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マンガを写真撮影して友人に送る行為は違法?

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Q.

 中国に友達がいまして日本のマンガを見たいと言われました。マンガを写真に撮って友達に送りたいのですが、違法ですか?

(20代:女性)

A.

 漫画や小説などは、法的に言って著作物にあたります。著作物とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」(著作権法2条1項)とされています。
 ちなみに、法的な分類上、漫画は、著作権法10条1項の言語の著作物、もしくは4項の美術の著作物、あるいは、複合著作物とする見解もありますが、著作物として法的な保護を受けるということには変わりはありません。

 著作物と認められた場合、さまざまな権利が発生します。なかでもご相談内容で問題になるのが複製権です。
 著作権法21条では「著作者は、その著作物を複製する権利を専有する」とされています。したがって、著作権者、今回のご相談内容であれば、マンガの執筆者の許可無しにコピーをした場合、著作権の侵害となります。マンガを写真撮影して、第三者に送信した場合、コピー機などを用いて複製をするのと実質的に同じと評価されうるためです。

 著作物を複製する場合、「個人的または家庭内その他これに準ずる限られた範囲内で」複製する場合は、例外的に著作権侵害とならないケースもあります(著作権法30条1項参照)。
 しかしながら、今回のケースであれば、写真を撮って、当該データが友人を介して多数に行き渡る可能性もあるため、私的利用と評価されにくい環境があります。

 上記を踏まえると、ご相談のようなマンガを写真撮影して第三者に送信する行為は、著作権法上違法であると評価されると思われます。
 複製権侵害の場合、10年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金または、これらの併科もあると罰則が規定されていますので、ご注意ください(著作権法119条1項)。

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マンガを写真撮影して友人に送る行為は違法?

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