体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

都市と緑の共存のあたらしいかたち「ガーデンシティへようこそ」

P1070644

Photo credit: Seina Morisako「Singapore Days

こんにちは、TRiPORTライターのSeinaです。先日、私と家族が生活しているシンガポールでは、サッカーワールドカップロシア大会アジア2次予選の試合(日本代表VSシンガポール代表)がキックオフ。シンガポールには多くの日本人サポーターが訪れ、何だか嬉しくなりました。

初めてシンガポールに来た日本人サポーターも多く、なかには「思った以上に緑が溢れていてびっくりした」と話す人も。そう、シンガポールでは街中で常に多くの緑に触れることができます。未来都市のようなイメージを持つ人も多いと思うのですが、シンガポールは「Garden city」とも呼ばれる自然いっぱいの国。なぜなら都市計画の一環に、緑化計画が盛り込まれ、綿密なプランに沿って築き上げられているからなのです。

いつからこんなに緑があるのだろう

IMG_0269

Photo credit: Seina Morisako「Singapore Days

ちなみに、観光客の方があまり訪れることのない住宅エリアに行くと、緑の多さをより実感することができます。東京23区程度の広さの国には、あらゆる場所に公園があります。都市計画では住宅、経済開発が最優先されてもおかしくないのに、なぜ緑化計画が同時に推進されたのでしょうか。

その根底には英国植民地時代の「英国人の庭園好き」が理由としてあげられます。当時居住していた英国人たちは庭師を雇い、美しい庭を作り上げようと日々努力をしていました。そしてそこに出入りし、英国式の環境の洗礼をうけた中華系、インド系、マレー系富裕層が自国の文化を取り入れて、それぞれのスタイルで緑を楽しむようになりました。その流れで小さな国の中には数多くの植物園があります。Marina Bay Sands近くの「Gardens by the Bay」は地元の方にも観光客の方にも大人気の植物園です。ここには有料の庭園のほかに世界各国の庭園があり、無料で散策を楽しむことができます。

どうしていつも緑があるのだろう

IMG_3340

Photo credit: Seina Morisako「Singapore Days

英国統治下から日本軍の占領、そして終戦を経て1959年にシンガポールは自治権を獲得します。建国の父であるリー・クワンユーは水も資源もないこの国を貿易、経済のハブにするためには「他の東南アジアにはない快適さを作るしかない」と考えました。そこで都市開発計画の中に、緑化計画を積極的に取り入れることにしたのです。

国内外から植物が選定され、植物だけでなく雨季の激しいスコールに耐えられる土壌の開発、そして溢れる水の対策として排水システムの研究が行われました。経済発展によって交通量が増加したので、高速道路を2つに分けてその間に植樹を計画。高速道路や歩道橋のなど、太陽が照らさない場所でも生育できる植物を中南米、アフリカなどの熱帯、亜熱帯から探して実施されました。

1 2次のページ
Compathyマガジンの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。