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原発事故調、菅首相らの公開聴取実現に強い意欲「肉声を聞くことで国民も納得」

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「事故調査・検証委員会」の畑村洋太郎委員長

 東京電力福島第1原発の事故原因を究明する政府の「事故調査・検証委員会」の畑村洋太郎委員長(東大名誉教授)は2011年7月8日の会見で、6月22日に同氏が言及した『菅直人首相や大臣、東京電力社長らの公開聴取』について、現在も「考えは変わっていない」と述べた。

 公開聴取の方法や意義については「こちらの質問に答えるというやり方もあるが、(菅首相らには)世の中の人にきちんと自分の考えを知ってほしいという性格もあるだろう」と語り、「文字などではなく、(本人の)肉声を聞くことで国民も納得がいくのではないか」と解説。菅首相らの公開聴取の実現に、あらためて強い意欲を示した。

 また、事故当時の『官邸のガバナンスの検証』については、「本来動いてどんどん変わっていくものを本当につかまえようと思ったら、その時点できちんとヒアリングをするのが大事だ」と検証の重要性を認める一方で、「今の政局の中でそういうところまでこの委員会が入っていくというのは実際的ではない」と述べ、官邸という組織単位でのヒアリングは行わないとの意向を示した。

 畑村洋太郎委員長とニコニコ動画記者(七尾功)との一問一答は以下のとおり。

七尾記者: 委員長は6月22日の日本記者クラブの講演で、「本人の了解があれば、総理や大臣、東電社長らから公開での聴取もあり得る」とお話されましたが、この考えについては今もお変わりないのか、これが第一点です。

畑村委員長: 考えは変わっていません。そういう方は私的に何か感じるとか考えるとかいうよりも、公的な性格が非常に強い方だと考えるので、逆にヒアリングの中身はこちらの質問に答えるという性格もあるけれども、世の中の人みんなにきちんと自分の考えを知ってほしいという、そういう性格もあるだろうと思っています。それからもうひとつ、世の中の人がいろんな問題を抱えている、いろんな疑問を持っている中では、やはり一番公的な性格の強い人の肉声を聞くことで、『納得がいく』ということがあるだろうと思うんです。僕はその「納得性」というのがとても大事だと思うので、なにか文字で読んだり別のコメントが出てくるのとは違う、肉声の持っている良さというか力とか、そういうものがあるような気がするので、そういうやり方をしたほうが良いと思っています。

七尾記者: 時期について、めどはございますか。

畑村委員長: 時期については、まったくめどが立たないというより、これから始めるところで、まだ具体的な予定は何も決まっておりません。

七尾記者: 本日の会議の中で委員から、『東電のガバナンスの検証』の必要性について、ご指摘があったと思います。そうしますと『官邸のガバナンスの検証』という点はどうなのか。もし行うとすれば、現政権という形があるうちに、ヒアリングを行うべきという考えもあると思うのですが、この点はいかがでしょうか。

畑村委員長: うーん・・・。今の時点でやらないとちゃんとしたことが聞けないし、時間が経ってから聞いたのではその中身自身が意味がなくなってしまうという、そういう意味ですか。

七尾記者: はい。『組織としての記憶』というか行動の記憶のようなものがあると思うので、解体しないうちに、形があるうちに聞くという考えもあるかと思うのですが、いかがでしょうか。

畑村委員長: 本来、動いてどんどん変わっていくものを本当につかまえようと思ったら、やはりその時点できちんとヒアリングをするのが大事だと思います。しかし今この政局と、いろんな事柄と、この検証のことが、そんなところまでもう絡んでしまったら、どちらも大変じゃないかという感じがします。ですから僕らの方では、ほかのことが何もなければ、そういう時点でそういうことを聞くのは大事だろうと思います。そうでないと、大事に思っていることが変わっていったり、消えていったりしてしまうんですよね。ですから一般論で言えば大事なことだと思いますが、さぁ今の政局の中でそういうところまでこの委員会が入っていくというのは、実際的でないだろうというふうに思います。

(七尾功)

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]七尾記者の質問部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv55564517?po=news&ref=news#4:46:00

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