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八代亜紀、渾身のブルースライブに寺岡呼人がサプライズ出演

八代亜紀が11月17日、BLUE NOTE TOKYOにて初のブルースアルバム『哀歌-aiuta-』の発売を記念したライブ「AKI YASHIRO “AIUTA" Special Night」を開催した。

11月17日@BLUE NOTE TOKYO (okmusic UP's)

10月28日にリリースしたアルバム『哀歌-aiuta-』は、寺岡呼人プロデュースのもと、日本人の心「歌謡ブルース」と、アメリカの心を歌い継いできた「BLUES」を融合させ、THE BAWDIES・横山 剣(CRAZY KEN BAND)・中村 中提供の新曲を加えた八代亜紀の意欲作。2012年以来、3年ぶりのBLUE NOTE TOKYO公演となったこの日は、アルバムレコーディングメンバーと初めて生で披露することもあり、チケットは即完売。特別な夜を期待する、プレミアムチケットを手に入れた約400人の観客の前で、たっぷりと八代の“生のブルース”が披露された。

拍手喝采の中、白いドレス姿で登場した八代はまず「St. Louis Blues」を歌い上げると、「3年前、ジャズでこのBLUE NOTE TOKYOのステージに立ちました。今回は、ブルースです」と挨拶。また、ニューアルバム『哀歌-aiuta-』について、「今つらい思いをしている人たちが、“自分はまだ頑張れるじゃん”と思ってもらえる作品です。普通でいることがどんなに幸せか、どん底のブルースを聴いてください」と想いを語った。

その後唸るように哀しみを表現した「Bensonhurst Blues」、“かっこいい日本のブルースを”と二葉あき子の「フランチェスカの鐘」、藤圭子の「夢は夜ひらく」を語りかけるように披露し、八代のブルージーなサウンドと世界観に会場も序盤から飲み込まれていく。そして歌謡ブルースについては「このアルバムを引っさげてニューヨークに行きたい! ニューヨーカーに日本のブルースを聴かせたい!」とその夢も語ってみせた。

ライブも中盤にさしかかり「初めてやります! 間違えたら最初から!」と笑いを誘い歌ったのは、THE BAWDIESの提供曲「Give You What You Want」だ。イントロのギターサウンドから歓声があがり、会場一体となってクラップを沸き起こす圧巻のパフォーマンスを繰り広げた。「若者の歌は難しい!」と語るも、歌い終えた八代に会場からは一際大きな拍手が送られた。

続く中村 中による書き下ろし「命のブルース」も今作注目の新曲のひとつで、八代がとかく“哀しい歌”をオーダーしたものだ。「つらい哀しみの中に頑張ろうという想いを伝えたい」と意気込みを語ると、八代の声がより一層詞の世界観を広げ、その心の叫びを代弁するように切なく歌いあげる。そして演奏後にブルーのドレスで再登場した八代が、会場に駆けつけていた中村を紹介。「命のブルース」について「この曲で全国の人が幸せを感じてくれる」とコメントすると、中村も「(この歌を)届けてくれる八代亜紀さんに拍手!」と応じ、盛り上げた。

ライブも折り返しとなる頃には、11月13日にBSフジにてオンエアされた八代が米国メンフィスを巡るドキュメンタリー特番『八代亜紀 ブルース、魂の叫び』が大反響であった喜びを語り、現地で歌ったという「The House of the Rising Sun」と自身の代表曲のひとつ「もう一度逢いたい」を披露。八代が聖地で感じた“生のブルース”を体感できるプレミアムなステージに、観客の興奮もひとしお。そして「ブルーノートならではのアレンジを聴き逃さないで」とたたみかけるように披露した「雨の慕情」では、迫力の中にその吐息すら音に乗せる繊細な歌唱で、会場を更なる興奮で包み込んだ。

その後「ブルース歌うから、よろしくね」と墓の前で伝えたというB.B. King「The Thrill Is Gone」を歌いあげ、ラストを飾ったのはRobert Johnsonの名曲を自身の故郷にアレンジした「Sweet Home Kumamoto」だ。軽快にリズムにのった笑顔はじけるステージに、観客も大きなクラップで応じる中、今作のプロデュースを手掛けた寺岡呼人がサプライズで登場。大盛り上がりの会場に「八代さん、『哀歌-aiuta-』発売おめでとう!」と叫ぶと、自身もハーモニカで演奏に参加し、八代の「Sweet Home Blue Note!」で本編は終了した。

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