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現役保育士の「衝撃給与」暴露相次ぐ 「命を預かる仕事」が手取り10万円台でいいのか?

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現役保育士による「安すぎる給与」の暴露が相次いでいる。11月10日の「ミヤネ屋」(読売テレビ系)は、「現役保育士が語る衝撃給与」というタイトルで、さいたま市の中規模保育園で働く保育士を密着取材した様子を放送した。

この保育所では園児100人に対し、保育士の数は30人。1歳児クラスは、園児16人を4人の保育士が担当している。小さな子どもの動きは、3秒先も予測できない。遊びの時間は常に走り回っているため、いつケガをしてもおかしくない状況だ。(文:みゆくらけん)
他人の子どもを見ながら「自分が家庭を持てない」理不尽

給食の時間も園児らが食事を喉に詰まらせないか、常に注意しなければならない。食べ物をこぼす、落とすは日常茶飯事。数秒の油断が事故につながるため、保育士は常に気を張っている――。子どもの命を預かる仕事というのは、そういうものなのだ。

お昼寝の時間。やっと保育士らが心の休息を取れると思いきや、園児の様子を親に報告する日誌を書くなどの事務を済ませる。「ていねいに仕事をすると子どもたちが応えてくれる」と感動する保育士歴6年の小林さんは、現在の給料をこう話す。

「基本給からいろいろ引かれ、手取りは良くて17万円」

介護職同様、労働時間や負担の重さに比べて給与が低い。保護者からも「夜遅くまで体を動かしてすごく大変な仕事。給料をもう少し考えてあげてほしい」「私たちの子どもの面倒をみてもらっているのに、(先生が)自分の家族が持てない給料っていうのはどうかな」という声が上がっている。

取材に応じた別の保育所で働く28歳女性、保育士歴6年のAさんの現在の手取り額はさらに低く、約14万円の月もあるという。

「自分たちの保育の仕事ってこんな価値しかないの?って思うと悲しくなってくる。生活が切り詰められていると笑えなくなる」

「保育の仕事は人間性」と考えるAさん。保育士がいかに楽しく過ごしているかが子どもたちにも影響すると考え、なるべく明るい雰囲気と笑顔を心がけたいが、「生活が切り詰められていると笑えなくなる」と話している。

実は放送の前にも、保育士の給与の低さはネットなどで大きな話題となっていた。10月24日、「保育士35年やり、今の民間保育園に勤めて25年。主任やってます」という女性が、ツイッターにこんな書き込みをした。

「給料手取りで(残業代少ない時、年金.介護保険.住民税等もろもろ引かれ)(主任手当3万円つき)18万円代。この金額、安すぎるでしょ!!と思う人、リツィートを」

この投稿はネット上で話題となり、11月11日時点で1万6000件以上のリツイート、1600件以上の「いいね」を集めた。
問題は人手不足。待遇改善は最優先課題に

11月2日には別の現役保育士が会見を行い、給与の低さや過酷な勤務の実態などを訴えた。会見によると、フルタイムで働く保育士の給与は、24歳2年目で手取り約11万4000円、28歳6年目で手取り約14万円ということだった。

2017年度には6.9万人の不足が懸念される保育士。安倍首相は「待機児童」を一掃する策として「2年間で20万人、5年間で40万人分の保育の受け皿を一気に整備する」と話している。しかし保育士が増えなければ、子どもを受け入れられない。待遇改善は最優先課題をなるはずだ。

あわせてよみたい:現役保育士に「理不尽クレーム」の実態を聞いてみた
 

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