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「一人っ子政策」廃止の中国 戸籍ない「闇っ子」対策強化へ

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 中国では夫婦が一人の子供しか生めない「一人っ子政策」が廃止され、二人まで生むことができる「二人っ子政策」が実施されることが決まっているが、これまでの一人っ子政策の弊害で、戸籍に登録していない、戸籍なし児童である「黒孩子(ヘイハイズ)」という、いわゆる「闇っ子」の存在が大きな問題になっている。

 中国全土では認定されている闇っ子は人口の1%を占める1300万人とされているが、実態は数千万人ともいわれており、中国公安省では近く全国的な会議を開き、抜本的な対策に乗り出すことになった。

 中国では農村を中心に後継ぎとして男の子を欲しがる傾向が強い。最初に生まれた女の子の出生届は出さず、違法と知りつつも子供をほしがっている人に売るか、あるいは拾ってもらうか、こっそり育てるかを選び、その後生まれた男の子を「第1子」として届けるケースがある。

 中国各紙によると、中国政府は2010年の国勢調査で、「闇っ子」が約1300万人いることを把握している。これらの闇っ子は戸籍がなく市民証をもらえないため、学校にも行けず、病院にも行けないという理不尽な人生を送らざるを得ない。

 裕福な家庭ならば、「違法な子供」として届け出て、罰金を支払えれば、戸籍はもらえるため、社会的な不利益はこうむらない。だが、農村部でぎりぎりの生活をしている家庭では、罰金を払うこともできず、そのまま闇っ子になってしまうケースが多い。

 現在のところ、これらの闇っ子の救済策はほとんどない。ただ、福建省では2008年から、特例措置として、「闇っ子」にも戸籍を与えることにしており、約50万人が戸籍に登録されている。

 中国公安省では今回、一人っ子政策が廃止されたことをきっかけに、闇っ子の対策に乗り出すことになった。

 まずは、その実態を掌握することが重要で、闇っ子の実際の数の把握を手始めに行う予定だ。その後、夫婦で二人までという前提で、戸籍を整備して、3人目以上の子供については、「福建省方式」を採用するかどうかを決めることになる。

 公安省では「いずれにしても、実態の把握が先決だが、これが最も難しいことであり、地方の末端組織まで動員して、問題の解決につなげていけるような対策をとっていきたい」などとしている。


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