首相の執念・再生エネ法 「なんとかこの国会で成立させていただきたい」と枝野長官

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枝野幸男官房長官

 枝野幸男官房長官は2011年6月21日午前の会見で、菅直人首相が成立に意欲を見せている「再生可能エネルギーの固定価格買い取り法案」いわゆる再生エネルギー法案について、「政府の立場としては、なんとかこの国会で成立させていただきたいという強い思いを持っている」と述べた。

 再生エネルギー法案(電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案)は、業者が太陽光や風力等により発電した電力を、電力会社が買い取ることを義務付ける制度。買い取り費用は電気料金に上乗せされる。

 菅首相の自然エネルギーに対する関心の高さは知られているが、今回の法案について盛んに言及しはじめたのはつい最近のこと。15日、孫正義ソフトバンク社長らが出席する「再生可能エネルギー促進法案成立 緊急集会」で、「国会には、菅の顔をもう見たくないと言う人が結構たくさんいる。それなら、この法案を早く通した方がいい。その作戦でいきます」と発言。20日には公邸前で記者団に対し、「再生可能エネルギーは大事ですよね」と語りかけるなど法案成立へ並々ならぬ意欲を見せている。

 枝野官房長官とニコニコ動画記者(七尾功)とのやりとりは以下のとおり。

七尾記者: 再生エネルギー法案につきましては成立までには時間がかかるのではないかという見方もあるようですが、今国会での成立は十分可能であるというお考えでしょうか。

枝野官房長官
: もちろん今、(国会の)延長等についてできるだけ野党のご理解を得るべく、努力を党においてしていただいているところでございますが、政府の立場としては、なんとかこの国会で成立させていただきたいという強い思いを持っているということです。

(七尾功)

◇関連サイト
・経済産業省 電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案について – 公式サイト
http://www.meti.go.jp/press/20110311003/20110311003.html
・[ニコニコ生放送]七尾記者の質問部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv53965137?po=news&ref=news#20:10

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