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じゅんいちダビッドソン 売れない時代、半年間、倉庫暮らし

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 金髪に白いスーツ、両腕に時計をつけるのも同じ。ACミランで日本代表FW本田圭佑選手のネタで人気のじゅんいちダビッドソン(40才)。今年で芸歴18年のじゅんいちは、16年間、芸人として売れない時代が続いたという。そのころの苦労話や、元サッカー日本代表のあの人との交友関係を語った。

――本田さんのネタでブレイクしましたが、それまでの16年間、ほぼ芸人としてのギャラはゼロだったそうですね。

じゅんいち:そうです。本田選手のネタをやる前の年なんて、年収8万円とか10万円くらいでした。バイトはずっとしていましたけど。

――16年間それが続いて、芸人を辞めようと思うことはありませんでしたか?

じゅんいち:最初の数年間なんて、みんなゼロなので。収入が少ないことよりも、世に出られていないことの方がきつかったですね。アルバイトでなんとか食べられたので。

――当時、心を支えてくれたものは?

じゅんいち:金銭面では、今の嫁が支えてくれましたけどね。周りに一緒にアルバイトしている芸人がいたので、刺激になるというか、環境は良かったと思います。仲間内で励まし合いながら。実際に「頑張ろうぜ」とは言わないですけどね。

 刺激になったのは、ぼくと仲が良かった人たちが、次々と世に出て行ったことですね。例えば、最初はサンドウィッチマンさんで、ナイツが出て、U字工事、Wコロンとか。仲が良かった周りの人間が順番に売れていったのは、支えになりましたね。次は俺がという気持ち。自分にできる目の前のネタ作りを、コツコツやっていったということですね。

―― 一番苦しかったことは?

じゅんいち:24才の頃、家がなかったんです。家賃を払えなくなって追い出されて、バイト先のビリヤード場の倉庫に半年間くらい住んでいました。そこは明け方まで営業しているから、うるさくて倉庫にいても寝られないんですよね。その頃は、ゆっくり寝られる場所はないかなって、ずっと探していました。芸人は22才からなので、2、3年目の頃です。

 でも今となっては、楽しかった思い出ですよ。肥やしになりますね。もっとああいうことをやっておけばよかったと思ってますもん。貴重な経験というか。おしぼり屋さんが古いおしぼりを交換しにくるような倉庫に、布団敷いて寝ていたわけですから。普通に考えたら経験できないから、もっと色々、変な行動とかバイトをやっていればよかったなと思っていますけどね。

 ただ、その時は必死なんです。変な行動と思ってやっていなくて、仕方がないからやっているだけなんですけど。

――今の芸風になってから、前園真聖さんと交友があるそうですね。

じゅんいち:サンドウィッチマンさんのラジオで共演してから、仲良くなりました。前園さんの方が兄貴分ですね、年も上なので。芸人の先輩とはちょっと違いますけど。

――前園さんは、“じゅんいちさんが本田さんのまねをしているじゅんいちさんのまね”をするそうですけど。

じゅんいち:やります。(真似て)「そうですねー」ってぼくに向かってやってくるんですけど、ちょっと似てます。面白いですよ(笑い)。食事に時々行きますけど、サッカーの話はあまりしないですね、お笑いの話もしませんし。

 あの人、女子力が高いじゃないですか。プリンとかスイーツが好きだったりするので、食べ物の話が多いですね。ぼくも食べ物は結構好きなので、肉とかパスタとかつけ麺とか。だからたとえば、一緒にご飯を食べに行ったときに、「ここにこんな料理の店があるんですよ」「じゃあ次はそこに行こうか」って、ご飯を食べながら次に食べる店の話してますね。

――R-1で優勝してから3日で80本くらいのオファーがきたそうですが、生活は変わりましたか?

じゅんいち:変わりました、仕事は増えましたね、休みは時々もらっていますけど。昨年は基本休みで、たまに仕事だったので、休みと仕事の日数が逆転したかもしれないです。それに、声をかけられることが多くなりました。16年くらいまったくなかったので、声をかけられると嬉しいですよ。

 でも面倒くさかったことが一度あったんです。電車で「お前じゅんいちだよな」って酔っ払いのオッサンが来て、ぼくのいる6人掛けの席に座ってきたんです。握手なのか写真なのかサインなのか、目的を教えてくれなくて、ただそこに居座ろうとするんですよ。その人の仲間がいたので、連れて行ってもらいましたけど(苦笑)。

――じゅんいちさん、目立つんですね。

じゅんいち:子供からの認知度が高いみたいで、小学4年生くらいの男の子3人に後をつけられたことがありますよ。途中で尾行されているなって気づいて、最後は巻いて帰ったんですけど。小学生だからうっとうしくはないですけど、こっちが走ったら、向こうも走ったりして(笑い)。

――最後に、今後の目標を教えてください。

じゅんいち:本田選手にお会いできましたし、イタリアにも行ったので、次の目標としては、日本代表の試合で国歌斉唱することですね(笑い)。ぼくが出たら、絶対盛り上がると思いますよ。ただ、だいぶ叩かれると思いますけど。それを覚悟した上で、目標にしたいと思います。

【じゅんいちダビッドソン】
1975年2月4日生まれ。兵庫県出身。1998年にデビュー。いくつかのコンビを経て、2011年よりピン芸人に。2013年から始めた、サッカー選手の本田圭佑の物真似ネタで人気に。『R-1ぐらんぷり』(フジテレビ系)2014 決勝進出、2015 優勝。12月1日に杉並区の座・高円寺2にて単独ライブ予定。

撮影■林紘輝


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