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スポーツの最中に競技者同士が衝突して怪我。この場合、損害賠償請求できる?

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Q.

 ラグビーワールドカップが行われ、日本代表の活躍に心を躍らせた人も多いはず。さて、コンタクトスポーツなどにおいて、選手同士がぶつかり脳震盪を起こして倒れるなどのシーンはありえます。

 こうした場合、被害選手は加害選手に対して損害賠償請求はできるでしょうか?

(1)怪我の危険を承知して競技をしており、そもそも請求できない。
(2)請求はできるが、認められるケースは少ない。

A.

正解(2)請求はできるが、認められるケースは少ない。

 スポーツの競技中に選手同士が衝突して事故になった場合、損害賠償請求をしようとすると「不法行為責任にもとづく損害賠償請求」という法的構成になるのが一般的です(民法709条など参照)。
 これはだれかの故意または過失によって権利侵害が生じ、その結果損害が生じた場合は賠償せよと迫るものです。

 過失とは、注意義務違反と言いかえられます。注意義務の内容は、スポーツの種類や行為者の属性(熟練者か初心者か、男女の別、年齢など)、スポーツを行っていた環境などの個別具体的な状況により異なります。

 また、競技中での事故における損害賠償請求事案では、違法性阻却も考慮されます。
 これは、「そもそもスポーツは、生命や身体を損傷する事故の危険が内在しており、そこで事故が生じたとしても、加害行為には違法性がない(過失とはならない)」と判断される場合もあります(参考:東京地裁昭和45年2月27日判決)。

 たとえば、ラグビーなどのコンタクトスポーツでは、競技の性質上、そもそも怪我が生じやすいものであり、相当悪質なプレー(例えば、意図的に怪我をさせようとあからさまに危険なタックルをしたなど)でない限りは、請求が認められれないだろうと考えられます。

 したがって、スポーツだからといって競技中に起こった事故について損害賠償が一切できないというわけではなく、請求は可能だけれども、請求が認められるのはレアケース、と考えられます。

 認められた事例としては、町内会のソフトボール大会において、男性がホームベースにスライディングし、女性の捕手に激突。女性の左ひざの十字靱帯が断裂したという事案などがあります(長野地判平成7年3月7日)。
 男女の体格差、スライディング時に回り込んで手でホームベースにタッチできたなどとして、男性の過失を認めています。

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スポーツの最中に競技者同士が衝突して怪我。この場合、損害賠償請求できる?

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