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バルカン半島の景勝路線「ベオグラード=バール鉄道」の旅

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Photo credit: Shohei Watanabe「モンテネグロ アドリア海と美しい町並みを味わう」

Photo credit: Shohei Watanabe「モンテネグロ アドリア海と美しい町並みを味わう

こんにちは、TRiPORTライターの新田浩之です。
今回はバルカン半島を通る、景色が美しいことで有名な「ベオグラード=バール鉄道」、そして2006年に独立したばかりのモンテネグロの魅力も一緒に紹介します。

ベオグラード=バール鉄道とは

ベオグラード=バール鉄道は、セルビアの首都ベオグラードからモンテネグロの港湾都市バールを結ぶ路線です。旧ユーゴスラビア時代に国の威信をかけ、25年の歳月を経て1976年に完成しました。モンテネグロは山が多い地形なので、2つの長大トンネルや世界で一番高い鉄道橋を作ることになり、難工事が続出。多大な努力の末にやっと完成したベオグラード=バール鉄道は、ヨーロッパでは有名な路線になっています。

この鉄道は歴史に翻弄された路線でもあります。ユーゴ紛争の影響により、資金不足によって安全運行が保てない時代もありました。また、1976年時点ではベオグラードから終点のバールまでを約7時間で結んでいましたが、現在は約10時間以上かかります。なぜなら2006年にモンテネグロが独立した影響により、パスポートチェックが発生したからです。今後も時代と共に何らかの変化が起こるのではと思います。

ポトゴリツァからベオグラードまで

2015年11月7日、私はモンテネグロの首都ポトゴリツァからベオグラードまで乗車しました。このときはモンテネグロの観光地コトルに宿泊していたので、コトルからポトゴリツァまではタクシーを利用。

旧ユーゴ諸国での交通手段としてよく使われているのはバスなので、鉄道の利用客は少ないのだろうと予想していました。ところが、ホームには想像を上回る多くの乗客が。これは本当に意外でした。

9時50分、バールからのベオグラード行きの列車が到着しました。車内は日本の特急列車でもよく見られる2列、2列のスタイル。リクライニングはしませんが、バスよりははるかに快適です。

筆者撮影

筆者撮影

10時定刻にポトゴリツァを発車。しばらくすると、モンテネグロ特有のゴツゴツとした山が目に飛び込んできます。日本も山国ですが、全く雰囲気が異なります。また、どの鉄橋もとても高いところを走るのでスリル満点です。ただ、残念ながら「世界で一番高い鉄橋」を特定することはできず、どこかわからないまま過ぎてしまいました。

筆者撮影 セルビアの鉄道

筆者撮影 セルビアの鉄道

12時30分頃にセルビア側に入り、いきなり速度が落ちました。だいたい40km/hぐらいのスロースピード。どうやら、セルビア側の路盤が整備されていないようです。隣にいたフランス人のバックパッカーも「セルビアの列車はスローだ」とボヤいていました。20時30分、定刻よりも30分遅れてセルビアの首都ベオグラードに到着。私は車内でセルビア人の酔っ払いと一緒にセルビア国歌を歌うなど、楽しく交流できたので、さほど時間は気になりませんでした。

筆者撮影

筆者撮影

2006年に独立したモンテネグロを少しだけ紹介

せっかくなので、モンテネグロの魅力を少しだけ紹介します。「モンテネグロ」はイタリア語のヴェネチア方言で「黒い山」を意味します。その名の通り、ゴツゴツとした岩山が本当に目立つ国です。一方、岩山に密着する形で美しい港町が点在します。その代表格がコトルです。岩山の頂きにある城壁から見下ろすコトルの町の風景は最高です。クロアチアとはまた異なった雰囲気が楽しめる国なので、ぜひ足を伸ばしてみることをおすすめします。

文・写真:新田浩之

セルビア、モンテネグロの旅行記はこちら

*Shohei Watanabe「セルビア共和国 ユゴスラビア完全解体。ベオグラード。

*Yuichi Kudo「クロアチア・スロヴェニアとモンテネグロへの旅

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