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ミスターリスクテイカー!すずきじゅんいち監督インタビュー<後編>

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Photo Credit: Chihiro Nakajima

こんにちは!TRiPORTライターの冒険女子アオノトモカです。

青年海外協力隊をテーマとした映画『クロスロード』で監督をつとめるすずきじゅんいち監督。インタビュー前編では、失敗を恐れずに勝負をしかける勇気や実行力を持ったリスクテイカーらしい、すずき監督の異色の経歴について迫りましたが、今回は映画『クロスロード』について、そしてすずき監督から今の若者へ厳しくも温かいメッセージをお届けします。

ー私は元青年海外協力隊という視点から、試写会で映画を観させていただきました。協力隊像や途上国で貧困と向き合う葛藤がとてもリアルに描かれていると感じましたが、すずき監督がこだわった点を教えてください。

映画監督にはこだわりが強い人が多いですが、私はあまり「こだわり」が強い人間ではありません。色々なテーマの映画を作っていますし、今回の映画についても「ここにこうだわった」という部分は特にありません。
しかし、青年海外協力隊がテーマでありながら、協力隊と関係ない一般の人たちも楽しめる映画を創ろうということは心がけていました。とにかく現地では時間がなく、予算もギリギリだったため、妥協しなければならない点は多くありましたが、満足度は高い作品となりました。

Photo Credit: Shiori Matsumoto「フィリピン 海外ボランティア

ー確かに海外、特に途上国において「こだわり」が強過ぎると、目的を結局達成できないこともあります。そういった意味ではこだわりの少ないすずき監督だからこそ、『クロスロード』は撮影できたのかもしれません。
劇中で「ボランティアとは?」といったキーワードがありましたが、すずき監督にとってボランティアとは?

ボランティアは、人のためでもあるし、自分のためでもあると思います。自分を犠牲にして人のために尽くすのは「偽善」になりがちだし、人のためでなく全て自分のためなのは「自己中」になりがちです。人のためになることが、自分のためにもなり得ること。相手にも自分にもプラスになるWin-Winの関係が築けると認識できることが、ボランティアにおいて大切だと思います。

筆者撮影

ー「誰かのためになることをすることで、自分も幸せな気持ちになれる」。ボランティア活動をしたことがない人にとっては、なかなか信じがたい偽善的な言葉に聞こえるかもしれませんが、私も協力隊として活動する中で、監督と同じことを感じました。
最後に近年若者の内向き傾向が取りざたされていますが、海外で様々な経験されているすずき監督から今の若者へメッセージをお願いします。

若い人にとって、物事を客観的に見つめる機会はとても重要です。そして国外に出ることによって、自分自身を客観視できるようになります。青年海外協力隊は、日本の若者を教育するという目的においても、とてもよい制度だと思います。海外で様々な経験を積み、多くのことを学ぶことができるからです。

海外へ行くのに、決してパーフェクトな人間である必要はありません。今の若者は真面目過ぎるように感じます。色々と計算し、リスクヘッジをし過ぎて身動きがとれなくなっています。人生を楽しく、成長しながら歩んで行くためには、ある程度のいい加減さは必要です。むしろ、リスクがあるから人生は楽しいのです。ぜひ、若い人たちにはリスクが取れる人間になって欲しいと思っています。

筆者撮影

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「笑顔になると落語家に見えると良く言われます」と話す、すずき監督。
映画監督でありながら青年海外協力隊としてモロッコへ行ったり、アメリカで流れに任せて会社を設立したり、すずき監督の笑顔の裏には常にリスクを取りながら歩んできた人生がありました。だからこそ、すずき監督の若者へのメッセージにはとても重みがあるように感じます。
リスクヘッジや計算を今すぐやめて、あなたも海外に飛び出してみませんか?

ライター:アオノトモカ「冒険女子
Photo by: Photo Credit: Chihiro Nakajima

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