であっても5人の審査員全員の判定がどちらかに一致すればクリティカルヒットとなり、その瞬間に勝負が決まる。

焚巻は得意の早口高速ラップを武器に、これまでの4勝負全てでクリティカルヒットをぶち込み、勝ちをもぎ取ってきた。番組史上最強のチャレンジャーだが、恐ろしいことに般若を相手にしても初っ端からクリティカルを狙いに出ている。

先攻の焚巻が、怒涛の勢いで繰り出す言葉の応酬。並みのラッパーならこれだけで戦意を失うだろうが、なんせ相手は般若。喉元に噛み付こうとする獣を、拳で殴りつけるかのようにねじ伏せる。第1ラウンドが終了した途端、オーディエンスから大歓声があがる。

般若の腕は錆び付いておらず、それどころかさらにパワーアップしていた。ここでは審査員5人中4人が般若の勝利と判定する。

つづく第2ラウンドでは二人の紡ぐ言葉はさらにヒートアップする。しかしそれは先ほどのようにお互いをディスるようなものではない。とんでもないスピードで相手の力量を把握し、互いに勝負への熱量を問い確かめるかのような戦い。こんなに熱いバトルを見るのは何年ぶりだろうか。

判定は5人中、3人が焚巻の勝利と判定。勝負は最終ラウンドまで持ち越されることとなった。
「勝ち負けそんな関係ねぇから お前のライム早く聞かせてくれ!」

最終ラウンド、これ正直僕のような時間をかけて何回も言葉を修正できる立場の人間がどうこう言う話ではないかも知れない。フリースタイルの勝負というのは、毎度出たとこ勝負。頭の回転と語彙だけが武器になる。

だから誰もあらかじめ言葉を用意しておくというダサい真似はしないし、状況によって用意した台本も通用しなくなるので、結局頼りになるのは尋常じゃない瞬発力だけ。

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