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「freee」のモバイルアプリを立ち上げたエンジニアが大切にするのは、チームを同じ方向に導くための「取捨選択力」

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「freeeをさらによくしたい」と社長にメールで直談判し入社を決める

私は現在33歳ですが、実はエンジニアとしての経験年数はそう長くはありません。大学時代は文系、就職したのも印刷会社の営業職でした。

エンジニアにキャリアチェンジしたのは、担当していた組版系のシステムに興味を持ったから。そんなに操作性がいいわけでもないのに、これがものすごく売れたんです。「なぜこんなに売れるんだろう?」とシステムそのものに興味を持つようになり、「作る側に回ってみたい」とこの世界に飛び込みました。

freeeに入社したのは2013年6月。従業員数はまだ5人の時代でした。

たまたま「Tech Crunch」で「クラウド会計ソフト freee」リリースのニュースを見たのがきっかけ。会計ソフトと言えば、パッケージソフトのイメージでしたが、Webで、クラウドを活用して簡単にできることに単純に感動しましたね。

実際に「freee」を使ってみて、やはり画期的なサービスだと再確認できました。毎日のようにアップデートされ、どんどん使い勝手がよくなっているのも実感できました。ただ、まだ粗削りな部分が多く、いろいろブラッシュアップできるところがあるとも感じました。

自分が入ってさらにサービスをよくしたい!と思ったんです。そこで、代表取締役の佐々木にメールをして、入社を直談判。とんとん拍子で入社が決まりました。

freee株式会社 ソフトウェアエンジニア 若原祥正氏
1981年生まれ。大学卒業後、印刷会社に就職し営業職に従事。1年後に退職し、Web制作の専門学校に学びながら独学でもプログラミングを学ぶ。2年後にシステム開発会社に入社し、BtoB向けグループウェアの開発に約5年間携わる。その後、ゲームアプリ会社を経て、2013年6月にfreee入社。

会計という「広くて深い」分野で新しいチャレンジができるのが嬉しい

現在は、「freee」の会計サービス分野のエンジニアチームに所属し、チームリーダーを務めています。自分で手を動かしつつも、3カ月ごとにプロダクトの目標を決め、それに向かってチーム一丸となって突き進むために舵を取るのが私のミッション。チームメンバーが自分たちの仕事に集中できるよう、チームとしての環境を整えています。

「会計」はものすごく広くて、かつ深い分野。1年半携わっていますが、まだ全体を理解し、把握し切れているとは言えません。今も専門書を片手に勉強を続けながら、日々の開発に臨んでいます。

この1年は、モバイルアプリの立ち上げに関わりました。

2015年2月にリリースしたモバイルで確定申告の全てができる機能は、モバイルアプリとしては日本初となります。

2014年2月にiPhone版、3月にAndroid版をリリース後、地道にブラッシュアップをし続け、ユーザー数を順調に増やしてきました。

専門知識が必要とされる分野で、新しいことにチャレンジし続けられる環境は、リーダーとしてだけではなくエンジニアとしても非常に刺激的であり、モチベーションも上がりますね。

メンバーの想いを尊重しつつ同じ方向に進むため、正しい取捨選択力を磨く

私が入社して以来、わずか1年半で従業員数は20倍になりました。急成長中の組織では、いろいろな課題が噴出するものです。そんな中、私が今必要だと感じているのは、「やるべきこと、やらなくてもいいことを取捨選択する力」です。

数人しかいないときは、エンジニア一人ひとりがそれぞれ大きなミッションを持ち、各自手を動かしていても連携が取れていましたが、組織が大きくなるにつれ同じ方法は取れなくなりました。そこで、「チームを作り、チーム単位で目標を決めることで、同じ方向を向いて動く」という今の体制ができ上がったのです。

エンジニアは誰もが「freeeでこれがやりたい」という目標を持って、この会社の門を叩いています。実際、2年前の私もそうでした。だから、皆の想いがとてもよく分かるし、全ての目標を実現したいのはやまやまなのですが、組織がここまで大きくなった今、それをやっていてはプロダクトの方向性が大きくブレてしまう。どういう方法を取れば、皆の要望に最大限こたえられて、かつプロダクトとしても成長できるか?を常に考えています。

皆が納得のいく「取捨選択」をするには、ジャッジをする私自身が、日ごろからプロダクトのことを考え抜き、知り尽くしている必要があります。そして、チームメンバー一人ひとりが心の奥に持っている「こうすればさらによくなるのでは?」というアイデアを引き出すことも大切だと感じています。

そこで、グループミーティングの場などではなく、定期的にメンバーと1対1で話す場を設け、雑談や簡単なブレストの中から引き出すようにしています。

プロダクトを知る、メンバーのアイデアを知ることで、取捨選択のための「情報」を集めるわけです。

余談ですが、家庭と仕事の両立においても正しい取捨選択力は鍛えられます(笑)。

今年の2月に女の子も生まれまして、重要な仕事とそうでないものを取捨しながら、より一層家庭の時間を作るようにしています。

他部門の課題も自分事として捉え、当事者意識を磨く

また、自分のチーム以外の課題もつかみ、「自分ならどうするか」と考えることも大切だと感じています。

社内の人とのちょっとした会話を大事にしたり、議事録などの資料に目を通すなどして他部署の課題を意識して拾い、そして「プロダクトのため、会社のために、自分ならばどういう方法を取るか?」を考える癖をつけています。そうすると、徐々に発想の引き出しが増えていき、「取捨選択の力」も高まるからです。

自分のチームには直接に関係ないことにも首を突っ込み、まるで当事者のように考えるという行為は、一見無意味に見えるかもしれませんが、経営者目線に立って考えることがより精度の高い取捨選択につながり、チームメンバーのモチベーションにもつながると考えています。

※本記事はエンジニアのためのTechLife Magazine「motech」が、2015年6月に取材した提供記事です

あなたにとって「理想の会社」とは?

「理想の会社で働きたい!」――― いたって単純で、誰もがそう思うこと。
では、あなたにとって理想の会社とは?
あなたが思い描いた「理想」は、きっと今あなたが抱いている「不満」の裏返し。

残業が多い、服装が自由じゃない、エンジニア向きの設備がない、
BtoBの開発だけだと反応がなくてつまらない、
会社全体が新しい技術や開発スタイルに関心がない、
ずっとコードを書いていきたいのに管理職しか道がない…

あなたが抱くその「不満」を「理想」に変えられる会社がどこかにあるはずです。

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