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次期ワイヤレス通信の本命キタ!? 「TransferJet」って?

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TransferJet(トランスファージェット)とは、3cmほどの近距離でつながる新しい無線通信規格のこと。言い換えれば、ものすごく近くでないとつながらないワイヤレス通信だ。少しでも離れたらつながらない。「それって、不便じゃないの?」と思ったあなた、その不便さこそが超便利なのだ。

まず、TransferJetは通信距離がとても短いため、不正アクセスやデータ漏えいといったセキュリティー面での危険が極めて少ない。家の外にだって電波が届くWi−Fiではそうもいかない。また、超近距離通信だから、ほかの無線の電波と干渉することもほぼない。また、Bluetoothみたいに、ペアリング、登録設定といった面倒もない。要するに、TransferJetは、感覚として手渡しに近い安心感があるだけでなく、無線特有のもろもろの煩わしさからも解放されるということだ。

もちろん、肝心のデータ転送が遅ければ意味がないが、TransferJetはジェットというだけに速い。なにしろ、560Mbpsまで対応し、実効最大速度が約375Mbpsと、有線のUSB2.0と遜色ないスピードだ。大容量データも高速で転送可能なのだ。さらに2017年に国際標準規格化を予定している次世代TransferJetは、なんと10Gbpsの通信が可能になるという。つまり、1時間分のHD動画の転送が約1秒でできるということなのだ!! これなら、今後2K、4Kの大容量データ映像が普及しても使用に耐え得る。


世界初のTransferJet搭載SDHCメモリカード

さて、2015年夏、世界初のTransferJet機能搭載のSDカードが東芝から発売された。無線機能のついたSDカードといえば、Wi-Fi対応のEye-FiやFlashAirなどがあるが、TransferJet搭載のSDでは、このカードを挿したカメラなどをパソコンのすぐそば(3cmぐらい)に置くだけで、Wi-Fi対応カードよりも10倍近くの高速でデータを転送できる。(現状ではTransferJet機能に対応していないパソコンがほとんどなので、パソコン側にはTransferJet対応USBアダプタが必要)

このアダプタ同士でも、もちろん通信可能だ。現在、発売中のTransferJet対応USBアダプタは、Windows対応のみでMacに対応していないのが少し残念だが、スマホ用もあり、Android対応のTransferJet MicroUSBアダプタと、iPhone/iPad/iPod対応のLightningコネクタを搭載したものがある。このアダプタを双方のスマホに挿せば、スマホを近づけるだけで撮った写真や動画などの大容量データを高速で交換できるというわけだ。また、アダプタいらずの、最初からTransferJet機能が搭載されたスマホもすでに発売されている。


Windows対応のTransferJet USBアダプタ


こちらはiOS向けTransferJet対応アダプタ

このTransferJetは今後、さまざまなシーンで活躍すると見られている。たとえば、コンビニの店頭などに設置されたTransferJet端末に、これまたTransferJet搭載スマホをかざして映画のダウンロードを数秒で行えるサービスなどが登場するかもしれない。はたまた、改札ゲートのような処理時間の短い場所での”Touch & Get”もOKとのことで、ゆくゆくはすべての超近距離通信がTransferJetに置き換わる可能性もあるという。となれば、TransferJet搭載のスマホひとつで、電子チケットや電子マネーから映画などの大容量データ通信まで、なんでもできるというわけだ。TransferJetの未来、楽しみではある。

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