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ELO、新作発表記念シークレット・ギグをロンドンで敢行

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15年ぶりの新作『アローン・イン・ユニヴァース』の発表記念をかねて、ELOがロンドンのポーチェスター・ホールで特別ライブを行った。

8時15分きっかりにステージに姿を現したジェフ・リン。会場から掛け声があがる。ギタリスト2人とベーシスト、ドラマー、キーボード2人にバッキング・シンガー2人というバンド構成だ。

「オール・オーバー・ザ・ワールド」でゆるやかに幕が開いた。ここにヒット曲「イーヴィル・ウーマン」が続けば、どこからともなく拍手が沸きそれがリズムとなる。そしてサビの部分は大合唱だ。選曲は圧倒的に70年代の曲が多く、ELOの歴史をたどる名曲を選びそこに新譜からの曲が4曲加わった。「ターン・トゥー・ストーン」では軽快なリズムが会場の雰囲気を盛り上げ、新譜のオープニング曲でありビートルズ風メロディーが魅力的な「ホエン・アイ・ワズ・ア・ボーイ」では、皆がジェフの声にじっくりと聞き入った。「オーロラの救世主」「スイート・トーキング・ウーマン」「ミスター・ブルー・スカイ」などは、イントロが始まっただけでどの曲がすぐわかったファンは感激の歓声をあげ、大合唱が起こった。「ドント・ブリング・ミー・ダウン」は、ドラムスの部分を拍手で入れるタイミングもばっちり、まるでリハーサルしたかのようでびっくり!

観客は熟年40代~60代がほとんど。若者率5%、男女の比率は9:10ほどか。ロックファンというよりは、往年のポップ・ファン、ヒット・チャートを追っていた世代ではないかと察する。たまに親子ファンもちらほら。その彼らがジェフの演奏を聞きながら歌う様子は本当に楽しげ。そんな楽しげなファンの様子を見て、ステージ上のジェフも幸せそうだった。会場から何度か男性の声で、「ジェフ愛してるよ~」の声もあがった。

70年代のアルバムでは本物のオーケストラを使用していたそうだが、この日はそれを2人のキーボード奏者がシンセで置き換えた。何本ものギターを取り換え、持ち替えながら演奏するジェフ。バンドとの息もぴったりで、演奏は完璧。レコードを再現したかのようなギミックなしのシンプルなアレンジが彼の人柄を現していたかのよう。「ホエン・ナイト・カムズ」では短めだが、ギター・ソロも披露してくれた。フィナーレは「ロール・オーバー・ベートーヴェン」ここだけは生ストリングスが加わり、エレクトリック・ギターが炸裂した。全盛時代のELOのステージは宇宙船のような大掛かりなものだったと言うが、この日は一回きりのショーケース的なライブということで、ロゴ・マークのライトを掲げ、天井にアート・インスタレーション風の電球をあしらったシンプルなスタイル。それでもELOの美メロ、美コーラス、美ストリングスの雰囲気を、そこはかと強調していたと思う。ソングライティングに加えタジオでのレコーディングが大好きというジェフ。新作は自分で全てを演奏したそうだから、新曲全曲をライブで演奏するにはバンド・メンバーとのリハーサルが必要になるはず。現在4曲がレパートリー、ツアーを開始するまでに増えることは間違いないだろう。

去年ハイドパークでのライブをやって、ELOに今もあれほど多くのファンがいたことに痛く感激した様子のジェフ。まさか自分を見に来てくれる人なんかいるだろうか、と思っていたそうなのだ。(しかりに長い間ライブもやっていない)「5万人も観に来てくれたんだよ」とこの日もファンに向けて嬉しそうに語っていた。来年4月のイギリスのアリーナ・ツアーが発表となった。今週金曜の発売日には、ソールドアウトが予想される。

text by 高野裕子

【セットリスト】
1 All Over the World (from the soundtrack to Xanadu, 1980)
2 Evil Woman (from Face the Music, 1975)
3 Showdown (from On the Third Day, 1973)
4 Turn to Stone (from Out of the Blue, 1977)
5 When I Was a Boy (from Alone in the Universe, 2015)
6 Living Thing (from A New World Record, 1976)
7 One Step at a Time (from Alone in the Universe, 2015)
8 Strange Magic (from Face the Music, 1975)
9 Don’t Bring Me Down (from Discovery, 1979)
10 Steppin’ Out (from Out of the Blue, 1977)
11 Sweet Talkin’ Woman (from Out of the Blue, 1977)
12 Can’t Get It Out Of My Head (from Eldorado, 1974)
13 When the Night Comes (from Alone in the Universe, 2015)
14 Ain’t It a Drag (from Alone in the Universe, 2015)
15 Rock ‘n’ Roll is King (from Secret Messages, 1983)
16 Telephone Line (from A New World Record, 1976)
17 Mr. Blue Sky (from Out of the Blue, 1977)
18 Roll Over Beethoven (from Electric Light Orchestra 2, 1973)

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