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勉強が最優先のシンガポールで暮らす人のスポーツ事情って?

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Photo credit: Seina Morisako「子供のスポーツ in Singapore

こんにちは、TRiPORTライターのSeinaです。11月12日にシンガポール・ナショナルスタジアムにてシンガポール代表が日本代表とサッカーワールドカップ二次予選の試合を行います。私を含むシンガポール駐在の日本人コミュニティは試合に向けてじわじわと盛り上がりを見せています。

では、シンガポールの方はどう感じているのでしょうか? そもそもシンガポールで生まれ育った人にとって「サッカー」や「スポーツ」とはどのような位置付けなのか調べてみました。

公立学校教育と「スポーツ」

シンガポールは常夏の国。平均気温は常に30度近いです。暑さゆえ、コンドミニアムやインターナショナルスクールには大きなプールが設置されています。恵まれた気候とアクセスに便利な土地柄ゆえ水泳、マラソン、自転車、トライアスロンなどのスポーツイベントが一年中あらゆる場所で行われています。

健康志向の高まりなどが影響し、このようなイベントを楽しむシンガポール人は多くいます。徴兵によって基礎体力が形成されていることもあってか、体格のいい成人男性をよく見かけます。

では公立学校の授業において体育はどのように実施されているのでしょうか。ローカルスクールと言われる公立学校の中にはプール施設がないところもあります。しかし、学校の授業内で全く運動しないわけではありません。もちろん体育の授業も存在しますし、多くの学校に「CCA」と呼ばれる課外活動が設定されています。日本の部活のように一つのものを継続して行うわけではなく、数ヶ月ごとのサイクルで実施競技や参加生徒が入れ替わるのが一般的です。

しかし、シンガポールの公立学校の生徒は「勉強すること」が最優先。「スポーツに積極的に取り組もう!」という教育方針ではないのです。

Photo credit: Seina Morisako「子供のスポーツ in Singapore

運動する時間がない子供たちが向かう場所

勉強が忙しく、運動する時間がなく、塾などで帰宅が遅く、家庭は外食が中心。そうなると子供は当然「太ります」。シンガポール政府も子供の肥満については非常に危機を感じています。その対策の一環として、政府が「Healthy Meals in Schools Programme」と称して学校や保育所で行っている食育活動があります。2016年までに全公立学校、2020年までに920の保育所に広める計画となっており、食育に対するカウンセリングや啓蒙活動などを実施しています。

学校以外でも様々な取り組みが行われています。屋内遊興施設(インドアアクティビティ)が国内に数多く存在しているのも対策の一つ。インドアアクティビティには天候に関係なく遊べる、夜遅くても遊べる、係員が常駐しているので安全管理ができているなどの環境が整っています。施設にはプレイグランド、クライミング、トランポリンなどが設置されています。

私も何度か親子で利用したことがありますがとても使いやすいです。日本の公園などとは違ってかなり遅い時間まで営業していることに驚きました。

インドアアクティビティで遊んでいる子供たちの中には「サッカーユニフォーム」を着ている子もいます。街中にあるスポーツショップにはユニフォームがたくさん売られています。しかし、公園などで子供たちがサッカーをしている姿を見かけることはあまりありません。彼らはどこでサッカーをしているのでしょうか?

Photo credit: Seina Morisako「子供のスポーツ in Singapore

シンガポール人にとってのサッカー

少し前までシンガポール人にとってサッカーは「観て楽しむもの」という考えが主流でした。国内にSリーグというプロフェッショナルリーグはありますが、街でみかけるユニフォームの多くは欧州のプロリーグのユニフォームです。

大人たちは主にプレミアリーグ(イングランドのプロリーグ)やリーガ、エスパニョーラ(スペインのプロリーグ)やブンデスリーガ(ドイツのプロリーグ)などをテレビで観戦します。このような試合のテレビ放送は有料ですが、街中の多くのレストランで放映しているので容易に見ることができるのです。

しかし、近年状況は変わってきました。健康志向の高まりなどが影響し、プレイしたい人が増えてきたのです。大人たちはフットサルスタイルで試合を楽しみ、子供たちは郊外のサッカースクールなどでテクニックを学ぶようになりました。この数年、シンガポール国民とサッカーをはじめとした「スポーツとの関わり方」が確実に変化してきています。

そのような状況の変化を実感する中で、6月の試合でシンガポール代表がアウェイ試合で日本に「引き分けた」というのは大きなニュースになりました。11月12日、もちろん日本代表の大勝を願っていますが、個人的にはシンガポール代表の健闘も楽しみです!

ライター:Seina Morisako
Photo credit: Seina Morisako「子供のスポーツ in Singapore

シンガポールの旅行記はこちら

*Cheri Sawada「シンガポール
*Seina Morisako「子供のスポーツ in Singapore

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