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流行語大賞ノミネートの「ミニマリスト」に違和感! 「持たざる暮らし」って本当にそんなにいいものなの?

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2015年版、流行語大賞。その流行語大賞にノミネートされたたくさんのワードの中には、正直言って「しらねえよ」と言いたくなるものが少なくない。「ミニマリスト」なんてのもその一例だ。

11月23日 の「LIVE2015あしたのニュース&すぽると!」(フジテレビ系)で組まれた特集で、ようやくその全貌を知ることができた。この放送がまた、なんとも馬鹿げていた。

既にネットでもかなり話題になっているのは承知の上で、ちょっとだけ個人の意見で口を挟ませてほしい。(文:松本ミゾレ)
震災を機にミニマリストに。ものが少なければ被害も最小限に抑えられる

この番組中に特集として放送されたのが、千葉県在住の一見普通の一家の密着VTR。これがまあインパクトがあった。40代夫婦と2人の息子一家の住んでいる家の中にカメラが入ると、そこには生活必需品のほとんどがない。

パッと目に付くのはテレビ、電話、パソコンにちょっとした戸棚や椅子だけ。このようなものを持たない生活をする人のことをミニマリストと呼び、ここ最近注目されているのだという。

しかし物を置かない生活を送ろうと決意したには、それなりの理由は絶対にあるはず。VTRを見ていると、その理由が説明された。それは2011年に発生した、東日本大震災。この震災を経て、万が一の際に被害を最小限に抑えられる安心感を追及した結果、このような生活スタイルになったのだという。

確かに、「万が一にも自分が在宅中に被災したら?」と考えると、倒れてくる危険性のある家具は極力設置しないに限る。そう考えると、こういう生活を送るというのは、決しておかしな話ではない。まあ、それにしたって限度があるだろうとは思うけど。
学習机も車もない…しかし、奥さんの部屋は紹介されず

一家の話をよく聞けば、なんと今年の春には車も処分したのだとか。これは奥さんの意向によるところが大きかったそうだ。旦那さんは「通勤時間は倍になったので、私の負担は増えました。実際には」と語る。

さらに、子供部屋。育ち盛りの男の子2人が過ごすこの部屋には、学習机も、玩具もない。ただただ、薄い毛布に包まって床に寝転がり、手にしているスマホでゲームに没頭している。まあ、それぐらいしか楽しみもないだろうね……。

旦那さんの部屋もまた閑散としている。ノートパソコン1台あるのみ。部屋の紹介がある度に万事この調子。これはさぞかし奥さんの部屋はガラッとしてるんだろうなぁと思っていたが、そのシーンはなかった。

おいおい、まさか見せられないとか言ったんじゃないだろうな? これはモヤモヤする。と同時に、このような生活は、異常というか行き過ぎているように思わずにはいられない。

ネットにも、この放送直後から幾らかの反響があるけど、否定的な意見は多くても、肯定的な声はほとんどない。考えることはみんな同じということだろう。
趣味の痕跡すら見当たらないのは不気味。何事もほどほどが肝要では?

よそ様の家庭内のことにとやかく言う筋合いはないのかもしれないけど、僕はこの特集を見て、なんだか嫌な気分になった。旦那さんは通勤時間が倍増し、子供たちは玩具もないのでスマホで遊び、「じゃあ奥さんは何を失ったんだろう」と思ってしまう。

見たところキチンと化粧もしている。ということはコスメ関連のグッズは保有しているということになる。というか、旦那さんだって元々の趣味があったはず。その趣味の痕跡すら見当たらないのは、不気味だ。物がない。あるのは家族の息吹だけ。

物を持ち込めず、すべき消費もしない。そんな生活を、今後何十年と続けていけるものだろうか。特集では、番組の取材に対し、立教大学経済学部の山口義行教授がこう話している。

「例えばスマホが登場することで、『もうカメラはいりませんよ』とか。経済の発展が物をどんどん減らしていくという時代に入ってきたんじゃないかと思うんですよね。(例えば)コンビニができることで、いろいろなものを吸収してしまう。そういう経済発展のありようが、足し算から引き算型に変わってきた」

みなさんは、この言葉をどう捉えるだろうか。僕は、削るべきでない豊かさまで引き算にしては意味がないと考えている。というか、この一家はパソコンやスマホは、何故OKなんだろう。

たかだかつい最近、普及してきただけのツールじゃないか。元々無くても困らなかった代物だ。そんなものは有難がり、それ以前から欠かせない生活の必需品だった物を処分して、「それがミニマリストだ」と言われても、乾いた笑いしか漏れない。

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