「怠け者になりなさい」という言葉が響く 水木しげるさんの「幸福の7か条」に岡本夏生が共感

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「怠け者になりなさい」という言葉が響く 水木しげるさんの「幸福の7か条」に岡本夏生が共感

先日、惜しまれつつ亡くなった漫画家・水木しげるさんが遺した名言「幸福の7カ条」が話題となっている。

第1条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第2条 しないではいられないことをし続けなさい。
第3条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第4条 好きの力を信じる。
第5条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第6条 怠け者になりなさい。 第7条 目に見えない世界を信じる。

テリーも称賛「時間が経つことを忘れるのが、一番の仕事選びの条件」

驚くべきことに水木さんは「努力は人を裏切らない」「働き者になれ」といった一般的な道徳とは、まるで逆のことをおっしゃっている。しかしこの幸福論は、水木さんが何十年にもわたって世界中の幸福な人、不幸な人を観察してきた体験から見つけ出した「幸せになるための知恵」というから説得力がある。

この名言に、芸能界からもいろんな声が挙がっている。テリー伊藤は12月1日の「白熱ライブ ビビット」(TBS系)で、「水木さんの(名言の日めくり)カレンダーが欲しい」とこの7カ条を絶賛した。特に第2条の「しないではいられないことをし続けなさい」に対し、「時間が経つことを忘れるってのが、一番の仕事選びの条件」と共感していた。

また同じ日、「五時に夢中!」(TOKYO MX)に出演した岡本夏生も、この7カ条を「すべて心にくる」とし、特に第6条の「怠け者になりなさい」に強く反応していた。「怠け者」をヨシとせず、逆に機敏にテキパキ働くことが正しいとされる現代人は「ハンドルの遊びの部分」がないと言う。

番組終わりで「今日どうだった?」と話す5分、10分はとても重要なのに、ほとんどの人はすぐに帰ってしまう。岡本はそんな風に殺伐とせず、心のゆとりや遊び感覚も大切にすべきと熱弁した。

「要はもうみんなキチキチし過ぎちゃってギスギスしてるから、鬱病も精神的ストレスも多い。(…)こういう殺伐した世の中になったからこそ、『怠け者になりなさい』という言葉がすごく私の中では響くし、怠け者になったときに初めて、何かが生まれたり発明が出てくると私は思う」

努力すら苦痛にならない、夢中になれる仕事に巡り合いたい

キャリコネニュースを見ている人は、おそらく「努力して頑張っていこう!」とか「仕事怠けたらニートになりそう」とか気合いを入れている人もいるだろうと思う。

だから水木さんの言う「努力は人を裏切る」や「怠け者になれ」という言葉にはちょっと肩すかしを喰らうかもしれない(いや、どちらかというと「社畜批判」とかしてるから、働き者が原因となる問題も知ってるのかもしれないけど)。

しかし、ここで言うそれら名言の意味は「ただ怠けろ」といったものではなく、「好きだという力を信じ、しないでいられることをし続ければ、努力すら楽しい(つまり努力だと感じない)」「続けるためには怠けることも必要」ということを忘れてはならない。

それにしても努力すら苦痛にならない、夢中になれる仕事に巡り合えて、それにずっと関わっていける人生なんて、あぁなんて幸福なことか。(文:みゆくらけん)

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