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アジア・アフリカを駆け巡った「世界交換日記」の物語

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Photo by: Yukiko Aono「衝撃の民族~エチオピアでムルシ族に会ってきた~

こんにちは!TRiPORTライターの冒険女子アオノトモカです。

皆さんは子供の頃、交換日記をやったことはありますか? その日学校であったことや、好きな漫画の話、ときには恋愛の話をノートに綴っては友達同士でまわし、盛り上がったりしましたよね。

私は青年海外協力隊としてフィリピンへ派遣されている期間、他の国へ派遣されている隊員仲間と「世界交換日記」に挑戦しました。このデジタルな時代に、あえて紙の交換日記を郵便で送ることにしたのです。

アジア・アフリカ10カ国を巡る交換日記

世界交換日記は私がいるフィリピンからスタートし、アジア5カ国(フィリピン、東ティモール、タイ、ラオス、カンボジア)、アフリカ5カ国(ナミビア、モザンビーク、マラウイ、エチオピア、ケニア)の国々へまわすこととなりました。不安定な途上国の郵便システム…。果たして無事に全ての国へ届けることができるのでしょうか!?

途上国の郵便事情

筆者撮影

途上国では、郵便物の紛失や盗難がよくあると聞きます。さらに、青年海外協力隊が派遣されるような場所は、国の中でも遠隔地であることが多く、郵便配達システムが整っていないケースもよくあります。例えば私が暮らしていたフィリピンの田舎町では、郵便局はたまにしか営業していません。むしろ営業しているのを見たことがなかったため、「郵便局跡地」だと思っていたほどです。現在も使われている郵便局だと知ったときはとても驚きました。このような条件下で、交換日記を10カ国全て無事にまわすのは至難の業でしょう。

想いよ、届け!

Photo Credit: Tomoya Ishii

しかし、私たちは諦めませんでした。派遣先の郵便事情が不安定な場合は、首都にあるJICAオフィスへ届けてもらい、そこで受け取る。もしくは別の協力隊が旅行する際に交換日記を託して受け渡しをしてもらうなど…。あらゆる工夫をして、交換日記を死守しながら次の人へバトンをつないでいきました。

そしてついに、奇跡は起きた!

筆者撮影

2014年1月にフィリピンをスタートした世界交換日記は、約半年後にはアジア5カ国をクリア! 最大の懸念であったアジアからアフリカへの送付も無事成功し、2015年9月にアフリカ5カ国をまわりきりました。そしてついに、任期を終えて日本に帰国したタイミングで、私の手元に1年8ヶ月ぶりに交換日記は戻って来たのです!

交換日記だからこそ、見える本音

筆者撮影

交換日記には、一人一人の隊員の近況やその国での出来事が綴られました。SNS上での書き込みやブログでも近況を知ることはできますが、「親密な者同士だけで紙の上でコミュニケーションを取る」という手法により、日記ではその人の暮らしぶりや本音がより浮き彫りになっているように感じました。例えばSNSではなかなか書けないような弱音も、ときに交換日記の中には綴られていて、それを見て「悩んでいたのは自分だけじゃないんだ!」と励まされたりします。

ボロボロの封筒が語るストーリー

Photo Credit: Takahiro Abe

また、ボタン一つで送信完了してしまうインターネットのメッセージとは異なり、交換日記が手元に届いたときの感動はひとしおです。たくさんの切手が貼られてボロボロになった封筒も、その場所に届くまでの幾多の困難が見てとれて、むしろ愛おしく感じ捨てることはできません。また、私たちは交換日記の特別ルールとして、次の人へのプレゼントを同封するルールを設けました。協力隊の活動で製作したお土産品や、自分の派遣先の特産品などを日記のおまけとして贈り、さらに日記が届くのが楽しみになりました。

アナログコミュニケーションのススメ

これから海外へ行く人、海外に友達がいる人、世界交換日記に挑戦してみてください。複数人でやる場合は交換日記が楽しいですが、個々であれば手紙の交換でもいいと思います。国を越えて物理的にメッセージが届く感動を、ぜひ感じてください。パソコン越しでは味わえない興奮を、きっとあなたも味わうことができるはずです!

文・写真:アオノトモカ「冒険女子

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