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ホテルニューグランド、富士屋ホテル、奈良ホテル……日本を代表する”名建築”の老舗ホテルとは

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 街中を歩いていて、突如現れるその圧倒的な存在感、意匠に思わず惹きつけられる近代建築の数々。

 明治洋風建築の金字塔である、国宝・迎賓館赤坂離宮をはじめ、東京駅や門司港駅、岩手銀行旧本店本館や旧秋田銀行本店本館、旧横浜正金本店本館、静岡市庁舎や名古屋市庁舎、慶應義塾図書館旧館や早稲田大学大隈記念講堂や神戸女学院、あるいは大丸心斎橋店など、駅舎や銀行、市庁舎や学校、デパートなど多岐に渡り、魅力的な建築物は全国各地に今もなお残っています。

 書籍『日本の最も美しい名建築』では、豊富な写真と共に、51もの日本を代表する近代建築の数々が紹介されています。

 近代の名建築は、ホテルにも見ることができます。たとえば、連合軍司令官のマッカーサー元帥やチャーリー・チャップリン、ベーブ・ルースといった著名人たちも宿泊した、横浜のホテルニューグランド。

 昭和2年に開業したホテルニューグランドは、東京国立博物館や第一生命館などで知られる渡辺仁の設計。ホテルのシンボルは、玄関を入ってすぐ、黄土色や緑青がかった色合いのイタリア製手焼タイルによって彩られた大階段。基本的なデザインは西洋風でありながら、エレベーター欄間に”天女奏楽之図”が描かれたり、天井からは東洋風の灯籠が吊り下げられていたりと、和風の意匠が忍ばせてあります。和洋の美がミックスされた建築物といえそうです。

 箱根にある富士屋ホテルも、和洋折衷がなされたリゾートホテルの傑作。

「明治24年竣工の本館は、壁まわりは洋風ですが和風の屋根を掲げて和洋折衷とし、玄関口の鳳凰の彫刻などが目を引きます。食堂棟は4階塔屋に竜が巻きつき、妻面には七福神が微笑むなど、和風意匠がさらに色濃く見られます。内部も、たとえば食堂内部は高い折上格天井に高山植物が描かれ、その下に干支の彫刻が付くなど和風の表現が満載です」(本書より)

 古都奈良を訪れる外国人観光客を迎える迎賓館として明治42年に竣工した、奈良ホテルは和風の木造ホテル。設計は辰野片岡建築事務所。吹き抜けの玄関ホール、大階段を上った2階にギャラリーがまわる空間構成は西洋のものでありながら、入母屋の瓦葺き屋根をはじめ、1階の柱上に舟肘木、天井は折上格天井とするなど、和風意匠で統一されているといいます。

 圧倒的な外観はもちろん、細部にまで趣向を凝らした、見応えのある近代の名建築の数々。実際に自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか。

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