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吉田所長「循環注水冷却、成功させたい」 原発事故調に語る

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畑村洋太郎委員長(東大名誉教授)

 東京電力福島第1原発の事故原因などを究明する政府の「事故調査・検証委員会」は2011年6月17日、福島第1原発、第2原発を視察した。畑村洋太郎委員長(東大名誉教授)は視察後の会見で、現地の吉田昌郎所長から受けた説明の内容を明らかにした。

 吉田所長は畑村委員長に対し「こういう事故は二度と起こしてはいけないと強く感じている」と語った。また、汚染水を浄化して再利用する原子炉の『循環注水冷却』が開始されれば「汚染水の溜まりすぎで何もできなくなるという制約から離れることができる」と応じ、「是非成功させたい」と述べたという。「循環注水冷却」を進めるためには、高濃度汚染水処理システムで汚染水を浄化させるプロセスが必要だが、原因不明の停止を繰り返している状況にある。吉田所長らは、こうしたトラブルへの対応を進め、工程表達成の生命線である「循環注水冷却」の一日も早い本格稼動をめざす。

 畑村洋太郎委員長とニコニコ動画記者(七尾功)とのやりとりは以下のとおり。

七尾記者: 本日は視察、お疲れ様でした。吉田所長ら現地の方とどんな話をされたのか。また、本日、東京電力から原発事故の収束に向けたロードマップの2回目の見直しが発表されましたが、現地を視察して事故収束の見通しについてどう感じられたか、この2点についてお願いいたします。

畑村委員長: 吉田所長と会って話をしたんですが、まず吉田所長がどんなことを言われたかとかそういうことより前に、非常に強い印象を持ったのが、とにかく現場であれだけのことに対応しながら、必死にそれを収束させる方向にありったけの力を出しているという、そういう強い印象を受けました。それから、免震重要棟でいろんな説明を聞いたり、皆が働いているところを見てきたんですが、随分環境が良くなっているんだとはいっても、大変なところでやっているなというふうに思います。

 それから自分もなんていう名前だか忘れましたが不思議なスーツを着て、蒸し暑いのを着て、中をいろいろ歩いたわけですが、今日はそれでも気温が低かったからまだ楽だったんですが、これを着てマスクをして仕事をするというのはとんでもないことだなというふうに感じました。それで吉田所長といろんな話をしましたが、彼が言っている一番大きな印象はやはり「こういう事故は2度と起こしてはいけないというのを強く感じているんだ」と言われたんですが、本当にそれにね、真正面から対応している人のこの言葉というのは、本当に重い言葉だなというのをとても強く感じました。それがひとつです。

 それからもうひとつの方の収束がどういうふうになるか、僕、聞いてないからわからないんですが、僕も同じように気になるから、これは一体どんなふうになって、どうなんだろうかと言う話をしました。

 そこで出てきたのがとにかく「今日もう少しで結果が出そうなところにきているんだ」と。「動かすのがちゃんとうまくいくかどうかがあともう少しでわかりそうなところなんだ」って言うんで一番最後はどうもうまくいきそうだという話があるかないかのところで、もう僕ら帰らなければいけない時間になってしまった。水を循環させて、それがどうもうまくいきそうだというところで僕らいなくなったんですけど・・・。

七尾記者: 循環注水冷却ですね。

畑村委員長: それがうまくいくとどういうことが起こるのかというのを、吉田所長と話をしました。そうすると、今まで汚染された水が溜まるばかりでいたのが、もうそれ以上新たな水を足すことがないからその分は汚染された水が増える心配がなくなって、「ようやくそこで水の量が増えることが止まります」と。それで汚染の処理をする能力の方が今注水している水の量よりも多いので、そうすると結局「汚染された水の量を少しずつ減らしていくことができるようになります」と。仮にそれができるようになれば必要となれば今の冷却している水の量を少し増やすこともできるようになるというので、「汚染水が溜まりすぎるから何もできなくなるという制約からは離れることができるんだ」と言うので。そうなると「いろんな事柄が大分、柔軟にというかそういうことができるようになるんだ」と言うので「是非成功させたいんだ」と、そういう話でした。

(七尾功)

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]七尾記者の質問部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv53617599?po=news&ref=news#13:19

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