欧州料理“タルタルステーキ”と韓国料理“ユッケ”が似ているワケ

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ヨーロッパでよく食べられているタルタルステーキと日本の焼肉店でもおなじみの韓国料理ユッケは、どちらも生肉を細かく刻んで薬味や卵黄と一緒に食します。遠く離れたヨーロッパと韓国の食べ方も見た目もよく似ている2つの料理には、ある共通点がありました。それはどちらも13~14世紀にユーラシア大陸の大部分を制した世界史上もっとも広大な領土を持ったモンゴル帝国に起源があるということです。

当時、モンゴル帝国の遊牧民たちは馬で長距離を遠征していました。そのときの移動の乗り物としてだけではなく、食料としても馬を用いていました。ただ、長距離の移動に酷使された馬の肉は筋張って固くなっていて食べられたものではありません。そこで、遊牧民たちは肉を細かく切ってから袋に入れて馬の鞍の下の置き、自分の体重で潰して柔らかくしたものを香辛料などで味つけをして食べていたのです。

これがヨーロッパに伝わり、肉が馬から牛に変わったのがタルタルステーキ。「タルタル」はモンゴルの遊牧民を指す言葉「タタール」に由来しているのです。ちなみに、このタルタルステーキを焼いたものがハンバーグの起源。18世紀頃、ドイツのハンブルグ地方でタルタルステーキを焼いた料理が流行しました。その後、多くのドイツ人がハンブルグ港からアメリカに移住。彼らがよく食べていた焼いたタルタルステーキのことをアメリカ人が「ハンブルグ風ステーキ(ハンバーグステーキ)」と呼ぶようになったのです。

一方、モンゴル帝国の侵攻は朝鮮半島にまで及びました。その当時、朝鮮半島の高麗では肉食を禁じていましたが、モンゴル帝国の統治が長く続いたために肉食が習慣化。モンゴル帝国の遊牧民たちの生肉料理は韓国語で「肉の刺身」を意味する「ユッケ」となったのです。

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