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都市と緑の共存のあたらしいかたち「ガーデンシティへようこそ」

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Photo credit: Seina Morisako「Singapore Days

こんにちは、TRiPORTライターのSeinaです。先日、私と家族が生活しているシンガポールでは、サッカーワールドカップロシア大会アジア2次予選の試合(日本代表VSシンガポール代表)がキックオフ。シンガポールには多くの日本人サポーターが訪れ、何だか嬉しくなりました。

初めてシンガポールに来た日本人サポーターも多く、なかには「思った以上に緑が溢れていてびっくりした」と話す人も。そう、シンガポールでは街中で常に多くの緑に触れることができます。未来都市のようなイメージを持つ人も多いと思うのですが、シンガポールは「Garden city」とも呼ばれる自然いっぱいの国。なぜなら都市計画の一環に、緑化計画が盛り込まれ、綿密なプランに沿って築き上げられているからなのです。

いつからこんなに緑があるのだろう

Photo credit: Seina Morisako「Singapore Days

ちなみに、観光客の方があまり訪れることのない住宅エリアに行くと、緑の多さをより実感することができます。東京23区程度の広さの国には、あらゆる場所に公園があります。都市計画では住宅、経済開発が最優先されてもおかしくないのに、なぜ緑化計画が同時に推進されたのでしょうか。

その根底には英国植民地時代の「英国人の庭園好き」が理由としてあげられます。当時居住していた英国人たちは庭師を雇い、美しい庭を作り上げようと日々努力をしていました。そしてそこに出入りし、英国式の環境の洗礼をうけた中華系、インド系、マレー系富裕層が自国の文化を取り入れて、それぞれのスタイルで緑を楽しむようになりました。その流れで小さな国の中には数多くの植物園があります。Marina Bay Sands近くの「Gardens by the Bay」は地元の方にも観光客の方にも大人気の植物園です。ここには有料の庭園のほかに世界各国の庭園があり、無料で散策を楽しむことができます。

どうしていつも緑があるのだろう

Photo credit: Seina Morisako「Singapore Days

英国統治下から日本軍の占領、そして終戦を経て1959年にシンガポールは自治権を獲得します。建国の父であるリー・クワンユーは水も資源もないこの国を貿易、経済のハブにするためには「他の東南アジアにはない快適さを作るしかない」と考えました。そこで都市開発計画の中に、緑化計画を積極的に取り入れることにしたのです。

国内外から植物が選定され、植物だけでなく雨季の激しいスコールに耐えられる土壌の開発、そして溢れる水の対策として排水システムの研究が行われました。経済発展によって交通量が増加したので、高速道路を2つに分けてその間に植樹を計画。高速道路や歩道橋のなど、太陽が照らさない場所でも生育できる植物を中南米、アフリカなどの熱帯、亜熱帯から探して実施されました。

現在、シンガポールには約2,500種類の植物が生育し、そのうちの約60パーセント以上が外来産になっています。もちろん植樹だけでは終わらず、管理も徹底しています。シンガポールを歩いていると、見かけるのは元気な植物ばかり。枯れ果てたものを見ることは、ほぼありません。街路樹の樹木はすべてデータベース化されています。種類や名称、植樹年齢などの基本情報はもとより、病歴までもが綿密に管理されているのです。

これからも緑と共存するために何ができるんだろう

Photo credit: Seina Morisako「Singapore Days

そして綿密な管理をされた植樹を守るために、住民も守らなければならないルールがあります。公園内でのゴミのポイ捨ては罰金。そして規則として「木登り禁止」「植物の採取禁止」「昆虫類の捕獲禁止」などのルールもあり、罰金対象になります。

各自の家の敷地内の樹木に対しても規則があります。自己の所有する樹木であっても伐採、移植を許可なく行うことはできません。そして的確な伐採や芝の借り入れなどを行わないと罰金、政府の矯正伐採、そしてそれに伴う経費の徴収が決められています。

罰則ばかりではなく、楽しいキャンペーンも行われています。「Green&Clean Singapore」という継続的に行われてる緑化キャンペーンは、今年がシンガポール建国50周年ということもあり、いつも以上に盛んになっています。来年、シンガポールは日本との国交樹立50周年という記念すべき年を迎えます。どんな植樹イベントがあるか今から楽しみです。

ライター:Seina Morisako
Photo by: Seina Morisako「Singapore Days

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